「エッセイ」一覧
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私が認知症になったら
昨年まで、義母は週に三回、デイサービスに通っていた。三回とも、義父の通うデイサービスとは別の場所で、過ごす時間の長さも、受けるサービスもまったく異なる施設だ。……
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16.親ひとりで子供を叱る難しさ
怒るときは「一人二役」 私は、子供を怒るときには3つのルールを決めている。 一つ目が、逃げ道を用意することである。娘が学校を休みがちだった小学校低学年の頃、「……
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第23回 歌舞伎町のつくね煮――土俗の料……
我、いかにして料理を始めたのか 編集者から「マキタさんはいつから料理をするようになったのですか?」と訊かれたので考えてみた。 プロの料理人でもない私がそのよう……
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15. 哀しい住職の朝寝坊
朝の訃報 さて、「シングルマザーよりシングルファザーのほうが孤独だ」という愚痴の根拠についてさんざん書き綴ってきたが、現実の生活をワンオペで回さなければいけな……
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フードファイター義父
義父が元気だ。年始から大変めでたい。もうすぐ91歳にもなろうかという彼だが、確かに体力は落ちたし、足腰は弱ったものの、「死ぬかもしれない」と弱音を口にしつつ、非……
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14. 別れた妻との面会
シングルファザーがもっとも困ること 世の中のシングルファザーがどうしても悩むのが、子供たちの「お母さんと会いたい」願望ではないか。私のなかでのシングルファザー……
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3.「よい雑談」とは?――「あなたとわた……
「よい雑談」とは、いったいどんなものだろうか。言葉を使って人と関わるシーンを、過去に遡って思い出してみることで、「よい雑談」になるための条件を見つけてみよう。 ……
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第22回 義母が作る奇跡のお雑煮
料理と文脈 食べ物にも「文脈」がある。言わば、その料理が生まれた背景だ。元来、それはその土地の形状や土壌、また、気候だったりもするのだろう。そこで育まれた何か……
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13. 孤独なシングルファザー
シングルファザーへの偏見 この連載を読んでくれている人のなかには、これから離婚を考えている人も少なからず含まれているだろう。経験者として忠告しておきたいのは、……
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夫が介護に参加し始めた、けれど……
「そろそろ、実の子の出番ですよ」ということで、夫が介護に積極的に参加するようになって数か月が経過した。週末になると実家に行き、食料を調達し、家のメンテナンス(……
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2.なぜ「雑談」が必要なのか
雑談が足りない わたしがマンツーマン雑談の仕事を始めたのは2020年の1月で、当時は「自分の話を思いきりできる場所がないから、あったほうがいいよね」ぐらいの感覚だっ……
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12. 育児、家事、お寺の仕事――すべて……
習い事も消去法 習い事も、消去法でしか選んでやれなかった。 子供たちの将来を考えるなら、興味のありそうな習い事をいくらでも試させてやりたいが、幼い子供の習い事……
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第21回 50代からの焼肉革命
年相応の焼肉を 焼肉は無知なぐらいがちょうどいい――。 いきなり格言めいた始まりで恐縮だが聞いて欲しい。これは、別に馬鹿にした物言いでもなんでもなく、むしろ、憧……
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11. シングルファザー住職の過酷な夏休……
お盆の珍道中 家族3人が少しずつスキルアップを重ねること数か月が経ち、ついに夏が来た。 夏のお寺はハイシーズン。お盆の読経で忙しさを極めるからである。 お盆と……
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そろそろ、実の子の出番ですよ
先日のことだ。実家に両親を訪ね、戻って来た夫曰く、義父が「最近、来てくれなくなったなあ……」と言っていたそうだ。私のことである。「なにそれ! はぁ!?」と夫に言う……
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思い出のアップルパイ
ヤマザキマリ『貧乏ピッツァ』 2023/11/17 公式HPはこちら。 シングルマザーを支えた「暮しの手帖」 湘南の裕福な家に生まれ、通っていた地元のミッションスクールには、……
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10. 小学3年生の娘が料理デビュー
子供が親を育てる 子供と一緒に仕事に出かけることには、もう一つの大切な意味がある。それは、子供と一緒にいてこそ親が育つ、ということである。 よく言われることだ……
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1.はじめに――「雑談サービス」はじめま……
1.はじめに――「雑談サービス」はじめます。 なぜ「雑談」を仕事にしようと思ったのか? 雑談を仕事にしようと決めたのは2019年の終わり頃だった。 当時のわたしは、2……
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第20回 分けて食べるか、混ぜて食べるか……
その無分別で非秩序なるもの 牛丼、カツ丼、親子丼、天丼……私はこれらご飯と具材とがコンバインされた「丼もの」が大好きだ。あゝ、胸に高鳴る鼓動。「丼もの」のことを……
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9. 息子、6歳で読経デビュー
突然の休園をチャンスに ハプニングに日々足をすくわれながらも、常に元気でいようとはつとめていた。風邪ひとつ引いてはいけないという強迫観念に駆られていた、という……
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第19回 餃子、その完全なるもの
「包むもの」と「包まれるもの」の神秘 餃子の季節である。というか、一年を通して、ずーっと餃子の季節だと私は思っている。 「令和」の改元の際には、私の実力……
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高齢者を騙す悪徳業者との闘い
ここのところ、あまり大きな事件もなく、平穏な生活を送ってくれているはずと思っていた義理の両親だったのだが……。先日、夫の実家に立ち寄った際に義父から聞いた話が若……
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8. お葬式とオネショ――「考える育児」……
「お坊さんらしさ」の対極を生きる ここまで読んでくださった皆様はおそらくお気づきだろうが、大人になってからの私の生き様は、申し訳ないほどにまったくお坊さんらし……
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第1回 2018年1月15日〜2月7日
お知らせ(2023.10.19) 岸政彦さんの連載「にがにが日記」が10月末に新潮社から単行本として刊行されます。最愛の猫とのかけがえのない日々を綴った書き下ろし「おはぎ日……
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とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