「世の中のうごき」一覧
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カンボジアと日本、「出会う」という架……
今でも目を閉じれば、昨日のことのようによみがえる風景がある。土埃に霞んだ赤土の道、所狭しと並ぶ果物や魚の匂い、そして裸足で駆けまわる子どもたち。15年前、私が初……
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第1回 「東大的なもの」との戦い
「東大的なもの」の進化 これから書こうとするのは、「反東大」の思想史である。ただし、東京大学という教育・研究機関の批判ないし誹謗中傷をもくろむものではない。学……
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「生産性」と、無知は差別を呼ぶこと。
大学に入学して間もない時だった。新入生同士が一人一人自己紹介をし、和気あいあいとした空気の中、一人の男の子がふざけ半分にこう言った。「俺、男が好きやからー!」……
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細谷雄一『戦後史の解放Ⅱ 自主独立とは何……
「上を向いて歩こう」 その歌は、戦後日本の独特な明るさと暗さの、そのいずれをも象徴する歌であった。 大島九ひさしが生まれたのは、日本が真珠湾攻撃をしたわずか二……
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故郷シリアを、日本から想うとき
昼の日差しの熱気が残る夕暮れ時、いつものようにネオンのきらびやかな光の中を、せわしなく人々が行き交う。そんな東京の喧騒を眺めながら、「日本の人々はいつも忙しそ……
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昼食はパパイヤだけです。
無政府状態のソマリアだが、とにかくホテルはあった。「サハフィール」という名前だった。2003年、ソマリアの首都モガディシオに入ったときのことだ。 武装した護衛団……
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カラシニコフ氏の冷凍ピロシキ
カラシニコフ自動小銃は世界中に2億丁あるといわれる。世界でもっとも大量に出回っている銃だ。その開発者、ミハイル・カラシニコフ氏は、ロシア・ウラル地方の都市イジ……
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羊ひっくり返しご飯
1993年、中東和平を話し合いで達成しようという合意が米国の仲介で成立し、調印式が米ホワイトハウスで行われた。中庭に特設された壇上で、イスラエル・ラビン首相とPLO……
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銃撃・略奪・チグリス川の鯉
2003年3月のイラク戦争で、私が泊まったバグダッドの宿は「サフィール」という小さなホテルだった。サフィールは英語でいえばアンバサダー、大使という意味だ。アンバサ……
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シリアから帰国、共に生きる道
3月に続き、5月頭に渡航したシリア北部は今実質、クルドの人々が統制する自治区となっている。この国でクルドの人々がたどってきた歴史は熾烈なものだった。一部の人々は……
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プログラミングは数学だ!
長きに亘ったこの連載もいよいよ最後である。まとめに入るとしよう。 いまさらだが、そもそもコンピュータ・プログラムとは「何」なのか。その本質に迫ってみたい。 ……
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世界一うまい羊肉
アラブ世界で「肉」といえば、それはヒツジ肉である。 豚肉はイスラム教でタブーとされていて、食べることはおろか、触ることも許されない。私が住んでいたエジプトで……
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新たな成功への道(その2)
『Most Likely to Succeed』(新たな成功への道)という教育ドキュメンタリー映画についての続きである。 ネタバレになってしまうので(DVDも出ていることだし)、詳し……
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素敵な大人とはなんだろう
ラジオなどを通してニュースにかかわる仕事をしていることもあり、とりわけこの1カ月、あまりに慌ただしく、揺さぶられる情報がふりかかってくる日々だった。セクハラ問……
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- エッセイ
「日本に行きたい」というシリアの友人に
4月14日、アメリカ、フランス、イギリスがシリアへの空爆に踏み切った。あの日からずっと、言葉にならない感情が心の中にうずまいている。その一年前にもアメリカは、化……
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- 評論
新たな成功への道
先週、妻と二人で渋谷のグローカルカフェ(三修社という語学出版社がやっているカフェで、物凄い数の辞書が置いてあったりする)を訪れた。アメリカで製作された『Most L……
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ウーバー(UBER)の死亡事故が意味する……
AI時代とプログラミングの話を書こうと思っていた矢先、大事件のニュース速報が飛び込んできた。 現地時間2018年3月18日の夜、アメリカのライドシェアリング大手ウーバ……
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クラシック音楽の指揮とAI
またもや小休止というか番外編である。 先日、六本木のアカデミーヒルズにおいて、東京交響楽団・正指揮者の飯森範親さんと、「人工知能(AI)は指揮ができるか?」と……
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AIと英語の未来(その2)
英語をやるメリット 先日、ある人から「英語は、日本語がきちんと固まってから習ったほうが良い」という意見を頂戴した。英語の早期教育は、母国語である日本語の習得を……
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AIと英語の未来
ここからしばらく、AIと英語について考えてみたい。 AI時代は、同時に超グローバル時代でもある。現在、世界中で17.5億人の人が英語を使っている。そのうち、英語を母……
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人生は探究と暗記のくりかえし(続き)
小学校5年のとき、父親が東京に呼び戻され、私は日本の小学校に転入し、そこからふたたび暗記型の授業が始まった。アメリカの探究学習は楽しかった。知識と知識が有機的……
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沈黙ではない道を選ぶ
静まり返った小路に、時折遠くから爆発音が鋭く響いてくる。爽やかな晴れの日の午後に不釣り合いな緊張感が、街を覆っていた。ヨルダン川西岸パレスチナ自治区の最大都市……
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- しごと
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- 評論
プログラミング現場の昔話(ふたたび)
――1995年・東京―― 初老の男は、うなだれて座っていたが、上目遣いでぼんやりとわれわれを見つめていた。 その顔は、ただただ白く、能面のような表情で、しかし、その充……
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- しごと
- まなぶ
- 評論
人生は探究と暗記のくりかえし
この連載では、かなりの割合で竹内薫の個人的な体験を綴っているが、暗記型・探究型の話でも、自分の体験をざっくり振り返ってみたい。 子どもの頃、私はどちらかとい……
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MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