わたくし、”山ガール”ならぬ”単独登山女子”なんて名乗っていますが、要するに人見知りです……(?!)。
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普段は会社員、週末になると山歩きばかりの生活を送っている私が、登山を始めてみたい人向けにアテンドするならこの山! ……という個人的にお気に入りのお山をご紹介します。
今回のお山は……「達磨山」です!
静岡県東部、沼津市と伊豆市との境界にある達磨山は、標高982mの低山です。
山の中腹にある「だるま山高原レストハウス」から登るので標高差が少なく、観光付きの登山からのステップアップという方にもチャレンジしやすい山。
今回は、達磨山近くの金冠山にまず登ってから、小達磨山を経て達磨山へ向かう縦走です! 縦走というと登山上級者のイメージですが、成人女性がゆっくり歩いて4時間くらいのルートなのでご安心を!
達磨山へのアクセスは、まずレストハウスに向かう
今回は金冠山近くの「だるま山高原レストハウス」から歩いてすぐの場所からスタート。そのためマイカーでも公共機関でも、まずはこのレストハウスに向かいます。
公共機関でアクセスする場合は、伊豆箱根鉄道駿豆線の修善寺駅から戸田行き路線バスに乗り、約30分でレストハウスに到着。本数が少ないので、事前に行きと帰りのバスの時刻をおさえておきましょう〜。特に帰りに乗りたい修善寺駅行きの便は午後に3本しかないので、下山とバスの時刻が合うように登山計画をしておくとベストです。
起点と終点になる、だるま山高原レストハウスから金冠山へ
レストハウスを背にして右側に公衆トイレがあり、その先の道路を少し上っていくと、右側に登山口があります。



登山道をしばらく道なりに歩いて行くと、少し広い原っぱのような場所に出ます。その先は整備された道幅の広い林道が続きます。トレランの大会などできそうな歩きやすさ! ウォーミングアップに最適です。



登山口から歩いて30分ほどすると舗装路が現れますが、この舗装路は金冠山を下山したあとで使います。ここはひとまずまっすぐ進んで金冠山へ。しばらくは階段メインの山道になります。


スタート地点のレストハウスからでも富士山は見られますが、コツコツ歩いて到達したここからの富士山はまた格別! まずはちょっと行動食でも食べてひと休み。このあとは、来た道を戻り、さきほど見た舗装路を下って達磨山方面へ。
一本道を歩いて達磨山方面へ

今度は舗装路があった十字路を右折して、少し下って行きます。
道なりに歩いて行くと、右手にトンネルが、その少し先に県道18号と西伊豆スカイラインとの合流点にある戸田峠バス停があります。
戸田峠バス停の奥にある駐車場から、「小達磨山→達磨山」へ向かう登山口に入りましょう。上の写真の案内板の左側にある階段が登山口です。


前日か前々日に雨が降っていたので、足元がぬかるみ、ドロドロで滑りやすい状態でした。グリップが効くソールのシューズか、できれば登山靴を履いて行くのがベスト! 階段の木は滑りやすいし、階段を使わずに端を歩けばぬかるみで滑るし、スリップする度に焦るし、ちょっと恥ずかしい〜。
みるみるズボンの裾が泥で茶色くなっちゃいました。

案内板が目立たなくて、素通りしてしまいそうな小達磨山の山頂。登山道の途中にあります。
そういえば、金冠山で出会った初老の女性二人組は金冠山に登ったあと、私と同じルートを歩いてこの小達磨山に行って折り返すと言っていました。お二人はこの案内板に気づくかな。

樹林帯の合間から達磨山が見えてきました。あれが名物(私の中で)笹原の一本道! これから歩くと思うとテンションが上がる〜。

アップダウンを繰り返す樹林帯を抜けて下りると、一般道へ当たります。道路を上り方向へ歩いて、いざ達磨山へ。

この日は強風で、笹原が風に煽られて波立つように動いていました。本当に幻想的!
笹原を突っ切る一本道ってなかなかないので、ワクワクする〜!

笹原はきれい……だけど、つまりひたすら階段の一本道! たまにある平地で、時々脚を休めましょうね。
振り返れば、またまた富士山が見えますよ〜。これは下山時の景色が楽しみだ!


