シンプルな暮らし、自分の頭で考える力。
知の楽しみにあふれたWebマガジン。
 
 

「くらし」一覧

料理は基準
  • たべる
  • くらし
  • エッセイ

第20回 料理の極意(11月16日筆)

 北大路魯山人は料理ができたのだろうか。  大正から昭和にかけての時代、赤坂の料亭、星岡茶寮のお料理やサービスを、魯山人は監修、指導していた。食通の財界人、文化……

あなたには世界がどう見えているか教えてよ 雑談のススメ
  • こころ
  • くらし
  • ことば
  • エッセイ

14. 「当たり前」を疑う――ケーキの話……

 雑談の仕事をしている中で、「自分がこれをできるのは、当たり前ではなくて、単に得意だからなのだな」とわかることがある。  たとえば、優先順位をつけること。わたし……

料理は基準
  • たべる
  • くらし
  • エッセイ

第19回 料理は構想と実行が分離しない(……

 学問と生活が乖離している。栄養士や管理栄養士の免許をもっていても、料理をしたことがなければ、調理者を指導し、食の教育を子どもにするのは無理だろう。  今は建築……

土足の限界 日本人はなぜ靴を脱ぐのか
  • まなぶ
  • くらし
  • 評論

第10回 ブーツ、そして靴袋

ショート・シューズではどうか  日本に拉致された船長のゴロウニンらを、とりもどす。ディアナ号にのこされた部下のリコルドは、そのため日本側との交渉へのりだした。松……

料理は基準
  • たべる
  • くらし
  • エッセイ

第18回 鰯(11月2日筆)

 鰯(いわし)を塩焼きにして大根おろしで食べる。鰯の腸(はらわた)は何度か食べてみたが、頭を落として腹を切り、内臓を除いた方が食べやすい。よく焼いた丸干しは腸もろと……

「答え」なんか、言えません。
  • こころ
  • くらし
  • エッセイ

三、修行をなめるな!――「厳しさ中毒」と……

 今もそうかどうかは知らないが、「禅」とか「修行」とか言うと、それなりの年齢の日本人には何か響くものがあるような気がする。そしてそれは、ご多分に漏れず、世上に流……

料理は基準
  • たべる
  • くらし
  • エッセイ

第17回 自然と東アジアの孤島の人々(1……

 私たちは、大自然を中心に物事を考えてきた。自然は私たちに豊かな恵みを与えてくれると信じ、疑うことがなかった。この自然の豊かな列島は、ホットスポットといわれるほ……

料理は基準
  • たべる
  • くらし
  • エッセイ

第16回 味見(10月19日筆)

 「おぜんざい」は、小豆が柔らかく煮えたら、砂糖で吸い加減(すいかげん)に整える。小皿に小豆の茹で汁をとり、味見する。「吸い加減」とは、飲んでちょうどいいなと思……

村井さんちの生活
  • こころ
  • くらし
  • エッセイ

大きな声では言えない、介護費用の話

 大きな声では言えないが、地味に私を追いつめつつある問題がある。ずばり、どんどん高額になってきた介護費用だ。  わが家のケースは、なかなか複雑だ。まず、義母の認……

あなたには世界がどう見えているか教えてよ 雑談のススメ
  • ことば
  • くらし
  • エッセイ

13.なぜ自分を責めるのか――自分の価値……

 「なんでそんなふうに捻じ曲げた解釈するの?」とか「もっと素直に話を聞きなよ」などと感じたこと、または言われたことはないだろうか。  話を聞く側の解釈の仕方に、話……

料理は基準
  • たべる
  • くらし
  • エッセイ

第15回 新小豆(10月12日筆)

 北海道、美瑛のマーケットで新小豆を見つけた。関西よりひと月くらい早いだろうか。新物だとすぐにわかるのは、ピカピカに光ってきれいだから。求めてすぐ煮た。  朝ご……

料理は基準
  • くらし
  • たべる
  • エッセイ

第14回 ご飯をおいしく(10月5日筆)

 新米だ。山間の田圃は水が冷たくて収量が少ないがいい米がとれる。そんなお米をいただいた。こういう特別なお米を炊くときは、夕食でも、主役になるおかずを作らない。ご……

「答え」なんか、言えません。
  • こころ
  • くらし
  • エッセイ

二、悩み方がわからない若者たち

 コロナ禍では中止にしていたが、それ以前より私は希望者との面会を続けていた。  面会場所は、私の都合で恐山か東京、福井にある私の寺に限られるが、希望者は圧倒的に……

