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Rhythm & Rhymes

2017年11月11日 Rhythm & Rhymes

私の心の奥にもある女心と、遥かな平安の時代への憧れを表現したい

著者: 川井郁子

 林真理子さんによる「源氏物語」の現代訳です。

 登場人物の1人、六条御息所の一人語りという形で物語は綴られていきます。既にこの世から去っている六条御息所の目と心を通して、また身近な現代の言葉で語られることによって、ストーリーの中にリアルに入り込んでいくような感覚になります。

 御息所の静かな悲しみに満ちた心に自分を投影しながら、同時に、光源氏が関わっていくタイプの違う女性達の心にもそれぞれ共感し、時々胸が苦しくなるほどでした。

 それによって、自分の中に色んな女心が棲んでいることに気付かされたり、千年の時を経ても変わらぬ女心に癒され、勇気づけられるような心地がしました。
 また、変わらない人の心や季節を感じる一方で、「千年の時」という壮大なロマンや畏怖の感覚も、常に混在するのです。それは、距離でいえば「月」や「宇宙」を想うのと同じくらい、遥か遠い神秘。

 私は、ずっと以前から和楽器の音色に惹かれ、よく取り入れてきました。オリジナルの音作りの過程でいつも欲しくなるのが、和の音色でした。
 和楽器とヴァイオリンの音色が呼応して表現する世界観には、まさに「月」や「宇宙」を想うような、心が飛翔する感覚があります。

 昨年から私は、この「源氏がたり」を音楽と言葉で演じる舞台を始めました。
気高くも激しい六条御息所の言葉を語り、和楽器と共に奏でる音楽によって、私の心の奥にもある女心と、遥かな平安の時代への憧れを表現したいと思っています。

六条御息所 源氏がたり

林 真理子/著

2013/09/01発売

 

レギュラー番組

テレビ東京系「100年の音楽」

毎週金曜日 夜10時54分〜夜11時00分
(BSジャパン 毎週木曜日 夜9時54分〜夜10時00分)

ニッポン放送「川井郁子ハートストリングス」

毎週月曜日〜金曜日 朝8時24分〜8時28分

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考える人とはとは

何かについて考え、それが「わかる」とはどういうことでしょうか。

「わかる」のが当然だった時代は終わり、平成も終わり、現在は「わからない」が当然な時代です。わからないことを前提として、自分なりの考え方を模索するしかありません。

わかるとは、いわば自分の外側にあるものを、自分の尺度に照らして新しく再構成していくこと。

"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)*を編集理念に、Webメディア「考える人」は、わかりたい読者に向けて、知の楽しみにあふれたコンテンツをお届けします。

*産業革命後に急速な都市化が進むロンドンで、イギリスの詩人ワーズワースが書き遺した言葉。

 

 

「考える人」編集長
松村 正樹

著者プロフィール

川井郁子

ヴァイオリニスト / 作曲家

香川県出身。東京藝術大学卒業。同大学院修了。現在、大阪芸術大学(芸術学部)教授。国内外の主要オーケストラをはじめ、指揮者チョン・ミョンフンや、テノール歌手ホセ・カレーラスなどの世界的音楽家たちと共演。またジャンルを超えて、ポップス系アーティストや、バレエ・ダンサーのファルフ・ルジマトフ、熊川哲也、フィギュアスケートの荒川静香らとも共演。2008年ニューヨークのカーネギーホール公演にてアメリカデビュー。2013年映画「北のカナリアたち」で第36回日本アカデミー賞・最優秀音楽賞を受賞。デビュー15周年、使用楽器ストラディヴァリウスが300年を迎えた2015年には、パリ・オペラ座公演を成功。2017年には、ジャコメッティ展のテーマ曲、映画「ミッドナイト・バス」の音楽を手がけ、11月1日にはソニーミュージックより7年ぶりのオリジナルアルバム「LUNA」を発売など、国内外を問わず、精力的に活動している。

使用楽器:ストラディヴァリウス(1715年製作、大阪芸術大学所蔵)

川井郁子 Official Site>>

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