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「評論」一覧

土足の限界 日本人はなぜ靴を脱ぐのか
  • まなぶ
  • くらし
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第2回 階層や地域をのりこえて

ハラスメントの可能性  家を出て、わすれものに気がついた。いそいで、とりにかえる。あわてていたので、靴をぬがず、そのまま玄関からなかにあがった。土足で床の上をあ……

土足の限界 日本人はなぜ靴を脱ぐのか
  • まなぶ
  • くらし
  • 評論

第1回 ベッドで靴をぬがないで

ブラジルの病院では  外国の病院で、手術をうけたことがおありだろうか。私はある。  二〇〇四(平成一六)年のことであった。場所はブラジルのリオデジャネイロ。私は街……

小林秀雄賞
  • こころ
  • ことば
  • 評論

第22回(2023年度)小林秀雄賞 受賞……

 8月24日午後、一般財団法人 新潮文芸振興会と新潮社の主催による「小林秀雄賞」「新潮ドキュメント賞」選考会がオークラ東京にて行なわれ、受賞作品が決定しましたので、……

北島三郎論 艶歌を生きた男
  • まなぶ
  • ことば
  • 評論

第9回 北島三郎の移籍

「北島くん、きみがクラウンへ行ってくれないかね」  ようやく我らがサブちゃん自身の日本クラウンへの移籍について記すときがきた。  奥山弘による馬淵玄三の伝記『「艶……

北島三郎論 艶歌を生きた男
  • まなぶ
  • ことば
  • 評論

第8回 「日本クラウン」の誕生

クラウン設立のキーパーソン  さて、長沼と対立して辞職し、クラウンを設立することになる伊藤正憲は、1926年に日本コロムビアの前身、日本蓄音機商会に入社している。三……

北島三郎論 艶歌を生きた男
  • まなぶ
  • ことば
  • 評論

第7回 分裂――機械屋vs.レコード屋

1963年、日本クラウンへ移籍  前回から間が空いてしまった。前回は、デビューから1963年の紅白初出場までを駆け足で辿ってきた。勢いがつきすぎて、きわめて重要なトピッ……

國分功一郎『目的への抵抗 シリーズ哲学講話』試し読み
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  • 世の中のうごき
  • 評論

目的に抗する<自由>

國分功一郎『目的への抵抗―シリーズ哲学講話―』 2023/4/17 公式HPはこちら。 はじめに――目的に抗する<自由>  自由は目的に抵抗する。自由は目的を拒み、目的を逃れ、目……

北島三郎論 艶歌を生きた男
  • まなぶ
  • ことば
  • 評論

第6回 上京・流し・デビュー

美空ひばりに憧れて  北島三郎は1936年10月4日に北海道上磯郡知内(しりうち)村(現在は知内町)で、7人きょうだいの長男として生まれた。知内は函館から50kmほど西の津軽……

文学は予言する
  • ことば
  • 世の中のうごき
  • 評論

最終回 パンデミックの世界に響く詩の言葉

(*本連載について) 閉塞と分断の時代に求められるもの  アマンダ・ゴーマンという詩人は彗星のごとく現れたようだが、そのブレイクの背景には詩のブームがあった。とく……

文学は予言する
  • ことば
  • 世の中のうごき
  • 評論

第5回  アマンダ・ゴーマンの詩が提起し……

(*本連載について) 大統領就任式で披露された「言葉と声の力」  ここからは、現代を象徴するもうひとつの特徴である「多様性と他者性」、つまり異なる人種や文化、言語……

北島三郎論 艶歌を生きた男
  • まなぶ
  • ことば
  • 評論

第5回 「流行歌」の誕生――浪曲からロカ……

録音と実演の分裂――「はやり唄」から「はやらせ唄」へ  今回は、昭和初期における外資系レコード産業の日本市場参入と、「声はすれども姿は見えず」を特徴とする「流行歌……

北島三郎論 艶歌を生きた男
  • まなぶ
  • ことば
  • 評論

第4回 「音盤=音楽」からこぼれてしまう……

「西洋とそれ以外」の再生産  前回は勢いまかせにかなり大きな話をしてしまったので、端折ったところも多く、われながら説明不足の感は否めない。先行研究と学説史の迷宮……

