みなさま、こんにちは!
日々野鮎美(27歳 会社員)です。
わたくし、”山ガール”ならぬ”単独登山女子”なんて名乗っていますが、要するに人見知りです……(?!)。
(私の詳しいプロフィールをもっと知りたい方はこちらを→リンク)
普段は会社員、週末になると山歩きばかりの生活を送っている私が、登山を始めてみたい人向けにアテンドするならこの山! ……という個人的にお気に入りのお山をご紹介します。
今回のお山は……「鎌倉アルプス」です!
コミックス(2巻/第19話)でも登場している「鎌倉アルプス」。正式には天園ハイキングコースと言います。
コミックスでは会社の先輩の小松原さんと歩きましたが、今回は単独でハイキングをしてきました!
山あり海あり、おしゃれなカフェも多く、遠方から来る方には観光もできるので、充実した1日を過ごせると思いますよ。
自然を味わいたいけど、登山のハードモードは避けたい時に
平日はなんだかんだとやることが多くて、友人や同僚とスケジュール調整してからの……週末登山と気負うほど元気はない、でも自然の中に行ってリフレッシュしたい! という時は住まいからアクセスのよい低山に限ります!
鎌倉なら、山を降りてもすぐ街があるし、観光地で賑わっているので単独初心者でも安心感ありますね。山の中もそれなりに人がいるので単独に限らず、山歩きビギナーにとってそれも安心ではないでしょうか。
ついでに鎌倉観光をするなら北鎌倉からの山歩き
鎌倉駅のひとつ隣の駅の北鎌倉からスタートします。今回はのんびりモードで10時に北鎌倉を出発です。
北鎌倉は鎌倉のごった返したディズニーランド的な観光モードがなく、比較的静かで心地よいエリア。下山のあとにカフェに寄ったり観光をしたりするなら北鎌倉の建長寺(拝観料あり)からの静かなスタートを選びました。
下の地図でいうと、建長寺から時計まわりに鎌倉駅へ向かう天園ハイキングコースの一般的なルートです。
北鎌倉駅から建長寺、下山して瑞泉寺から鎌倉駅までは街の中を歩きます。
このルートのいいところは、建長寺から山に入った途端に、街、海が一望できるスポットがあるため、スタート早々、週末の休日モード全開になれます。快晴なら一層テンション上がりますよ〜!
鎌倉の山の中は多くの人が行き交うため登山道は踏み固められているものの、木の根や落ち葉や岩などが多く、低山といえど足元は滑りやすいんです。スニーカーの場合は、山を歩く時は靴紐をしっかりと結んで靴が泳がないようにしておくと歩きやすいですよ……!
のどかでゆるゆると歩ける鎌倉ハイキングコース。里山散歩のプチ縦走版というイメージでしょうか。ほとんどが舗装されていない道なので、運動不足の時や、はじめての山歩きに最適ですね。
旬の食材が味わえる
休憩所で食べるお昼ごはん
ハイキングコースには、天園休憩所と呼ばれるおでん屋さんがあります。季節に応じてメニューが変わるよう。この日はまだ寒く、ダイコンが旬の時期でした。
眺望がよい場所に立ち寄ったりしてちょうどランチタイムに到着! おにぎりを持ってきたけれど、このタイミング……これはいただかない理由がありません。
どかーんと大きい風呂吹き大根がメニューに。あっつあつなふろふき大根……これは食欲がそそる〜!
ちなみに、休憩所と名はついていますがいつでも営業しているわけではありません。お昼ごはんは用意した上で、山に入りましょうね。
私は一人でしたが、休憩所のファミリーやカップルの和気あいあいとした雰囲気に癒されのんびり過ごせました。
帰りは瑞泉寺経由で下山
下山は瑞泉寺というお寺を通って下山するルートにしました。
瑞泉寺から鎌倉駅までは歩くと40分程度かかります。約7kmの山歩きを経ているため、疲れていたらバスを使うのがいいみたい。
13時には下山できている(といっても駅からは遠い)ので、鎌倉駅まで歩いてカロリーを消費し、そこからカフェに行くのもよし、帰りの電車が混まないうちに帰宅するのもよし! カフェに行くのも、ハイカーの格好でも浮かないのが鎌倉のいいところ!
ハイキングといえど長く歩くので、しっかり地図と水分、行動食があるとよいですよ! 入山時間も早めに設定しておくと安心です。
平日は会社、週末はいつもと同じパターンの繰り返しで、どうも元気が出ない〜という時は、かる〜く観光地での山歩きでリフレッシュ! と、同時に今後の夏山シーズンに向けて体を慣らすのにもおすすめです!
文・構成 井上綾乃
関連サイト
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日々野鮎美
ひびの・あゆみ 27歳、会社員。漫画『山と食欲と私』の主人公。「山ガール」と呼ばれたくない自称「単独登山女子」。美味しい食材をリュックにつめて、今日も一人山を登ります(たまには友人や同僚と登ることもあるよ)。
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『山と食欲と私』公式 鮎美ちゃんとはじめる山登り―気軽に登れる全国名山27選ガイド―
2021/06/28発売
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イラスト・監修 信濃川日出雄
しなのがわ・ひでお 新潟県出身。北海道在住。2007年のデビュー以来、ジャンルを問わず多岐にわたって執筆し、『山と食欲と私』が累計100万部を突破、大人気シリーズとなる。現在もくらげバンチで同作を連載中。
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とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