「歴史」一覧
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第13回 「生存権」の優位
突然の「引退」宣言 1793年6月6日、国民公会では5月31日〜6月2日事件の報告がされたあと、パリ・セクションは共和国を救ったという動議がジョルジュ・クートンによって提……
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- エッセイ
通史の味わい方を教えてくれる10冊
(17)中国史家・岡本隆司の10冊
昨年『明代とは何か』(名古屋大学出版会)という書物を著した。一地域の一時代に焦点をあてた著述ながら、全体を視野に入れたつもり、世界史上の「明代」を問いなおす通……
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第11回 〈民の声〉は「神の声」か?
共和国の誕生 1792年9月初旬、国民公会議員を選出する普通選挙が実施された。投票権は21歳男子に限られ、家内奉公人や無収入の者には与えられなかったが、それでも、従来……
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- 評論
第10回 「陰謀」への強迫
宣戦布告 1792年3月、ルイ16世はブリソ派に内閣を組織させた。そして、革命の理念を世界に広めようとする同派と、逆に敗戦によって革命を止めようとする国王の思惑が一……
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- 評論
第9回 帰郷
最後の帰郷 ヴァレンヌ事件の直前、ロベスピエールは予期せずパリ県の検察官(革命期の役職)に選出され、代わりに前年の1790年10月から議員と兼務していたヴェルサイユ……
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第8回 堕ちた〈象徴〉
国王の逃亡 フランス革命では民主主義が目指されたが、それは当初国王の存在と矛盾するものとは考えられていなかった。むしろ、ある面では補完し合うものと考えられてい……
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- 評論
第7回 能動国民と受動国民
「10月事件」という衝撃 バスティーユ監獄襲撃から3ヶ月、「第2の革命」と呼ばれる事件が勃発する。 議会では、国王の暫定的(停止的)拒否権が承認される一方で、二……
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- 評論
第6回 ヴェルサイユの華
全国三部会の開催 当時、ヴェルサイユは人口およそ5万5千、約60万人のパリに比べれば少ないが、アラスのほぼ3倍の人口を抱える都市だった。パリから南西へ20キロほど……
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- 評論
第5回 「幸福の革命」に向けた3つの矢
「世論」の法廷 生まれる時代が少しでもずれていれば、〈本来の自己を知ることが本来の社会を知ることにつながる〉というルソーから学んだ発想が、実際に社会を変革しよ……
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- 評論
第4回 心の「師」との出会い
「グレッセ」への讃歌 デビュー演説の翌年、未来の革命家の思想を読み解くうえで意想外に重要な論考が執筆された。「グレッセへの頌詞(しょうし)」(1785年)である。これ……
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- 評論
第3回 「名誉」を超えて
「抑圧された人々」のために 当時、アラスは2万2千人ほどの住民が暮らす地方の中心都市だった。それでも、長引く不況で繊維産業は衰退し、伝統的な穀物取引に多くを依存……
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- 評論
第2回 美徳と悪徳
「生真面目で、勤勉な」少年時代 アラスは、フランス北部アルトワの州都(県庁所在地)である。その地で、弁護士のフランソワ・ド・ロベスピエールとジャクリーヌ・カロ……
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後編 ハレムに女性が惹かれるのはなぜか?
(前回の記事へ) ドラマ放送時は「ハマム」が空になる 小笠原 『ハレム』を刊行して意外だったのは、購読者の半数近くが女性だったことです。新潮選書の場合、購……
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- 対談
前編 ハレムの女官はどんな服を着ていたか……
「できれば連載前に読みたかった」 小笠原 私は篠原先生の作品のファンでして、こうしてお目にかかれるのは大変光栄です。最初に読んだのは『闇のパープル・アイ』で、大……
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- 評論
第1回 真の民主主義を求めて
「ポピュリスト」以後 トランプ前アメリカ合衆国大統領がワシントンを去って1年と半年が経つ。在任中は、社会を敵と味方に分断し、議会やマスメディアに代表される既成権……
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- まなぶ
- 思い出すこと
- 対談
後篇 『テルマエ・ロマエ』と『タイムスク……
(前回の記事へ) タイムトリップの楽しみ 清水 『プリニウス』に出てくる皇帝ネロとか、ヤマザキさんが描く歴史上の人物は魅力的ですけれども、その背後にある生活文化……
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- まなぶ
- 思い出すこと
- 対談
前篇 室町時代は「自習の時間」?
日本中世の「ステイホーム」 ヤマザキ まさか自分の人生でパンデミックを経験することになるとは思いませんでした。 清水 疫病なんて歴史の年表の中の話でしたよね。皆が……
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第19回(2020年度)小林秀雄賞 受賞……
8月31日午後、一般財団法人 新潮文芸振興会主催による「小林秀雄賞」「新潮ドキュメント賞」選考会がホテルオークラ東京にておこなわれ、小林秀雄賞受賞作品が決定しました……
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- たべる
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信長に光秀に家康、戦国武将は羊羹でおもて……
――時代考証をきちんとした時代劇では、食事場面が多いですね。和菓子も出てきますか? 大河ドラマで、食事場面など出ると、いつも手に汗を握って和菓子が出てくるかどう……
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- ことば
- エッセイ
歴史研究は何の役に立つのか
「有用性」をめぐる葛藤 歴史家であれば誰しも、あるときは他人から、あるときは自分自身から突きつけられる問いがある。歴史研究は何の役に立つのか、という問いである……
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細谷雄一『戦後史の解放Ⅱ 自主独立とは何……
「上を向いて歩こう」 その歌は、戦後日本の独特な明るさと暗さの、そのいずれをも象徴する歌であった。 大島九ひさしが生まれたのは、日本が真珠湾攻撃をしたわずか二……
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- エッセイ
ランボー 怒りのソマリランド篇
これまで鎌倉時代のマルコ・ポーロ、室町時代のイブン・バットゥータの見聞きしたソマリ世界を紹介してきたが、今度はずっと時代が下って明治時代にソマリ世界を旅した有……
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- エッセイ
リアル室町時代のモガディショ
中世の大旅行家イブン・バトゥータがソマリアの首都モガディショを訪れた話の続きである。 前述したように、イブン・バットゥータは足利尊氏の一つ年上。彼がモガディ……
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世界史の中のソマリ人
毎回この連載では、覚醒植物カートを食べて盛り上がったとか、カートを食い過ぎて頭を打ったとか、入国を拒否されて「やけカート」を食ったなど、愚にもつかない話を書き……
MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥

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