シンプルな暮らし、自分の頭で考える力。
知の楽しみにあふれたWebマガジン。
 
 

まだまにあう!2019年総まとめ

2019年12月30日 まだまにあう!2019年総まとめ

2019年開始連載を総まとめ

著者: 考える人編集部

2019年に始まった新連載を、担当編集者があらためてご紹介します。お気に入りの連載は見つかりましたか?

『マリー・アントワネットの日記 RoseBleu』で、悪名高い王妃を共感度200%の等身大の女性として描き出し、評判を呼んだ吉川トリコさん。こちらの連載では、不妊治療中のご自身の生活や、世間で騒がれる表現を巡る問題、家族にまつわる思い出など、その時々の風景について自由にお書きいただきます。特に、なかなか語られることのない不妊治療のリアルは、当事者でないと知り得ないことばかりで目を開かされること間違いなし。ぜひご注目下さい。

累計100万部突破の大人気コミック『山と食欲と私』から生まれた、主人公・日々野鮎美視点の登山ガイド連載。美味しい食材をリュックにつめて、今日も一人山を登る「単独登山女子」の鮎美が、登山初心者の方におすすめしたい山を実際に歩き、写真と文章で紹介します。原作者・信濃川日出雄さんの描き下ろし巻頭イラストもお楽しみに。再編集の上、2020年中にはガイドブックとして刊行予定です。

各界で活躍する方々に、それぞれのテーマに沿っておすすめの本を紹介していただく企画。開始直後から、掲載のたびに大きな反響を呼ぶ人気コーナーになりました。町屋良平さん、宇野重規さん、名久井直子さん、鴻巣友季子さん、與那覇潤さん、近藤雄生さん、斎藤環さん、宮下奈都さんが教えてくださった特別な本。あなたにも気に入っていただける本が、きっと見つかるはずです。選者のみなさんが設定した個性的な選書テーマも注目です。

いつの頃からか身のまわりのものが「雑貨」と呼ばれ、持て囃されるようになったと思いませんか? その波は本の世界にも押し寄せ、多くの書店で雑貨を取り扱うようになっています。本連載は東京の西荻で雑貨店、FALLを営む三品輝起さんが自身の体験を交え、「雑貨化」を考察する随想です。マガジンハウスの雑誌が牽引してきた雑貨の歴史を解き明かし、無印良品、東京ディズニーランドなど「これも雑貨だったのか?」と驚きの分析があります。また「(村上春樹さんには)高度な雑貨感覚がそなわっている」など斬新な批評もあり、あなたの身辺を侵食するモノの見方が変わります。

稚内の串ドーナツ、弘前のうちわ餅、小諸の揚げまんじゅう、松戸の缶入りクッキー、八丈島の牛乳煎餅、奈良のぶと饅頭、島原の寒ざらし…。山を越え、野を越え、川を越え、日本全国各地に息づく「地元菓子」を編集者の若菜晃子さんがたずねあるくエッセイ。連載もはや20回近く、気づけば「お菓子の文化誌」の様相を呈してきました。お菓子の向こうに垣間見える、人々の連綿たる営みにじんわりと心が温まり、その独自の観察眼とユーモアあふれる語り口に旅心が満たされること請け合いです。

バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、チャイコフスキー…偉大な作曲家たちは、つねに社会体制(regime)の変化を敏感に感じ取り、その表現様式を大胆に変革させてきました。近代社会の2大原理、すなわち「民主化」と「市場経済化」は、人々の価値観にどのような影響を与え、芸術をどのように変えてきたのでしょうか。クラシック音楽をウェブ上で視聴しながら、社会と芸術の奥深い関係を学べる異色の連載です。

』で芥川賞を受賞、現在デビュー作『工場』がアメリカで翻訳され話題になっている、作家・小山田浩子さんの食についての連載エッセイが今年頭からスタートしました。仕事がひと段落ついたあと、外でランチをする小山田さんが、周りの客の声に耳をすましながら、一人で食事をするシーンをユーモラスに描きます。リアルなのに、うっすら不思議な空気の漂う筆致は小山田さんにしか書けない世界で癖になります。いわば小山田版「孤独のグルメ」といった趣き。担当編集者としては、かつて家族で訪れてあまり好ましくない思い出が残ったラーメン屋をわざわざ再訪する「2度目のラーメン」が好きです。第13回「ブライアントパークでピタサンド」には、『工場』英訳のプロモーションで11月に訪米したときの話が書かれています。


2019年の対談・インタビュー一覧

この記事をシェアする

ランキング

MAIL MAGAZINE

「考える人」から生まれた本

もっとみる

テーマ

  • くらし
  • たべる
  • ことば
  • 自然
  • まなぶ
  • 思い出すこと
  • からだ
  • こころ
  • 世の中のうごき
  •  

考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう―。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか―手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥

著者プロフィール

考える人編集部
考える人編集部

2002年7月創刊。“シンプルな暮らし、自分の頭で考える力”をモットーに、知の楽しみにあふれたコンテンツをお届けします。


ランキング

イベント

テーマ

  • くらし
  • たべる
  • ことば
  • 自然
  • まなぶ
  • 思い出すこと
  • からだ
  • こころ
  • 世の中のうごき

  • ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号第6091713号)です。ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら