「ルポ」一覧
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第12夜 お大師さまの街の手練酒場
今回目指したのは川崎大師の近くにある、にぎやかな居酒屋である。ただ、行ってみたらなんだか違和感がある。なぜだろう…… その日は川崎駅で待ち合わせた。 川崎駅と……
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第11夜 二本松のひとつ屋根の下で
待ち合わせはJR横浜線の相原駅だった。 「今度のロビンソン酒場は相模原です。待ち合わせは相原にしましょう」 出かける前、私はいつもの相棒・編集者のMさんに、そう……
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歓喜の魚――ほんの少し買い、たくさん作り……
登場人物たち 私 キャスリーン・フリン。本書の著者。 サブラ(23歳) マーガリン大好き。マクドナルドが実の母との思い出の味。子宮がん検診で引っかかり、野菜を食べな……
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最終回 同姓同名ワンダーランドへ、ようこ……
名前とは、他ならぬ「このわたし」と「わたしたち」をつなぐために、たまたま選ばれた偶然の記号だと考える。同姓同名の集まりのような「偶然の共同体」は、誰でも実践で……
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11.「田中宏和」という自分の名前さえフ……
前回は人類学の研究に導かれ、ヒトの名前の起源をインセスト・タブー(近親婚や近親相姦の禁止)に見てとり、世界各地の名づけの慣習や規則を追ってみた。今回は、さらに……
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第10夜 街も酒場もちょっと控えめがいい
阿佐ヶ谷駅を降りたら阿佐ヶ谷姉妹さんの巨大な写真が出迎えてくれた。 阿佐ヶ谷姉妹さん。同じ中央線沿線でもほかの駅ではこうもしっくりこなかったはずた……
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10.わたしたちに名前が必要な理由。名づ……
前回は、世界の名づけ事情を追ってみた。各国の事情を垣間見ることでわかってきた、現生人類であるヒトの名前が帯びる「共同体性」。その正体を明らかにするために、そも……
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特別編 妃海風(後篇) 「私らしさ」を貫……
(前回の記事はこちら) 宝塚歌劇と聞くと、大きな背負い羽根を思い浮かべる方は多いだろう。公演の最後に出演者全員が大階段を降りてくるパレードのシーンで、トップス……
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特別篇 妃海風(前篇) 夢に向かって猪突……
彼女の宿題 「可愛い!」「素敵です!」。カメラのシャッターが切られるたびに、周りのスタッフから歓声が上がる。これまで9名の元タカラジェンヌの方々を取材してきたが……
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9.世界は広く、所変われば名も変わる。1……
前回は日本社会における名づけの流行を追った。今回は世界に眼を向け、各国の名づけ事情から考えてみたい。同姓同名ワールドでは、イギリス発祥の「スミス」が気になる。……
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8.ビタミン型からスポットライト型へ――……
前回は同姓同名が生まれる前夜、国民を管理する戸籍制度から「氏名」の人名表記システムを確立させた明治時代を振り返った。なぜか気になる他人の名前、現在に至るまでの……
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7.近代国家は「氏名」からはじまった
江戸時代のネーミングに二大派閥があった これまでわたしたちの同姓同名運動の歴史を振り返ってきた。自分が「田中宏和」という名前で生きてきた原点を探ると、明治時代……
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6. 全国大会開催から初のギネスチャレン……
14人の田中宏和著『田中宏和さん』を出版する 2009年にTBSのテレビ番組でのV6との共演で起こった、田中宏和運動第2次ビッグバンは、オリジナルソングのリリース、田中宏……
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台湾で見つけた、標本ラベルの謎(後篇)
(前篇はこちらから) ラベル付け替え事件の謎 1980年、国立科学博物館の黒沢良彦博士(故人)は、『素木(しらき)標本(ひょうほん)の由来と経緯を知らなくては、台湾の甲……
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台湾で見つけた、標本ラベルの謎(前篇)
3月の下旬に台湾へ行った 「久しぶりにしがらみ無しで何も考えずに台湾でも行きませんか?」 そう誘ってくれたのは虫仲間の新里達也さんだった。環境調査会社の社長を最……
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5. 21世紀になり、運動はビッグバン……
2008年には6人の田中宏和集会に増加 1994年にはじまった田中宏和同姓同名収集活動は、2003年に初めて別の田中宏和さんと出会い、一大転機を迎えた。30年を迎えようとする……
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4. 別の田中宏和とのファースト・コンタ……
同姓同名年賀状を世界に送り出した 同姓同名年賀状を1995年から送り続けてきた。転機が訪れたのは、2002年の末のことだ。 Webサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を主宰する……
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3.わたしが同姓同名収集家になった訳
田中は京都に掃いて捨てるほどいる わたし、田中宏和は、昭和44年、1969年の1月21日に京都市に生まれた。生家は、南北に走る木屋町通り沿い、二条通りと御池通りの間にあ……
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2. 98日天下が、国際平和のNGOを生……
「自分で選んだわけじゃない」運命 仏壇の前でギネス世界記録公式認定証を持ち、84歳の母と一緒に京都の実家で記念写真を撮ったのは、記録達成から62日後のことだ。なに……
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1. タナカヒロカズ を探しています。
ギネス世界記録に挑戦! ハロウィンを控えた週末、夕暮れ時の渋谷。2022年10月29日のことだ。いよいよギネスブックにタナカヒロカズの名前が躍るのか。貸し切った映画館……
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第9夜 L字には過去がある
その日、待ち合わせをしたのは小田急線の狛江駅の改札前であった。待ち合わせの相手は、いつもの編集Mさんである。 狛江駅は小田急線の各駅停車と少しの準急しかとまら……
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第8夜 ロマンとともに30年
つぎのロビンソン酒場は座間にある。神奈川県座間市である。 編集者のMさんから座間がどんなところかと聞かれて、思わず、 「米軍基地と日産の工場があるところ」 ……
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最終回 咲妃みゆ(前篇)自分自身でいるよ……
故郷の自然が育んだ感性 あなたにとって、宝塚とは何ですか。これまで元タカラジェンヌの方々にそう質問するたびに、宝塚への思いが形となった一言が返ってきた。たとえ……
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第7夜 霊園の山のあなたの空遠く
その店を知ったのは、車で迷子になったせいだった。 神奈川県川崎市に生田緑地とよばれる都市公園がある。そのなかに日本民家園という全国から歴史的な民家を集めた施……
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とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥
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