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「日本語」一覧

分け入っても分け入っても日本語
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「面白い」

 感情を表す形容詞(「~い」の形で終わる活用語)はたくさんありますが、それらを列挙してみると、興味深いことに気づきます。  「いまいましい・いらだたしい・恐ろしい……

分け入っても分け入っても日本語
  • ことば
  • エッセイ

「丁寧」

 細かいところまで気をつける様子を表す「丁寧」は、漢字から意味が取りにくいことばのひとつです。漢字で書く必要はないと考えて、仮名で「ていねい」と書く人もいます。……

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「タンポポ」

 春に花を開く代表的な野草と言えば、タンポポです。花に見えるのは、正確には「頭状花序」と言うのだそうですが、まあ「花」でいいでしょう。「タンポポ」とは変わった響……

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  • ことば
  • エッセイ

「ムショ」

 「ムショに入る」「ムショ暮らし」「ムショ帰り」などと使う「ムショ」。一般に、「刑務所」の略だと考えている人が多いはずです。  意味は「刑務所」でいいのですが、語……

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「イマイチ」

 私が「イマイチ」ということばに初めて接したのは、小学校高学年か中学生の頃、つまり1970年代の終わりから80年代の初めで、場所は近所の歯科医院の待合室でした。……

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「アラサー・アラフォー」

 30歳前後を「アラサー」、40歳前後を「アラフォー」という呼び名は、すっかり定着した観があります。年齢をぼんやり指す言い方として重宝されるためでしょう。単なる「30……

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「ピンクい」

 日本語の基本的な色名である「あか」「あお」「しろ」「くろ」には、「みどり」「むらさき」など後発の色名にはない特徴があります。それは、「赤い」のように「い」をつ……

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「青信号」

 子どもの時、「どうして緑色の信号を『青信号』と言うの?」と、誰しも大人に尋ねたことがあるでしょう。小学校高学年の娘も、ある日、私にそう尋ねてきました。「娘もよ……

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  • エッセイ

「ゲスい」

「ゲスい」という俗語は、2016年になって、特に広まったという印象があります。インターネットの「グーグルトレンド」のグラフを参照すると、12~13年から検索数が増え……

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「うお・さかな」

 伊集院光さんが朝のラジオで語った話です。以前、放送で「水を得たさかなのよう」と表現したら、ディレクターに「正しくは『うお』です。訂正を入れてください」と言われ……

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「ことば」

 私は文章を書くとき、漢字の「言葉」を使わず、「ことば」とひらがな書きにします。いつ頃からこの方式をとっているのか、忘れてしまいました。最初に出した本は、すでに……

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「むちゃくちゃ」

「明日までに報告書を出せなんて、むちゃくちゃを言う」「むちゃくちゃな量の仕事」などと使う「むちゃくちゃ」。日常的に、ついつい使うことばです。「秩序がない」「普通……

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「負けず嫌い」

「負けず嫌い」は「負け嫌い」の誤用ではないのか、という質問をよく受けます。たしかに不思議な言い方です。勉強するのが嫌いなことを「勉強嫌い」と言うのと同様、負ける……

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「下駄を履くまで分からない」

「勝負(事)は下駄を履くまで分からない」と言います。勝負事は最後まで何が起こるか分からず、下駄を履いて帰りかけるまで勝敗は分からない、ということです。これはいっ……

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  • エッセイ

「おたく」

 1980年代頃、口頭で「御社(おんしゃ)」という呼称を使うことが広まり、90年代には普通に用いられるようになったと述べました。なぜこの時期に「御社」が広まったか……

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「御社」

 日本語学者の金田一秀穂さんが2003年に出した新書に、「大人の流行語・若者の流行語」について書かれたくだりがあります。 〈〔最近は〕「御社(おんしゃ)」という……

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「ムズい・キモい」「ハズい」

ムズい・キモい 「ムズい」を1980年代末に使っていた記憶が、私にはあります。  当時、大学生だった私は、江戸時代の各元号が西暦何年に当たるかを暗記しようとしてい……

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「夭逝」

夭逝(ようせい)  大学でかつて私の授業を受け、今はことばに関わる仕事をしている優秀な教え子がいます。あるとき私は、彼の手になる詳細な調査報告書を読んでいました……

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「居眠り・うたた寝」「爆笑」

居眠り・うたた寝  1973年のヒット曲、アグネス・チャン「草原の輝き」は、私(67年生まれ)と同世代の人ならば、たいてい誰でも歌えるのではないでしょうか。この歌……

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「白羽の矢が立つ」

 「白羽の矢が立つ」という慣用句があります。私の携わる『三省堂国語辞典』(三国)第7版を引くと、「多くの中から特にえらび出される」という説明の後に、気になる……

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  • エッセイ

「ヤバい」

 「ヤバい」という形容詞の由来は、江戸時代の「やば」という語に遡る、ということまでは分かっています。  その「やば」とは何か。滑稽本「東海道中膝栗毛(ひざく……

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「コンビニ」「ファミレス」

コンビニ  新井素子さんのSFファンタジー「扉を開けて」(1985年)の中で、ヒロインが20世紀当時の東京について語る場面があります。 〈何だかんだ言ってもね、やっ……

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「どたん場」

 「どたん場」は、もと、処刑場のことを言いました。  以前、この語源を調べていて、「へえー」と感心した覚えがあります。でも、普段はそんなことは意識に上りません。と……

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  • エッセイ

「ふいんき」「サザンカ」

ふいんき 「雰囲気(ふんいき)」のことを「ふいんき」と発音する人がいます。昔、私が学校に通っていた頃の友人にもいました。彼は「正解」を知って、「えっ、『ふんいき……

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考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう―。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか―手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥


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