村井さんちの生活
  • こころ
  • くらし
  • エッセイ

デイサービスは旅館じゃない

 年末が近づき、マライア・キャリーの歌声も聞こえだしたことで、私はかなり焦っている。連日、自分の仕事以外の雑事が多すぎて、翻訳作業が一向に進まない。私はなぜ、こ……

「答え」なんか、言えません。
  • こころ
  • くらし
  • エッセイ

一、仕方がないんだ、人生は

 今年、出家してから40年になった。自分の誕生日さえ忘れることがある人間なので、先だって昔の修行僧仲間からそう言われ、仰天してしまった。    私の得度は1984年の1……

料理は基準
  • たべる
  • くらし
  • エッセイ

第11回 アクの正体(9月14日筆)

 「秋茄子は嫁に食わすな」と言う。その意味は、アクが強くなった秋茄子が、初産前の嫁の体に障らぬようにと思いやる親心だ、などという。強いアクで種子をガードして、微……

あなたには世界がどう見えているか教えてよ 雑談のススメ
  • こころ
  • くらし
  • ことば
  • エッセイ

12.自分を知ると、誰かのことを知りたく……

聞いてもらえなかった経験  先日、雑談の中である人がこんな話をしてくれた。  「ずっと自分の考えや思っていることを話すのが苦手だったんです。サクちゃんとの雑談の場……

料理は基準
  • たべる
  • くらし
  • エッセイ

第10回 味噌汁にトーストという大問題(……

 味噌汁にパンを入れるなんて⁉︎  西洋料理ならポタージュスープにクルトンを浮かべることで、和食なら汁に麩を浮かべることだから、なんの違和感も私にはない。だ……

土足の限界 日本人はなぜ靴を脱ぐのか
  • まなぶ
  • くらし
  • 評論

第8回 オランダか中国か

蘭学者たちの新年会  オランダ正月という言葉がある。  長崎出島のオランダ商館では、しばしば正月に祝宴をもよおした。その日程は日本の元旦とくいちがう。江戸時代の日……

料理は基準
  • たべる
  • くらし
  • エッセイ

第9回 夏のかぼちゃ(8月31日筆)

 今、全国で出回っているつるりとした早生のえびすかぼちゃは、甘いパイにもなる西洋種のかぼちゃだ。「どてかぼちゃ」「おたんこなす」「だいこんあし」などと野菜が悪口……

料理は基準
  • たべる
  • くらし
  • エッセイ

第8回 フライパン運動(8月24日筆)

 茄子を箸でつまめるほどの大きさに切って、油で炒め、味噌を炒り付け、砂糖で味噌の辛味を抑える。仕上げに紫蘇、あるいは蓼(たで)の葉をたっぷり入れて馴染ませる油味噌……

料理は基準
  • たべる
  • くらし
  • エッセイ

第7回 精進あげ(8月17日筆)

 お盆は、ご先祖さまが家に戻ってくる日。親族が集まり会食し時間を過ごすことが供養になる。会食の献立は、肉魚といった生臭ものを避け、かつ、暑い夏に安心して食べられ……

料理は基準
  • たべる
  • くらし
  • エッセイ

第6回 ゴーヤーチャンプルー(8月11日……

 沖縄の郷土料理、チャンプルーとは、ただ数種の具材の炒めものではない。チャンプルーとは「お豆腐の入った」炒め物だ。ご飯、そうめんなどでんぷん質をシンプルに炒めた……

料理は基準
  • たべる
  • くらし
  • エッセイ

第5回 夏の楽しみ(7月27日筆)

 夏は水のもの。  茄子、胡瓜、トマト、スイカ、ゴーヤー、菊かぼちゃ、そうめん、冷奴。  夏は辛み。  生姜、茗荷、紫蘇、胡椒、にんにく、夏大根。  夏の彩り。  ……

ランキング

MAIL MAGAZINE

「考える人」から生まれた本

もっとみる

テーマ

  • くらし
  • たべる
  • ことば
  • 自然
  • まなぶ
  • 思い出すこと
  • からだ
  • こころ
  • 世の中のうごき
  •  

考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう―。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか―手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥


ランキング

「考える人」から生まれた本

イベント

テーマ

  • くらし
  • たべる
  • ことば
  • 自然
  • まなぶ
  • 思い出すこと
  • からだ
  • こころ
  • 世の中のうごき

  • ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号第6091713号)です。ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら