「ふしぎな中国語――日本語からその謎を解く」一覧
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第13回 「汚名挽回」の名誉を挽回するはなし
汚名は「返上」? よく誤用だといわれる日本語に、「汚名挽回」という表現がある。挽回するなら「名誉」なはずで、「汚名」を取り戻してどうするのだ、「汚名返上」とい……
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第12回 語形変化のない中国語に「文法」はないのか?
中国語には品詞がない? 最近、英文法の本が売れていると聞く。 ひと昔前は、「文法はわかるのに喋れない日本人」などと言われた。喋れないのは事実であり、喋れるよう……
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第10回 『三国志演義』はどうしたら原文で読めるのか
私が中国に興味を持ったきっかけは、中学生のときに「三国志」にはまったことである。横山光輝の漫画からスタートして、シミュレーションゲームで遊び、吉川英治の小説『……
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第9回 アメリカはなぜ「美しい国」なのか
なぜ「美国」と「法国」なのか 中国語を勉強し始めると、アメリカが“美国”で、フランスが“法国”となっていて、日本語の「米国」「仏国」とは異なっていることに気づく。……
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第5回 日本語の漢字音と現代中国語音の関係
昔の中国語の発音 私の研究室があるお茶の水女子大学の建物は、だいぶ老朽化が進んでいる。特に授業の行われる教室が並ぶ3階はなぜか吹きさらしになっており、ひときわ傷……
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第4回 ピンインは如何にしてできたか
尚古主義にもとづく注音字母 中国語は漢字で表記されるが、漢字を見ただけではどのように発音するかよくわからない。そこで使われているのがピンイン(拼音と書く)で、……
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第3回 日本語とまぎらわしい簡体字
厄介な「まぎらわしい漢字」 前回は簡体字の簡略化システムについて紹介した。初学者は、見慣れない字形にとまどうところだ。とはいえ、日本語の漢字と大きく異なるもの……
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第2回 簡体字はどのように簡略化されているか
簡体字には法則がある 高校生の時に中国語を学び始めたころ、簡体字がぜんぜん読めないのに面食らった。なんとか楽をして覚えたいので、法則性を知りたいと思ったものだ……
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第1回 簡体字ができるまで
はじめに 日本にとって、中国語は縁の深い言語である。「漢文」(古典中国語)はかつて、必須の教養であった。 しかし、「漢文」が教養とされた時代は過ぎ去り、中学・……
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とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥
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