「エッセイ」一覧
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16. スタッフ希望の若者たちを通して見……
彼女たちに利用された私 「スタッフはもっといた方がいい。知り合いや友だちに声をかけて!」と、バンデスがスタッフに言っていたようで、スタッフの従兄弟やら、同郷の友……
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ポスドクは続くよいつまでも
1993年春、紆余曲折の末、俺はまだポスドクであった。つげ義春の「李さん一家」みたいだな。「この奇妙な一家がそれからどこへ行ったかというと……実はまだ二階にいるので……
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不安を先取りして抱える
とうとう恐れていた日が来てしまった。わが家の息子たちが揃って中学三年生に進級した。私はこの日が来るのをもう何年も前から恐れていて、できればこのまま何ごともなか……
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12. あたらしい居場所
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ご縁をつなぐ涅槃だんご(上)
富山県八尾
富山の八尾を訪れたのは、まだ道の脇に雪の塊が残る頃だった。おわら風の盆でつとに有名な八尾で、お釈迦様の入滅を法要する涅(ね)槃(はん)会(え)が行なわれることを知り……
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15. ダメ! 食品ロス!! 試食受け入……
「冷蔵庫開けっ放しにするな」って何回言えば分かるの! 自称コンサルタントのバンデスによるスタッフ採用や引っ越しの中、肝心の店の方はと言えば、そもそも儲けを出す……
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11. こどくな日々
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14. ぶきっちょスレイモンの入院と剛腕……
杜撰なカンボジア医療体制に驚く スレイモンの入院の知らせを受け、状況を聞き出すうちに、カンボジアには日本のような医療保険制度がなく、治療費を支払える能力がなけ……
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私は飢えている
自宅勤務歴15年以上の私にとって、コロナ禍での自粛生活は、慣れた勤務形態の延長線上の暮らしのようなものだと考えていたし、私にとって、さほど大きな問題ではないと思……
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10年前からの「恩送り」
むごいことが続いている。ミャンマーでは2月のクーデター後、軍による市民への凄惨な暴力が繰り返されている。現地から届く映像の数々を見ていると、10年前、戦火が広が……
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13.ユルユルな役所の仕事に驚く
商業省営業許可申請なのに個人口座に入金 剛腕・バンデス主導のもと、6人のスタッフを新たに迎えたことは前回までにお話しした。バンデスが次にやってくれたのは、商業省……
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ポスドク恨み節
さて俺は、大学助手(現在は助教)になるための面接を終え、衝撃の事実を知り、飲めない酒を飲み、「酒と泪と男と女」をうたいながら帰路に向かったのであった。なお、こ……
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10. 阿部さんとの再会
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ながましのはなし
富山県富山
本を編集、執筆していると、常に後悔がつきまとい、一度として納得のできるものをつくれたためしがないのだが、その後悔を長く引きずることもあれば、しばらくするときれ……
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中2男子の塩対応
仕事の合間にSNSを覗いていたら、偏食の子どもの子育ては大変という書き込みを偶然発見した。「わ・か・る・わ~」と思わず声が出た。ものすごい共感だった。そうだよね……
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12. まさかの持ち逃げ騒動
製パン指導の前に予想外の算数指導 バンデスの辣腕(?)によって、6人のスタッフが増えた。しかし問題は、これだけの未経験者にどのようにパン作りを教えるか、だった。……
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35 わが人生の映画ベスト10 その2
むかし見て感動したからというよりも、死ぬまでにあと1度、いや、できれば2度か3度は見ておきたい。それを基準に「ベスト10」をえらぶことにした、と前回の終わりに書い……
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9. あべさんとの別れ
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森喜朗氏の発言の「土台」は至るところに
東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長が2月3日、JOC(日本オリンピック委員会)の臨時評議員会で、「女性っていうのは競争意識が強い。誰か1人が手をあ……
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11. 開店準備に辣腕をふるう「自称コン……
店名の変更からスタッフの新規採用まで 前回、カフェでたまたま出会って知り合いになったカンボジア人男性のバンデスは、野党救国党の元国会議員だったことを書いた。初……
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「ホルモン焼き」
ブタなどの内臓を切って焼く料理を「ホルモン焼き」と言います。この「ホルモン」は、ドイツ語のHormon(内分泌物質)から来たと考えられます。ところが、「実は日本語だ……
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8. 東方力丸さんとのイベント
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野中兼山と金の棒
高知県宿毛
高知西端の宿毛(すくも)を訪れたのは、数年前の二月だった。二月とはいっても、南国高知のことだからきっと暖かいにちがいないと気楽な格好をして出かけたのだが、空港か……
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ポスドク蟻地獄
つくばの研究所で研究をつづけながらも、俺は時々悪夢を見た。もがいてももがいても逃げ出すことができない穴に俺は落ちてしまっている。四つん這いで登ろうとしても、手……
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MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥

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