シンプルな暮らし、自分の頭で考える力。
知の楽しみにあふれたWebマガジン。
 
 

「ルポ」一覧

安田菜津紀の写真日記
  • 世の中のうごき
  • くらし
  • こころ
  • ルポ

一枚の絵

 少女はおもむろに棚の中から1枚の絵を取り出し、私たちに掲げた。「何を描いたものなの?」と尋ねると、彼女はいつもの穏やかな口調で答えてくれた。 「私たちの村がIS(……

img_21b371c12ed139fe8368f4787cce4a60771472
  • 世の中のうごき
  • ルポ

「うしろめたさから逃げない覚悟」

「考える人」presents 安田菜津紀 スペシャルトーク

 世界難民の日でもあった6月20日夜、『君とまた、あの場所へ シリア難民の明日』(新潮社刊)を発表したばかりのフォトジャーナリスト・安田菜津紀さんをお招きして、ト……

エル・システマジャパン 震災5年  恩返しの旅 相馬からドイツへ
  • こころ
  • 世の中のうごき
  • ルポ

音楽の可能性を信じる小児科医

 ペーター・ハウバー博士とベルリン・フィルハーモニーの楽屋で向かい合って座る。彼の本業は小児科医で、今日もここに来るまでに診療をしてきたという。この連載の最初で……

エル・システマジャパン 震災5年  恩返しの旅 相馬からドイツへ
  • こころ
  • 世の中のうごき
  • ルポ

相馬の子どもたち、ベルリンへ

 3月9日、ベルリン・フィルハーモニーでの記者会見の場で、ペーター・ハウバーはこう切り出した。  「昨年の6月か7月だったでしょうか、エル・システマジャパン代表の菊川……

チャーリーさんのタコスの味――ある沖縄史
  • 思い出すこと
  • くらし
  • 世の中のうごき
  • ルポ

野戦重砲兵第23連隊

(前回までのあらすじ) 「チャーリー」こと勝田直志さんは、コザの有名なタコス専門店の創業者。沖縄戦の生き残りでもある。1924年、奄美の喜界島に生まれ、20歳で現役入……

安田菜津紀の写真日記
  • 世の中のうごき
  • くらし
  • ルポ

密度

 ドーハから飛び立ち、約2時間。眼下の風景はいつの間にか、雪の解け残った山脈から赤茶色の大地に変わっていた。小さな機体が目指しているのは、イラク北部の街、アルビ……

エル・システマジャパン 震災5年  恩返しの旅 相馬からドイツへ
  • こころ
  • 世の中のうごき
  • ルポ

音楽がもたらした地域の連帯

 2月13日と14日に行われた「第2回子ども音楽祭」は、パンフレットに書かれている「子どもたちによる子どもたちのための音楽祭」を名乗るにふさわしい堂々とした催しだった……

エル・システマジャパン 震災5年  恩返しの旅 相馬からドイツへ
  • こころ
  • 世の中のうごき
  • ルポ

エル・システマを支える街の楽器屋さん

 仙台駅で借りたレンタカーは、仙台平野を南下しながら常磐自動車道を快調にひた走る。ナビの目的地は相馬市民会館に設定していた。そろそろ平野が終わりに近づいたそのと……

石内都と、写真の旅へ
  • 思い出すこと
  • からだ
  • こころ
  • ルポ

Mexicano――「フリーダ・カーロ」……

 二〇一五年五月十日、ロンドン・ヒースロー空港に石内は降り立った。  写真ギャラリーとして世界的に知られる「マイケル・ホッペン・ギャラリー」で「ISHIUCHI MIYAKO F……

チャーリーさんのタコスの味――ある沖縄史
  • 思い出すこと
  • くらし
  • 世の中のうごき
  • ルポ

喜界島からの出征

 コザの名店「チャーリー多幸寿」の勝田さんは、喜界島の出身である。どんなところか、少し案内させていただきたい。  喜界島は奄美大島から東へ30キロ、今なら飛行機で1……

安田菜津紀の写真日記
  • 世の中のうごき
  • こころ
  • 思い出すこと
  • ルポ

あにごぜ

 それは3月のことだった。朝の自室。いつものように目を開ける。頭はきっと目覚めているのに、体が起き上がろうとしていなかった。日付は3月29日、28歳最後の日。すぐに気……

エル・システマジャパン 震災5年  恩返しの旅 相馬からドイツへ
  • こころ
  • 世の中のうごき
  • ルポ

相馬に生まれたエル・システマジャパン

 2012年3月末に一般社団法人エル・システマジャパンが発足すると、5月頭には相馬市との間で協定が結ばれるという驚く早さで事が進んでいった。タイミングも幸いした。震災……

石内都と、写真の旅へ
  • こころ
  • 思い出すこと
  • ルポ

Mexicano――「フリーダ・カーロ」……

 こうして撮影をつづけた石内だが、その終盤近く、ショッキングな知らせがもたらされた。東京の石内の自宅の留守番電話に残されたメッセージが伝えられてきたのだが、それ……

エル・システマジャパン 震災5年  恩返しの旅 相馬からドイツへ
  • こころ
  • 世の中のうごき
  • ルポ

ドイツからの予期せぬ一言

 始まりは1本の電話だった。2012年2月、日本ユニセフ協会の東日本大震災の緊急支援本部のチーフコーディネーターを務めていた菊川穣のもとに電話が届いた。受話器の向こう……

安田菜津紀の写真日記
  • 思い出すこと
  • くらし
  • 世の中のうごき
  • ルポ

あかり

 北の地にようやく訪れた、春。新しい一歩を踏み出す季節だ。山肌に微かに溶け残った雪が見える陸前高田の街にも、柔らかな風が吹き始めていた。  「ほら、顔固いぞ!」と……

チャーリーさんのタコスの味――ある沖縄史
  • くらし
  • 世の中のうごき
  • 思い出すこと
  • ルポ

沖縄から日本が見える?

