「くらし」一覧
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第20回 分けて食べるか、混ぜて食べるか……
その無分別で非秩序なるもの 牛丼、カツ丼、親子丼、天丼……私はこれらご飯と具材とがコンバインされた「丼もの」が大好きだ。あゝ、胸に高鳴る鼓動。「丼もの」のことを……
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第19回 餃子、その完全なるもの
「包むもの」と「包まれるもの」の神秘 餃子の季節である。というか、一年を通して、ずーっと餃子の季節だと私は思っている。 「令和」の改元の際には、私の実力……
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高齢者を騙す悪徳業者との闘い
ここのところ、あまり大きな事件もなく、平穏な生活を送ってくれているはずと思っていた義理の両親だったのだが……。先日、夫の実家に立ち寄った際に義父から聞いた話が若……
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第1回 2018年1月15日〜2月7日
お知らせ(2023.10.19) 岸政彦さんの連載「にがにが日記」が10月末に新潮社から単行本として刊行されます。最愛の猫とのかけがえのない日々を綴った書き下ろし「おはぎ日……
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第18回 現地メシ――その地方の息吹と生……
「スナック」の通過儀礼 地方に行くと、地元の人しか行かないであろう店に行くことにしている。当たり外れはもちろんある。あと、なんだか怖い。でも、多少の外れはあっ……
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叶わなかった両親との食事会
先日、義母の誕生日だったため、数年ぶりに義理の両親、そして夫と私という四人のメンバーで外出した。それも夜の居酒屋である。私からすると、本当に久しぶりのちゃんと……
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第17回 土俗のラーメン論(3)――私の……
人生とは未練のことである。とりわけ、ラーメンに対する未練。未練は「ラーメン食い人生」には最高の出汁となる。そう、私はなんだかんだ言いつつラーメンが大好物なので……
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特別篇 父の「大丈夫」を引き伸ばす
少し細くなったように見えた父 暑い。暑すぎる。建物から一歩外に出ただけで汗が噴き出しびしょびしょになるし、日傘をささずに5分も歩いたら、太陽に頭を叩かれているよ……
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第16回 土俗のラーメン論(2)――「美……
前回は愚痴っぽいことを書いてしまった。どんなことを書いたかはバックナンバーを閲覧していただくとして。要は、ラーメンを相対的に語る時代はもう終わってしまったので……
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特別編 妃海風(後篇) 「私らしさ」を貫……
(前回の記事はこちら) 宝塚歌劇と聞くと、大きな背負い羽根を思い浮かべる方は多いだろう。公演の最後に出演者全員が大階段を降りてくるパレードのシーンで、トップス……
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特別篇 妃海風(前篇) 夢に向かって猪突……
彼女の宿題 「可愛い!」「素敵です!」。カメラのシャッターが切られるたびに、周りのスタッフから歓声が上がる。これまで9名の元タカラジェンヌの方々を取材してきたが……
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第15回 土俗のラーメン論(1)――余は……
「みんな! ラーメンについてちょっと真剣になりすぎ!」 と、注意したい気分なのである。何故、そんな優等生の学級委員みたいなことを私のような人間が言わなくてはい……
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第14回 「ご飯のお供」改め「米バディ」
「ご飯のお供」とは何か? まず定義をしておきたい。何を以って「ご飯のお供」とするかだ。 例えば「バター」はどうだ? バターだけだとダレるのでそこに醤油を垂らす……
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第13回 土俗な寿司マニフェスト
はっきり言って私は、寿司にコンプレックスを感じている。そのコンプレックスをタイムカプセルに詰めて、未来へのメッセージとしたい。 メシに上等だの下等だのと言い……
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1. お坊さんの結婚と離婚
お坊さん、結婚を決意する 「結婚することにした」 27歳のある日のこと。ぶっきらぼうに、両親にそう報告した。 いや、報告したというより、宣戦布告に近かった。 ……
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第12回 芸人を「食」にたとえる
「ビートたけし=ラーメン」説 ミュージシャンや俳優、文筆家など肩書きを色々持つ私ではあるが、自分の表現の本籍地は「芸人」だと思っている。そんな私を「食堂」にた……
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義父のお尻が大事件!?
その日、私は急ぎの翻訳原稿の見直し作業に追われていた。訳しているのはとても長く、難解な一冊で、ここ数ヶ月間、ノンストップで訳し続けているがなかなかどうして手強……
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第11回 食はいつも未知なもの――アボカ……
はじめてのアボカド はじめてアボカドを食べた時のことを、今でも思い出す。 1980年代の前半だったと思う。たしか、テレビでは千代の富士が活躍、ホテルニュージャパン……
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日記を読むおもしろさ
他人の日記を読むこと 日記を読むのはおもしろい。そこには自分とは違う他人の生活の様子が記されている。他人の生活の様子なんか知ってなにがおもしろいんだと思う向き……
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第10回 恥ずかしいバーベキュー
「そこは戦場だ!」 「バーベキューは恥ずかしい」 それが私の経験に基づいた実感なのだが、世間一般では「バーベキューをきちんとこなせてこそ一人前」という評価軸が……
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歯医者に行くだけなのに
先日突然義父から電話があり、またしても「お母さんを歯医者に連れて行きたい」と相談された。 「奥歯が痛いって言ってるんや」ということだったので、翌日、仕事を終え……
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第9回 「実存」としての焼き鳥
たかが焼き鳥…… 「焼き鳥」は人々にどんなものをもたらしている食べ物だろうか――。 手にとって構え、おもむろに串を横に引き一口目を頬張る。そして今度は、肉を押し上……
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若松英輔にきく、身体の内に建てる家とは?……
建築とは言うまでもなく人の身体の〈外〉に柱や屋根を築いてゆく行為です。そして身体を覆うスケール感やダイナミックさに魅了されたのが、私たち建築を生業とする人たち……
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若松英輔にきく、身体の内に建てる家とは?……
(前編はこちらから) 古い本と古い建築 堀部 家は人が弱くなれる場所、という話でしたが、こういった「弱い」とか、「古い」とかいった言葉に価値を見出せない日本語の状……
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MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥
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