「くらし」一覧
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第8回 生まれた時からナポリタン
ナポリタンの明後日 「明後日(あさって)の方向」という慣用句がある。“見当違い”の意だ。私はこの言葉からある料理を思い浮かべる。 「ナポリタン」がそれである。関西で……
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愛だろ、愛っ。
先日、久しぶりにケアマネさんから電話がかかってきた。「理子さぁん……」と、何か事件があったことを匂わせるトーン。まずい、また何かあったのか!? と非常に焦った。 ……
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第7回 人の“食欲”をのぞく
“メザシ”の食欲 人の食欲を見るのが好きだ。 “メザシの土光”を知っているだろうか? 土光敏夫。戦後の高度経済成長期に、東芝や石川島播磨重工業の社長と辣腕をふるい……
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中島岳志にきく、死者の声が聴こえる場所と……
(前篇はこちらから) 映画『キャスト・アウェイ』と私たちの歴史 堀部 以前『キャスト・アウェイ』(2000年)という映画を観ました。フェデックスの飛行機が墜落し、トム……
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中島岳志にきく、死者の声が聴こえる場所と……
若い頃から東大寺や奈良公園周辺を歩き、悠久の時間を感じながら物事を考えることが好きでした。いままで数十年にわたって何十回と奈良を訪れてきましたが、ここに来ると……
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序文 もう建築はいらない?
私は二つの環境に興味をもち建築を設計してきました。一つは〈建築を包み込む〉環境で、これを〈大きな環境〉と呼ぶことにします。そしてもう一つは〈建築に包まれる〉環……
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お酒と私
お酒、好きなんです。 いったい何の告白なんだ! って感じですけど(笑)。今回はお酒と私の関係についてあれこれ書いてみたいと思います。と言って、すごくお酒に詳しいと……
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第6回 「納豆チャーハン」の最適解
手強いぞ、納豆は 「納豆チャーハン」について明確な「答え」を知ってる人を私は知らない。あるいは「知っている」と言い張る向きもあろうが、私は「あー、思考をやめたの……
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認知症に備わった「能力」
すっかり春めいてきて、近隣の山から黄色い煙が吐き出されるようになった。花粉だ。庭の雑草もじわじわと伸びてきて、冬の終わりを告げている。そろそろ本格的なリゾート……
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まさかのアンチエイジング
歌いたくてウズウズしていたので、オンラインライブ、やってしまいました!(2020年11月3日) 今年はインプットの年と決めていたので、締め切りを設けずのんびり曲を作るつ……
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断捨離できない
引っ越しをしようかな、なんて思い始めて、なんとなく家にあるものを整理しようとあれこれ手に取ってみたら……全然片付けられない! というか、捨てられない! 基本的に私は……
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第5回 「窒食」という秘かな愉しみ
行きずりの行為 「窒食」という食べ方がある。推奨はしない。特にお年寄りは命にかかわるのでやめていただきたい。各自、自己責任でやるかやらないかを決めてほしい。 「……
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毛髪一本勝負
髪型を変えました。 意識的に変えたというよりステイホーム中にメンテナンスができず自然に伸びてしまっただけなのですが、いい感じに伸びてくれたのでベリーショートから……
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「ぼけますから、よろしくお願いします。」……
義母が認知症になってからというもの、認知症関連の書籍やドキュメンタリーを山ほど読んだり視聴したりしてきた。そのなかで、私がいちばん好きな作品は、信友直子監督が……
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第3回 「ライスハック」という極意
この記事にたどり着いてしまったあなたは、少々変だと思う。この「考える人」においてグルメ関連の連載ならば、あのエリックサウスの稲田俊輔氏がいるのだし、小山田浩子……
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第2回 「10分どん兵衛」の誕生
哀しい能力 子どもの頃から「人の言うことを聞く」のが苦手だった。これは決して自慢出来ることではない。「だから今がある」という成功譚をひけらかすつもりもない。し……
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私って意地悪かな
ダブルコロナ感染という地獄のような年末を乗り越え、無事正月を迎え、めでたしめでたし……となるはずだったのだが、私の後期高齢者介護の情熱は、見事に冷え切ってしまっ……
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「土俗のグルメ」連載スタート記念対談 w……
『パスタぎらい』 ヤマザキマリ/著 2019/04/17発売 公式HPはこちら 山梨は日本のイタリア!? マキタ 『パスタぎらい』面白かったです。僕もよく食べ物について書いたり、……
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第1回 「土俗」のマニフェスト――書を捨……
自分が”主役” 大事なことは、私が「美味(うま)い」と思うかどうかだ。話題の行列店やグルメ情報、識者による評価は重要ではない。 それが私の本音で、上等だの、下等だ……
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義父母、ついに感染
十二月中旬のとある日、私の携帯電話が鳴った。番号は、義母がお世話になっているデイサービスのマネージャーさんからのものだった。急いで出ると、少し沈んだ声で「村井……
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後篇 わたしたちはもっと本音を言ってもい……
(前篇「『母親』×『後悔』という組み合わせのタブー」へ) わたしがわたしである時間 村井 「理想的な従業員」として日々生活していると、母でも妻でも翻訳家でもない、……
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前篇 「母親」×「後悔」という組み合わせ……
荒れ狂う「わかりみ本線日本海」 鹿田 はじめまして、『母親になって後悔してる』が3月に出版された直後から、村井さんがずっとSNSなどで応援してくださっていたのを拝見……
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義父の妨害工作
義父による謎の介護サービス拒否活動がはじまって早数か月。後期高齢者、そして認知症患者の介護について徐々に悟りつつある私が最近考えるのは、育児と介護は大変よく似……
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今を生きる義母と、過去を追う義父
とにかくすべて夫に丸投げして東京に向かった。 夫に頼んだのは二点だ。転院を視野に入れ、わが家に近い(送迎しやすい)総合病院で予定されていた精密検査に義父を必……
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MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥
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