「ことば」一覧
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三十八 教養とは何か
小林先生は、今から六十年以上も前、昭和二十九年(一九五四)の初めに「読書週間」と題した文章を書き、そのときすでに本が多過ぎる、本という物質の過剰が、読書という……
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第3回 2018年2月23日〜3月20日
(登場人物一覧はこちら) 2月23日(金) 業務連絡。村井理子さん、おさい先生が「ぎゅうぎゅう焼き」すっごいファンで、ウチでもいつも食べてます。ウチの晩ごはん、5割ぐ……
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三十七 トルストイを読み給え
新年度の始まりである。私は今年、七十一歳になっていて、もう新年度も旧年度もないようなものだが、それでも四月は気が引き締まる。学生時代、今年はこれだけ読むぞと本……
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短篇小説を読む:作品一覧
レベッカ・マカーイ「赤を背景とした恋人たち」(藤井光訳) 短篇の名手として知られるアメリカの作家、レベッカ・マカーイの初短篇集『戦時の音楽』(新潮クレスト・ブッ……
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三十六 不動心という誤解
学問とは、人生いかに生きるべきかをとことん考えることだ、そのためには、身の回りのことで誰もが知っていることをより深く、より精しく知ることから始める、それが学問……
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第2回 2018年2月10日〜2月22日
(登場人物一覧はこちら) 2月10日(土) 日記を書くちょうどよいペースがわからない。『新潮』3月号のリレー日記企画が好調のようで、あのそうそうたるメンバーのなかで私……
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三十五 「学問」の姿
今年の大学入試センター試験に、本居宣長の「石上私淑言」(いそのかみのささめごと)が出た。前回、読者にもその問題文を読んでもらい、受験生諸君には、春、晴れて大学……
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第1回 2018年1月15日〜2月7日
登場する家族 きし(私、俺) 岸政彦。社会学者。立命館大学先端研教授。打たれ弱い。 おさい 連れあいの齋藤直子。大阪市立大学人権問題研究センター特任准教授。主著に……
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三十四 情と欲のわきまえ
今年の大学入試センター試験に、本居宣長の「石上私淑言」(いそのかみのささめごと)が出た。「次の文章は『石上私淑言』の一節で、本居宣長が和歌についての自身の見解……
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「猫・犬」
私たちに最も身近な愛玩動物といえば、犬と猫です。「犬猫」と並べて言いますが、語源についてよく議論になるのは、とりわけ猫のほうです。 最近も、テレビ番組で、猫……
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10 古典が読めない!
私がある本をえらぶのか、それともある本が私をえらぶのか。いずれにせよ、近ごろは、じぶんとおなじ年ごろの70代から80代ぐらいの人たちが書いた本を手にとる機会が、め……
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三十三 天寿を磨く
前回、小林先生と井伏鱒二さんの酒の飲み方について聞いてもらったが、小林先生にも井伏さんにも可愛がられ、絶大な信頼を寄せられていた編集者に菅原国隆さんがいる。た……
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元旦、道路に寝転んで
今年こそ、絶対に十分な休息を取ると決めていた年末年始だったけれど、やはり今年もドタバタと年を越してしまい、気づけば正月はすっかり終わっていた。ゆっくりと休めた……
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三十二 惜しいのは命だけだ
奥湯河原の「加満田」で毎年のように小林先生と年越しをし、毎週木曜日には程ヶ谷カントリー倶楽部でゴルフを楽しんだ批評家、中村光夫さんに、『≪論考≫小林秀雄』という……
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三十一 小林先生の年越し
小林秀雄先生の年越しは、毎年、神奈川県奥湯河原の旅館「加満田」(かまた)でだった。 今ではもうよく知られている話のようだが、先生と「加満田」との縁は昭和二十……
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09 それは「歴史上の人物」ですか?
敗戦後の本がない時代にそだったので、子どものころは、本は買ってもらうというよりも、どちらかといえば、友だちの家や近所のお兄さんから借りてくるものと思っていた。……
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思わぬプレゼント
先日、覚えのない荷物が届いた。とても大きな箱に梱包されたそれは、送り状を見ると、どうも自分で注文したらしい。しかし、まったく記憶にない。恐る恐る箱を開けてみた……
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三十 日本酒の受難と復活
鎌倉の小町通りに、「奈可川」という小料理の店がある。小林秀雄先生行きつけの店のひとつで、私たちも何度も連れていってもらったが、この店で先生のいちばんの目当ては……
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第4回 玄洋社のアナキズム精神
(前回の記事へ) 國分 そういえば、これまで聞いたことがありませんでしたが、ブレイディさんの書き手としてのバックグラウンドはどこにあるんでしょう? 実は以……
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第3回 地べたの政治家コービン
(前回の記事へ) ブレイディ 國分さんは今回の安倍政権の解散総選挙の仕方に怒っていらっしゃいますが、イギリスでコービンの労働党が躍進した理由の分析として、あるジ……
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第2回 イギリス人は忘れない
(前回の記事へ) 國分 先ほどのブレイディさんの話を聞いて思い出したのは、2年前の2015年、「立憲デモクラシーの危機と東アジアの思想文化」というシンポジウム(……
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08 手紙と映画館が消えたのちに
小説であれ随筆であれ、新しい本がでたと知ると、すぐ本屋に向かう。そんな作家が私にもわずかながらいて、そのひとりが山田稔なのです。 家にもどって、ときには家に……
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二十九 小林先生の酒
小林秀雄先生は、酒がたいへん好きだった。それも、日本酒である。 召し上がるときは、必ず燗(かん)にされた。日本酒は燗にして飲むようにできている、燗にしてこそ……
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「ばれる」
明治時代の後期が舞台のドラマで、腰が痛い様子を見せる母親に対し、息子が言います。「もう痛(いと)うないんやろ、おかあちゃん。ばれてるで」。 この「ばれる」は明……
MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥

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