今回の山ごはんは「絶品クサウマ カシューナッツ炒め」! 作り方はコミックス1巻6話を参考にしてくださいね。
最近はスモークチキンもコンビニで売っているし、セロリ、ニンニク、パプリカと野菜も手に入りやすいものばかりだから、前日の夜に用意できちゃいました。会社員には、これって結構重要ポイントですよね! そして、最後になじませるピーナッツ油も大事。
ピーナッツ油は大きめのスーパーに行けば売っています。1本買っておくと普段のご飯でもアレンジに使えるので、おすすめ調味料です。ここにおにぎりとインスタントスープをプラスして、贅沢ランチのできあがり!
達磨山のご褒美は下山にあり
達磨山は、往路も地形や景色がいろいろ変わって飽きずに楽しめるんですが、復路はなんといっても富士山を眺めつつ下山ができるのが嬉しいんです。空がすっきり晴れて見晴らしがいいと、本当に至福の山歩きタイム。まるで私だけの富士山、My Mt. Fuji~。
とはいえ、来た道を戻るので小達磨山をまた通過します。つまり、また登り返しがあるので、本当は下るだけじゃないんですけどね。

下山してから余力があれば、修善寺に足を伸ばして温泉に寄るのもいいですね。
混雑もなくて、とってもいい山ですが、それなりに脚を使います。ルート自体はハードではないので、登山から少しブランクがある人や、ちょっとした運動不足のリカバリにもいいですね。
実は、達磨山と金冠山のルートは伊豆山稜線歩道と呼ばれるトレイルの一部。修善寺自然公園のもみじ林から達磨山を通過しそのまま南へ歩き続けて古稀山、さらに棚場山から後藤山へ歩いて、小説「伊豆の踊子」に出てくる天城峠まで続く42.8kmのプチロングトレイルなんですよ! 楽しそう〜。ここは歩いて行ってみたい場所がたくさんありすぎる!
と思う反面、私も冬が近づいてくると、寒くてついついインドアになりがち。久々の登山も、下山のぬかるみに注意しながら歩いていて、脚がもうへとへと。運動不足で体がなまってるな〜。会社でも休憩時間にこっそりと運動をしよう、と帰りのバスで思いました。
達磨山は低山ですが、樹木が少なく、開けた笹原のため、風の寒さ対策は用意しておきましょう〜。真夏は日よけ、熱中症の対策も重要です。
事前の登山計画と登山届け、そして地図は必携です。
冬の場合は天候によっては積雪することもあるため、事前に確認を。山歩きは、雪がない時に楽しみましょう!
文・構成 井上綾乃
「日々野鮎美の山歩き日誌」の読者のみなさんへ
今回の記事は、連載終了後に登山ガイドブックとして再編集する前提で、秋に取材したものです。現在の実際の季節(2月)は、積雪することもあり、雪山は夏とは全く別の知識・装備・体力が求められます。初めて登山をする人は無雪期または冬であれば雪が積もっていない低山から始めましょう。安全に楽しく山歩きをするため、以上の点を、どうぞご注意ください。
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日々野鮎美
ひびの・あゆみ 27歳、会社員。漫画『山と食欲と私』の主人公。「山ガール」と呼ばれたくない自称「単独登山女子」。美味しい食材をリュックにつめて、今日も一人山を登ります(たまには友人や同僚と登ることもあるよ)。

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『山と食欲と私』公式 鮎美ちゃんとはじめる山登り―気軽に登れる全国名山27選ガイド―
2021/06/28発売
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イラスト・監修 信濃川日出雄
しなのがわ・ひでお 新潟県出身。北海道在住。2007年のデビュー以来、ジャンルを問わず多岐にわたって執筆し、『山と食欲と私』が累計100万部を突破、大人気シリーズとなる。現在もくらげバンチで同作を連載中。
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とは
はじめまして。2026年7月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、松本太郎と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
2002年7月4日、季刊誌「考える人」が創刊されました。
目次には当代随一の執筆陣がずらりと並び、B5判240ページの誌面の隅々から知の香りが立ちのぼってくるかのようでした。
当時、入社3か月の営業部員だった私は、見上げるような思いで手に取り、発売日には編集長の松家仁之さんと創刊のご挨拶のために書店にうかがいました。
まだ書店訪問にも慣れておらず、編集長ともほぼ初対面の中、次のお店の約束の時間に間に合うだろうかと時計ばかりが気になって、終始、そわそわしていました。そんな私に松家さんがやわらかな笑顔で接してくれたこと、そして、新雑誌の門出を祝うようなすっきりと晴れた一日だったことを覚えています。
あれから四半世紀が過ぎ、ウェブマガジンとして衣替えした今でも、創刊時に掲げられた「Plain living, high thinking(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という言葉は古びていません。AIに尋ねれば瞬時に答えが返ってくる時代だからこそ、それらしい言葉に飛びつくのではなく、自分の頭で考え、心の声に耳を澄ませることの大切さは増しているように感じます。
創刊号には、養老孟司さんのロングインタビューが掲載されています。養老さんはその中で、恩師である中井準之助先生の口癖だった「人の心がわかる心を教養という」という言葉を紹介しています。
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「考える人」編集長
松本太郎












