わたくし、”山ガール”ならぬ”単独登山女子”なんて名乗っていますが、要するに人見知りです……(?!)。
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普段は会社員、週末になると山歩きばかりの生活を送っている私が、登山を始めてみたい人向けにアテンドするならこの山! ……という個人的にお気に入りのお山をご紹介します。
今回のお山は……「棒ノ折山」です!
棒ノ折山は、奥多摩、奥武蔵の境にある山。標高は969mと低いですが、登山口と山頂までの標高差があるため、高尾山などの観光を兼ねた低山歩きからのステップアップにつながる山です。また、山頂は平地ですしあずま屋もあり、何より眺望がいい! んですよ〜。
はじめてのバーナーデビューなどにロケーションもバッチリですよ!
岩場や渓流、次から次へと変わる山容が楽しめる
棒ノ折山は、低山で日帰りができる山ですが、岩場あり、渓流あり、林あり、そして稜線歩きもあります。コンパクトな山ながら、山容がさまざまに変わるので飽きずに山歩きができるのが特徴です。
今回のルートはバス停から徒歩で有間ダムを通り、ダムのそばにある登山口から入山し、滝を眺めながら沢沿いを歩いて山頂を目指します。下山は滝ノ平尾根を下るルートです。
登山口までのアクセスはマイカーかバス。バスの場合は飯能駅から40分ほどかかる上、週末は登山者で混むため、バスで座りたい場合は早めに到着して並ぶのが吉ですよ〜。
バスを降りる場所は「さわらびの湯」。下車したバス停にはトイレもありますし、準備や待ち合わせができる広い場所もあります。
マイカーの方も下山後に温泉に入ることも考えて、登山口近くよりも、バス停付近の駐車場を使っているようです。
バス停に降りたら……いきなり楽しそうなアイテム発見
下車したバス停の広場でトイレを済ませ、ストレッチを終えたらいざ登山口へ! 登山口はバス停から25分ほど歩きます。
地図で調べると、有間ダムを横切るのだとか。バス停からはしばらく上り坂の舗装道路を歩いてダム方面へ向かいます。ちなみに、舗装路は歩行者用のスペースが少なくちょっと危ないです。
ダムを横切る橋の向こうに見えるのが登山口。すでに多くの人が入っていますね。
登山口に入ると、いきなり低山の醍醐味、緑がいっぱい!
シダや杉の林の中を歩きます。木漏れ日が気持ちいいですね。
低山の良さは、こうした林の間を歩けることですね。
木漏れ日が美しい〜。
水量がある沢なので、水の流れる音が非日常感! 通常初夏から秋の低山ハイクは暑く虫も多いのが難点ですが、こうした水があるところは心地よいですね。
岩場・渓流を50分ほど歩いたら、いったん林道へ出ます。
舗装路を渡るあたりに休憩スペースがあるので、そこでまずは腰を下ろすなり、ザックを下ろして水分をとるなりして休憩をとります。
休憩したら、第二幕。
登山道を歩くと大きな岩茸石と呼ばれる岩が登場します。この岩は登ることもできます。裏から回ると比較的簡単に上まで登れますが、無理はしないでおきましょう!
ちなみに、ここは登山道なので、先に進む場合は、この岩の左脇を通れば、登山道を歩き続けられます。
脇の道がわかりにくく、右往左往される方がいらっしゃいました。
とうとう山頂! 眺望がすばらしい
案内板によると、空気が澄んでいれば、なんと日光白根山(栃木県/群馬県・標高2,578m)まで見えるそうです。
そして山頂は環境が素晴らしく整っています。
とりあえず広くて平地です。ということは……
整地されていて、バーナーが使いやすいんです!
ですので、はじめてバーナーを使ってみるぞ、という人によい環境だと思いますよ。
今回は、山ヤを目指すなら定番となる尾西さんのアルファ米! 今回は自宅に常備していた大好きなお赤飯を持ってきました。はじめてのバーナーなら、まずはお湯を沸かすことからチャレンジしてみましょう。
アルファ米はお湯を注ぐだけでおいしいご飯ができあがっちゃう優れものです。
そして、なんと尾西食品と『山と食欲と私』では10巻記念で「ミステリー山ごはん」をプレゼントキャンペーン中(〜2019/9/6まで)です。詳しくはこちらをチェックしてみてくださいね。
それだけじゃちょっとさみしいので、カップラーメンにソーセージ……がなく、タン塩……。あっさりしすぎかも!?
平日忙しくてご飯の準備を整える余裕がない〜けどコンビニ弁当は避けたい……なんていう時は、ちょっと炭水化物祭りですが、お湯を注げばできるレシピは楽チンでおすすめです。
ついでに、果物でビタミンを補います。山で食べる果物って最高ですよ!(夏場は蜂に注意!)
下山は別ルートで下りて気分転換
さすがに行きに登ってきた渓流を下るのはちょっとしんどいな、ということで別ルートの滝ノ平尾根を岩茸石からの分岐に注意して下ります。
下山したら、バスの時間を確認して、汗を流しに温泉に入るのが最高です。
今日の山行も最高でした!
春から初夏の山は快適です。このシーズンに練習を重ねて夏山にチャレンジする流れだといいですね。
ちなみに、どんな山でも保険に入っておくと安心ですよ。登山届けと地図はお忘れなく!
文・構成 井上綾乃
関連サイト
くらげバンチ 山と食欲と私
くらげバンチ 尾西食品×『山と食欲と私』 300名プレゼントキャンペーン
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日々野鮎美
ひびの・あゆみ 27歳、会社員。漫画『山と食欲と私』の主人公。「山ガール」と呼ばれたくない自称「単独登山女子」。美味しい食材をリュックにつめて、今日も一人山を登ります(たまには友人や同僚と登ることもあるよ)。
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『山と食欲と私』公式 鮎美ちゃんとはじめる山登り―気軽に登れる全国名山27選ガイド―
2021/06/28発売
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イラスト・監修 信濃川日出雄
しなのがわ・ひでお 新潟県出身。北海道在住。2007年のデビュー以来、ジャンルを問わず多岐にわたって執筆し、『山と食欲と私』が累計100万部を突破、大人気シリーズとなる。現在もくらげバンチで同作を連載中。
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とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