「ルポ」一覧
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U.S.A.――POSTWAR SHAD……
十月五日、オープンの日を迎えた。広々とした会場では石内の写真家としての足跡に沿い「特徴ある三つの期間」の作品群が、七つのブースで展示され、それぞれの壁は淡い色……
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幸せの基準、暖かさの基準
――エッセイスト・三宮麻由子さん 「五感を使って考えよう」イベントレポート その3
「助ける、助けられる」という問題を考えるときに、ひとつ考えていただきたいと思うのは、誰しも、常に、あるいはいつまでも健常者ではないということです。よく若い男の……
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「お節介」というものはない
――エッセイスト・三宮麻由子さん 「五感を使って考えよう」イベントレポート その2
では、私がいま考えていることをお話しして、どうしたら変えていけるのか、提言したいと思います。
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U.S.A.――POSTWAR SHAD……
ニューメキシコの旅を終えてロサンゼルスに帰った石内は元気を取り戻し、再びゲティ美術館での展示作業に没頭する日々となった。主任キュレーターとの厳しいディスカッシ……
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「明日は我が身」と思ってほしい
――エッセイスト・三宮麻由子さん 「五感を使って考えよう」イベントレポート その1
1月14日、埼玉県蕨市のJR蕨駅ホームから全盲の男性が転落。入ってきた電車に接触して死亡するという痛ましい事故がまた起きてしまいました。昨年8月には、東京の地下鉄……
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前近代と最先端のクレバス
今回、私はさまざまな事情から、2週間という短い期間に、ケニア→ソマリランド→エチオピア→ソマリランド→ケニアという、目まぐるしく国境を越えるスケジュールを組んでし……
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ソマリ病院体験記
今年の4月、2年ぶりにソマリランドの首都ハルゲイサへ行った話の続きである。 3日目の晩、アクシデントに見舞われた。 いつものように、現地のジャーナリスト連中と……
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U.S.A.――POSTWAR SHAD……
ジョージア・オキーフが繰り返しテーマとした花の絵に強い印象を受けていたという石内。エロティシズム、ジェンダーの文脈で語られることの多い作品だが、オキーフはそう……
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「密航するな」のクルマ
2016年4月下旬、約2年ぶりにソマリランドを訪れた。 BBCラジオのニュースを聞いていたし、ソマリのネットニュースサイトも折に触れてはチェックしていたから、大きな変……
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U.S.A.――POSTWAR SHAD……
九月二十五日金曜日の朝七時半。いつもならゲティ美術館のアマンダが石内を迎えにくる時間だが、今朝タクシーでレジデンスにやってきたのは、ロサンゼルス在住のドイツ人……
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「態度的価値」としての音楽
ドイツ滞在の最終日になってようやく抜けるような青空に恵まれた。 3月14日、この日の午前中はベルリン独日協会の厚意により、市内のガイドツアーが実現した。これまで……
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言葉のボール
飛び交う言葉に耳を傾けながら、ときどき、小さな頃に遊んでいた校庭の様子を思い浮かべる。たとえそれがどんなに立派なボールでも、そしてそれを投げようとしているのが……
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イラク、ようこそこの世界へ
時折シャッターを切る度に、心が打ち砕かれていくような、そんな感覚にとらわれることがある。とりわけ死に向かっていく子どもたちを、ファインダー越しに見つめるときだ……
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バッハの聖地で奏でた「アリア」
ベルリンから超特急のICEに乗って1時間少し、ライプツィヒ中央駅に降り立つと、まだ真冬のような寒さだった。 この日(3月13日)の午後、相馬子どもオーケストラがライ……
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震災から5年の日の演奏会で
ドアを開けて中に入ると、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の勢いあふれる響きが耳に飛び込んできた。 ベルリン・フィルハーモニーでの大舞台を終……
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U.S.A.――POSTWAR SHAD……
バシャ、バシャ……。どこからか水のはねる音が聞こえる。 私は夢を見ているのだろうか。バシャ、バシャ。規則的な音だ。私はベッドの中でぼんやりと目を覚ます。あたり……
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米軍上陸と特攻隊
(前回までのあらすじ) 「チャーリー」こと勝田直志さんは、コザの有名なタコス専門店の創業者。奄美の喜界島出身で、沖縄戦の生き残りでもある。昭和19年の秋、20歳の勝……
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ベルリンで奏でた恩返しの《運命》
最初は、やはり誰もが心配だったのだ。 今回相馬からドイツに来た弦楽器のメンバー23人のうち15人は、2013年8月に週末弦楽器教室が相馬市内のすべての子どもに開放され……
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一枚の絵
少女はおもむろに棚の中から1枚の絵を取り出し、私たちに掲げた。「何を描いたものなの?」と尋ねると、彼女はいつもの穏やかな口調で答えてくれた。 「私たちの村がIS(……
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「うしろめたさから逃げない覚悟」
「考える人」presents 安田菜津紀 スペシャルトーク
世界難民の日でもあった6月20日夜、『君とまた、あの場所へ シリア難民の明日』(新潮社刊)を発表したばかりのフォトジャーナリスト・安田菜津紀さんをお招きして、ト……
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音楽の可能性を信じる小児科医
ペーター・ハウバー博士とベルリン・フィルハーモニーの楽屋で向かい合って座る。彼の本業は小児科医で、今日もここに来るまでに診療をしてきたという。この連載の最初で……
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相馬の子どもたち、ベルリンへ
3月9日、ベルリン・フィルハーモニーでの記者会見の場で、ペーター・ハウバーはこう切り出した。 「昨年の6月か7月だったでしょうか、エル・システマジャパン代表の菊川……
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野戦重砲兵第23連隊
(前回までのあらすじ) 「チャーリー」こと勝田直志さんは、コザの有名なタコス専門店の創業者。沖縄戦の生き残りでもある。1924年、奄美の喜界島に生まれ、20歳で現役入……
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密度
ドーハから飛び立ち、約2時間。眼下の風景はいつの間にか、雪の解け残った山脈から赤茶色の大地に変わっていた。小さな機体が目指しているのは、イラク北部の街、アルビ……
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MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥
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「考える人」から生まれた本
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