 「沖縄に行ってこい。沖縄からは日本が見える」  昭和30年頃、日本研究のためウィーンから東京へ来た青年が「日本が見えない」と悩んでいた時、柳田國男が助言したという……

石内都と、写真の旅へ
  • 思い出すこと
  • からだ
  • こころ
  • ルポ

Mexicano――「フリーダ・カーロ」……

 石内はフリーダの遺品を「Mother’s」や「ひろしま」と同様に、自然光を利用して撮る。35㎜のカラーネガフィルムを詰めたニコンF3、手持ちというスタイルも同じだ。  「……

高野秀行 『謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉―』 試し読み!
  • たべる
  • くらし
  • ルポ

高野秀行 『謎のアジア納豆―そして帰って……

プロローグ 日本は納豆後進国なのか?  辺境の旅ではときおり“奇跡”としか言いようのない出来事に遭遇する。  十四年前のあのときもそうだった。私は森清というカメラマ……

安田菜津紀の写真日記
  • くらし
  • 世の中のうごき
  • ルポ

夜を越えて

 イラク北部の都市、ドホーク。真下に広がる夜景は美しく、けれども静かな安らぎが満ちていた。この数十キロ先で戦闘が起きている、その悲しみさえ包み込んでいるようだっ……

石内都と、写真の旅へ
  • 思い出すこと
  • からだ
  • こころ
  • ルポ

Mexicano――「フリーダ・カーロ」……

 コヨアカンのブルーハウスに暮らす陽気で活発な美少女フリーダは、一九一三年、六歳の時に小児麻痺に冒された。九カ月もの間ベッドを離れることができず回復後も右足は細……

安田菜津紀の写真日記
  • くらし
  • 世の中のうごき
  • 思い出すこと
  • ルポ

輝き

 3月11日、夕刻の岩手県陸前高田市。暗闇に包まれていく市街地を、小さな灯たちが彩る。「高田に輝(ひかり)の花を咲かせよう」は、今年で三度目の開催を迎えていた。「……

石内都と、写真の旅へ
  • 思い出すこと
  • からだ
  • こころ
  • ルポ

Mexicano――「フリーダ・カーロ」……

 石内都が、メキシコ近代を代表する画家フリーダ・カーロ(一九〇七~五四)の遺品を撮影するためにメキシコに向かうと言ったのは、二〇一二年二月のことだった。  フリ……

ソマリ人のきもち
  • くらし
  • 世の中のうごき
  • ルポ

日本に持ち込まれた氏族対立

きっかけは犬  本連載は誠に思いがけないことがきっかけで始まることになった。  犬なのである。  そう言ったら、犬を不浄と見なすイスラム教徒のソマリ人は眉をひそめ……

ランキング

MAIL MAGAZINE

「考える人」から生まれた本

もっとみる

テーマ

  • くらし
  • たべる
  • ことば
  • 自然
  • まなぶ
  • 思い出すこと
  • からだ
  • こころ
  • 世の中のうごき
  •  

考える人とはとは

 はじめまして。2026年7月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、松本太郎と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。

 2002年7月4日、季刊誌「考える人」が創刊されました。

 目次には当代随一の執筆陣がずらりと並び、B5判240ページの誌面の隅々から知の香りが立ちのぼってくるかのようでした。

 当時、入社3か月の営業部員だった私は、見上げるような思いで手に取り、発売日には編集長の松家仁之さんと創刊のご挨拶のために書店にうかがいました。

 まだ書店訪問にも慣れておらず、編集長ともほぼ初対面の中、次のお店の約束の時間に間に合うだろうかと時計ばかりが気になって、終始、そわそわしていました。そんな私に松家さんがやわらかな笑顔で接してくれたこと、そして、新雑誌の門出を祝うようなすっきりと晴れた一日だったことを覚えています。

 あれから四半世紀が過ぎ、ウェブマガジンとして衣替えした今でも、創刊時に掲げられた「Plain living, high thinking(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という言葉は古びていません。AIに尋ねれば瞬時に答えが返ってくる時代だからこそ、それらしい言葉に飛びつくのではなく、自分の頭で考え、心の声に耳を澄ませることの大切さは増しているように感じます。

 創刊号には、養老孟司さんのロングインタビューが掲載されています。養老さんはその中で、恩師である中井準之助先生の口癖だった「人の心がわかる心を教養という」という言葉を紹介しています。

 読んだ瞬間に立ち止まり、さまざまな思いが湧き上がってくるような文章に、楽しみながら出会える場であり続けたいと思っています。

「考える人」編集長
松本太郎


ランキング

「考える人」から生まれた本

テーマ

  • くらし
  • たべる
  • ことば
  • 自然
  • まなぶ
  • 思い出すこと
  • からだ
  • こころ
  • 世の中のうごき

  • ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号第6091713号)です。ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら