「エッセイ」一覧
-
-
- こころ
- くらし
- ことば
- エッセイ
9.「自分だけうまくいかない」のはなぜか……
子どもの頃から「将来の夢」や「やりたいこと」を訊かれると困った。どう考えてもわからないからだ。それで、数年前、「やりたいこと」がある人とない人は何がちがうのだ……
-
-
- くらし
- こころ
- 思い出すこと
- エッセイ
プロローグ――それは瓶ビールから始まった
義父母と私 私は琵琶湖畔に住む、翻訳家でエッセイストだ。夫、高校生の双子の息子と一緒に、田舎町で、平凡だけど慌ただしい日常を送っている。 翻訳家という仕事は繁……
-
-
- ことば
- こころ
- 自然
- エッセイ
第11回 「ありがとう」が湧き出すとき
手許に戻ってきた金剛杖 ほっとしてベンチの方に向かうと、男性のお遍路さんが座っていた。「もしかして大坂遍路道を来ましたか?」。はいと言うと、驚いた顔をした。「……
-
-
- たべる
- くらし
- エッセイ
第29回 愛と屈折のコロッケ
コロッケの屈折 「コロッケ」という食べものは複雑だ。いつも美味しいのだが、食べるたびに少しだけ気まずくなる。 コロッケほど誤解されている食べものもないだろう。……
-
-
- ことば
- こころ
- 自然
- エッセイ
第10回 口実ではない、発心を探し求めて
「四国に試されている」 三十五番清滝寺(きよたきじ)・三十六番青龍寺(しょうりゅうじ)と打ち、宇佐の宿に入ると、元気の良い若女将が切り盛りしていた。最近では大女将……
-
-
- くらし
- こころ
- エッセイ
認知症を少しでも避けたいのなら
二回目のショートステイに義父と義母を送り出しただけで、どっと疲れてしまった私と夫は、自宅リビングでコーヒーを飲みつつ、話し込んでいた。 「いやあ、それにしても……
-
-
- こころ
- くらし
- ことば
- エッセイ
8.「自分」を多面的にみる――わたしの中……
雑談をしに来てくれた人に「普段、誰かに自分の話をすることはありますか?」と訊ねると、「ほとんどないですね」という方が少なからずいる。「どうせ話してもわかっても……
-
-
- ことば
- こころ
- 自然
- エッセイ
第9回 母のこと、父のこと
計らいは「がん封じ乃椿」 6年前の遍路でも世話になった安芸の友人宅に泊めてもらい、脚を休ませることにした。翌日は朝から篠突く雨となった。休むにはちょうど良い。母……
-
-
- たべる
- くらし
- エッセイ
第28回 「淡さ」論――「味巧者」への道
「淡さ」というセンス・オブ・ワンダー 「日本人っぽさ」について、「食」の観点から考えてみたい。かなり抽象的な話になると思うが、決してナショナリスティックに「日本……
-
-
- ことば
- こころ
- 自然
- エッセイ
第8回 カイロスと呼べる自分だけの時間
ゴロゴロ浜に山頭火を重ねて ホテルを出て間もなく、小島と小島の間から朝日が昇りはじめた。朝焼けがしだいに濃くひろがる海を左手に、国道55号を進む。入江で今日も一……
-
-
- くらし
- こころ
- エッセイ
義母、はじめてのショートステイに挑戦
愛犬ハリーが亡くなり、もう何もかも投げ出して寝ていたいと思う日々なのだが、後期高齢者介護は私を待ってはくれない。ほぼ連日、ヘルパーステーションから、デイサービ……
-
-
- ことば
- こころ
- 自然
- エッセイ
第7回 身体を軸にして見、考えること
ふと気づくとそこにいる蜘蛛 スーザンは50代前半、オランダでは禅のインストラクターをしている。これが人生二度目の海外旅行。20年前にニューヨークへ夫と行ったのが一……
-
-
- くらし
- こころ
- エッセイ
田瀬理夫に聞く、良いデザインとは? 前編
現代は〈デザインされたもの〉で溢れています。日用品や衣食住に関わるもの、街、旅、教育さえも商品化され、その商品の広報のためにもデザインが不可欠となっています。……
-
-
- ことば
- くらし
- エッセイ
7.思考のクセを自覚する――人生のシナリ……
この人になら話せるかもしれない。話してみよう、といざ話し出しても、はじめからスラスラと思い通りに言葉が出てくるわけではない。 話し出してみないとわからないつ……
-
-
- たべる
- くらし
- エッセイ
第27回 素晴らしき哉、メニュー!
あり得たかもしれない「注文」 食堂で注文をする。今回は親子丼にした。実は前の日から生姜焼きを食べたかったのだが、嫌な予感がしたので親子丼に変えてみたのだ。 油……
-
-
- ことば
- こころ
- 自然
- エッセイ
第6回 「因」があって「縁」が生まれる
「それは自然に逆らっとるわ」 Oさんに蹤(つ)き、慈眼寺(じげんじ)を目指して宿を出た。小学校の校長をされていたOさんは声が大きく、包み込むような温かさで誰とでも接……
-
-
- くらし
- こころ
- エッセイ
22.空回りするシングルファザー
法事をすっぽかす シングルファザー住職の生活が、空回りを続けていたのは、オンラインだけの話ではもちろんない。リアルでも、檀家さんに迷惑をかけてしまう痛恨の事態……
-
-
- ことば
- こころ
- 自然
- エッセイ
第5回 光明は苦海にしか射さない
転んだことにも意味がある? 血で汚れた服を洗濯し、シャワーで手足や顔の傷口を洗い手当てをする。布団に寝転がり休んでいるといつの間にか土砂降りの雨になっていた。 ……
-
-
- こころ
- まなぶ
- エッセイ
松本清張はよみがえる!「嫉妬」と「格差」……
(20)批評家・酒井信の10冊
週刊誌をめくり、ワイドショーにチャンネルを合わせれば、現代でも松本清張(1909~1992)が描いたような「嫉妬」や「復讐心」、「格差」や「生きづらさ」に起因する事件……
-
-
- くらし
- こころ
- エッセイ
21.「除夜の鐘」を生配信――コロナ禍で……
除夜の鐘に復帰 そして、コロナ禍のなかで迎えた初めての年末。 2020年12月31日、大晦日の除夜の鐘。 シングルファザーになって以降も、可能な範囲で浄土宗の総本山……
-
-
- こころ
- くらし
- ことば
- エッセイ
6.相手を信用するとは?——プール理論
話すのが怖いと感じても、相手を信用して出してみる。自分から先に出すことで信用していることを証明する。するべきこと自体は明確だが、人を信用するというのは目に見え……
-
-
- ことば
- こころ
- 自然
- エッセイ
第4回 歩き遍路が抱えているもの
タトゥーの巨漢の無垢な笑み 終始他者に気を配り、控えめな智恵さん。どれ程の悲しみを抱えて遍路にやってきたことだろう。「お母様が守ってくださっていますよ」「こち……
-
-
- たべる
- くらし
- エッセイ
第26回 志村けんの水割り――酒とコント……
ただ「酔っ払いたい」だけ なぜ酒を飲むのか――。 そんな本質的なことを考えないまま、日頃から私は酒を飲んでいる。問いの答えは、強いて言えば「酔っ払いたいから」……
-
-
- こころ
- くらし
- エッセイ
さようなら、ハリー
突然のことで驚かせてしまうかもしれないが、愛犬ハリーが亡くなった。 今年2月に癌が発覚した時点ですでに末期で、手の施しようもなく、余命はわずかだろうと獣医師に……
ランキング
MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥
![](https://kangaeruhito.jp/wp-content/themes/kangaeruhito/images/icon_ranking.svg)
ランキング
「考える人」から生まれた本
ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号第6091713号)です。ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら