シンプルな暮らし、自分の頭で考える力。
知の楽しみにあふれたWebマガジン。
 
 

「ことば」一覧

往復書簡「小説⇔演劇」解体計画
  • ことば
  • 対談

(8)日記は誰に向かって書いているのか?

滝口悠生→松原俊太郎 『新潮』の「アイオワ日記」お読みいただきありがとうございます。これを書いているいまは10月29日で、あっという間でアイオワ滞在も残り数日です。僕……

随筆 小林秀雄
  • ことば
  • まなぶ
  • 思い出すこと
  • エッセイ

五十 「本居宣長」の本

 小林先生の『本居宣長』は、昭和五十二年(一九七七)の十月三十日に出た。定価は一冊四〇〇〇円……、ということは、今日で言えば八〇〇〇円から九〇〇〇円にもなる本であ……

分け入っても分け入っても日本語
  • ことば
  • エッセイ

「バリカン」

 語源を探究する苦労について語るとき、「バリカン」についての話は外せません。  理髪店に行って、髪の後ろや横をバリカンで一気に刈ってもらうのは気持ちのいいもので……

往復書簡「小説⇔演劇」解体計画
  • ことば
  • 対談

(7)演出をしない劇作家は珍しい?

松原俊太郎→滝口悠生 『カオラマ』お読みいただき、ありがとうございます。『カオラマ』は上演がないので、いつもと同じ書き方をすると、不満足感だけが残るということに初……

安田菜津紀の写真日記
  • くらし
  • ことば
  • 世の中のうごき
  • ルポ

ジャーナリストは「危険」「辛い」「苦しい……

 シリアで3年4カ月にもわたり拘束されていた安田純平さんが解放され、帰国した。様々な声が飛び交っているものの、まずはご家族との時間を大切に、ゆっくり心と体を休めて……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(4)自分を郵送した男

 前々回は「木」をいわば主人公にエコロジーの問題を考えたリチャード・パワーズの新刊を取り上げ、前回はグローバリズム、テロリズム等の今日的問題にいち早く目を向けた……

みうらじゅん『マイ仏教』試し読み
  • こころ
  • ことば
  • 内容紹介

みうらじゅん『マイ仏教』試し読み

まえがき 人生で大切なことはすべて仏教が教えてくれた   あれは小学六年生のときのことでした。  私は門前のみやげ物屋で親に買ってもらった仏像を床に落としてしまい……

往復書簡「小説⇔演劇」解体計画
  • ことば
  • 対談

(6)会場で売っている上演台本

滝口悠生→松原俊太郎 「演劇計画Ⅱ」で公開された「カオラマ」の第二稿を読みました。第一稿の改稿というより、もうまったく別の戯曲ですね。このプロジェクトは創作される……

随筆 小林秀雄
  • ことば
  • まなぶ
  • 思い出すこと
  • エッセイ

四十九 人間性が鳴り渡る

 先年、ある大学で、小林秀雄についての講義をもたせてもらったときのことだ。小林先生が学生たちの質問に答えた内容を一冊の本にした『学生との対話』(新潮社刊、現在は……

  • ことば
  • 世の中のうごき

「文藝評論家」小川榮太郎氏の 全著作を読……

緊急掲載

 9月21日・金曜日の夜、「新潮」編集部から電話がかかってきた。おかしいな、と思った。今月は締め切りがないはずなんだが。イヤな予感がした。おれは、少しの間ためらっ……

往復書簡「小説⇔演劇」解体計画
  • ことば
  • 対談

(5)投げられる石

松原俊太郎→滝口悠生 アメリカ生活に順応中ということでしたが、その後、いかがお過ごしでしょうか。 こちらは『カオラマ』第二稿を公開し、ようやく一息ついたところです……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(3)ジョゼフ・コンラッドはわれらの同時……

 過去の作家が、現代的なテーマを「先取り」していたというのは、どれだけすごいことなのか。  たとえばある作家が、テロリズムという現象をいち早く取り上げ、テロが生……

往復書簡「小説⇔演劇」解体計画
  • ことば
  • 対談

(4)ラジオのチューニング

滝口悠生→松原俊太郎 いかがお過ごしでしょう。僕はお盆過ぎからアメリカのアイオワに来ていて、ちょうど一週間が経ちました。ほとんど英語が聞き取れないものですからとて……

随筆 小林秀雄
  • ことば
  • まなぶ
  • 思い出すこと
  • エッセイ

四十八 本居宣長の桜

 小林先生の「本居宣長」は、第一章に図版が入っている。今年は単行本の刊行から四十一年になるが、私は毎年、秋風が立ついまごろになると、あの図版の経緯を思い出す。 ……

「Q&A的 小説作法講義 ――『孤独の歌声』から『永遠の仔』『悼む人』、最新作『ペインレス』まで」
  • ことば
  • インタビュー

第5回 表現者としてのあり方

(前回はこちら) 学びと各芸術の役割  映画、演劇の世界を若い頃に経験して、小説を書くようになったわけですが、そのあたりの事情を知っている方から各表現の違いについ……

「Q&A的 小説作法講義 ――『孤独の歌声』から『永遠の仔』『悼む人』、最新作『ペインレス』まで」
  • ことば
  • インタビュー

第4回 小説にリアリティはどこまで必要か

(前回はこちら) 小説に取材は必要か  取材はもちろん必要です。できる限り、現場に立つ、というのが私の主義です。が、それは舞台となる場所の実際のスケールや, 位置関……

「Q&A的 小説作法講義 ――『孤独の歌声』から『永遠の仔』『悼む人』、最新作『ペインレス』まで」
  • ことば
  • インタビュー

第3回 創作以前の妄想

(前回はこちら)  いただいた質問の中に「もし1週間登場人物になれるなら、万浬と森悟とどっちになりたいですか」という質問と、「亜黎(あれい)という万浬の前の世代の……

「Q&A的 小説作法講義 ――『孤独の歌声』から『永遠の仔』『悼む人』、最新作『ペインレス』まで」
  • ことば
  • インタビュー

第2回 小説のテーマ、ストーリー、キャラ……

(前回はこちら) 痛みのない世界を想像する 『ペインレス』に登場する、心に痛みを感じない人物というのは実在せず、あくまで仮定だと申しました。  そもそもの始まりは……

最後の読書
  • ことば
  • エッセイ

17 貧乏映画からさす光 その2

 1953年に、北原怜子さとこの『蟻の街の子供たち』と松居桃楼とうるの『蟻の街の奇蹟』という2冊の本が、あいついで刊行された。  そして1958年、北原の死の直後に、あ……

往復書簡「小説⇔演劇」解体計画
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  • 対談

(3) 「わかる/わからない」を超えるお……

松原俊太郎→滝口悠生 ご返事、ありがとうございます。 京都は異常な暑さも一段落してここ最近は少し涼しさも感じるようになって、まだまだ夏よ終わってくれるなという気分……

随筆 小林秀雄
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  • エッセイ

四十七 「しんこ」と「あなご」

 小林先生の夏の楽しみは、まずは六月、京都・平野屋の鮎に始まり、次いでは八月、東京湾の「しんこ」だった。  「しんこ」というのは鮗(このしろ)の幼魚で、大きさは……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(2)木の讃歌――リチャード・パワーズの……

 誰も聞いたことのない音楽を作ろうとした男の話である前作『オルフェオ』(2014、邦訳新潮社)が素晴らしかったので、もちろん本格的でない作品など一冊もない作家ではあ……

小林秀雄賞
  • ことば
  • まなぶ

第17回(2018年度)小林秀雄賞 受賞……

8月23日午後、新潮文芸振興会主催による「小林秀雄賞」「新潮ドキュメント賞」選考会がホテル オークラにておこなわれ、小林秀雄賞受賞作品が決定しましたので、ここにお知……

往復書簡「小説⇔演劇」解体計画
  • ことば
  • 対談

(2) 小説と戯曲の「声」について

滝口悠生→松原俊太郎 先日の大雨では、京都もずいぶんな雨量だったようですが、お変わりなくお過ごしでしょうか。連日の猛暑も重なって、なんだか非常時といった感じが続い……

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考える人とはとは

 はじめまして。2026年7月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、松本太郎と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。

 2002年7月4日、季刊誌「考える人」が創刊されました。

 目次には当代随一の執筆陣がずらりと並び、B5判240ページの誌面の隅々から知の香りが立ちのぼってくるかのようでした。

 当時、入社3か月の営業部員だった私は、見上げるような思いで手に取り、発売日には編集長の松家仁之さんと創刊のご挨拶のために書店にうかがいました。

 まだ書店訪問にも慣れておらず、編集長ともほぼ初対面の中、次のお店の約束の時間に間に合うだろうかと時計ばかりが気になって、終始、そわそわしていました。そんな私に松家さんがやわらかな笑顔で接してくれたこと、そして、新雑誌の門出を祝うようなすっきりと晴れた一日だったことを覚えています。

 あれから四半世紀が過ぎ、ウェブマガジンとして衣替えした今でも、創刊時に掲げられた「Plain living, high thinking(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という言葉は古びていません。AIに尋ねれば瞬時に答えが返ってくる時代だからこそ、それらしい言葉に飛びつくのではなく、自分の頭で考え、心の声に耳を澄ませることの大切さは増しているように感じます。

 創刊号には、養老孟司さんのロングインタビューが掲載されています。養老さんはその中で、恩師である中井準之助先生の口癖だった「人の心がわかる心を教養という」という言葉を紹介しています。

 読んだ瞬間に立ち止まり、さまざまな思いが湧き上がってくるような文章に、楽しみながら出会える場であり続けたいと思っています。

「考える人」編集長
松本太郎


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