文学は予言する
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第4回 「ミューズ」になるか、自分で書く……

(*本連載について) 女性を型にはめる「聖と魔」の理論  父権社会で男性たちが自分の理解を超えた女性の力に出会ったとき、対処に困った彼らは女性たちにレッテルを貼っ……

文学は予言する
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第3回 文学に描かれてきた「舌を抜かれる……

(*本連載について) 「口封じ」というナラティブの武器  ここからは、実社会でのみならず文学においても、さまざまな形で抑圧されてきた女性やマイノリティの「声」につ……

北島三郎論 艶歌を生きた男
  • まなぶ
  • ことば
  • 評論

第3回 在地音楽への道――「アメリカには……

なぜ北島三郎なのか  前回私は、1960年代後半以降の新左翼的な思潮を背景に五木寛之が定式化した、「日本人の、弱さや、貧しさや、哀しさや、おろかさ」の表現としての艶……

小林秀雄賞
  • こころ
  • ことば
  • 評論

第21回(2022年度)小林秀雄賞 受賞……

 8月25日午後、一般財団法人 新潮文芸振興会と新潮社の主催による「小林秀雄賞」「新潮ドキュメント賞」選考会がオークラ東京にて行なわれ、受賞作品が決定しましたので、……

文学は予言する
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  • 評論

第2回 女性と子どもにとってのリアルなデ……

(*本連載について) SFから日常へ――ディストピアの曲がり角  ここで、ディストピアとSFの関係に少し触れておきたい。  ディストピア文学はもともと未来を舞台にするこ……

北島三郎論 艶歌を生きた男
  • まなぶ
  • ことば
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第2回 ひとりぐらいはこういう馬鹿が

第1回はこちら 承前:連載の意図  本連載で私が試みるのは、演歌(というよりここはあえて「艶歌」と表記したい)を、「北島三郎的なもの」として再想像、もっといえば再……

北島三郎論 艶歌を生きた男
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  • ことば
  • 評論

第1回 俺がやらなきゃ誰がやる

音楽学者、北島三郎に挑む  これから北島三郎について論じる。  いうまでもなく北島三郎は、現在日本で活動する演歌歌手のなかでおそらく最も有名な、そして圧倒的に「大……

考える四季
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  • 評論

「慈母としての政治家」大久保利通

瀧井一博『大久保利通 「知」を結ぶ指導者』 2022/07/27 公式HPはこちら。 旧君を裏切り、親友を見捨てた「冷酷なリアリスト」という評価は正当なのか? 富国強兵と殖産……

文学は予言する
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第1回 ディストピア文学はなぜ長年流行し……

*本連載について  わたしは翻訳業と並行して、2000年頃から新聞や雑誌で書評の執筆を始めましたが、気づいたら、書評や評論のほうが仕事の大部分を占めるようになってい……

ロベスピエール 民主主義の殉教者
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  • 評論

第1回 真の民主主義を求めて

「ポピュリスト」以後  トランプ前アメリカ合衆国大統領がワシントンを去って1年と半年が経つ。在任中は、社会を敵と味方に分断し、議会やマスメディアに代表される既成権……

小林秀雄賞
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第20回(2021年度)小林秀雄賞 受賞……

8月26日午後、一般財団法人 新潮文芸振興会の主催による「小林秀雄賞」「新潮ドキュメント賞」選考会がオークラ東京にておこなわれ、小林秀雄賞受賞作品が決定しましたので……

萩尾望都 聞き手・構成 矢内裕子 『私の少女マンガ講義』試し読み
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「どんなふうにマンガを描いているのでしょ……

萩尾望都『私の少女マンガ講義』 2021/06/24 公式HPはこちら。 描くペース  ――次にイタリアでの講演後に行われた質疑応答の中から印象的だった質問を念頭におきながら、萩……

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考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
 「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
 どうして自分が「考える人」なんだろう―。
 手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか―手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
 それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥


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