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「ことば」一覧

北島三郎論 艶歌を生きた男
  • まなぶ
  • ことば
  • 評論

第3回 在地音楽への道――「アメリカには……

なぜ北島三郎なのか  前回私は、1960年代後半以降の新左翼的な思潮を背景に五木寛之が定式化した、「日本人の、弱さや、貧しさや、哀しさや、おろかさ」の表現としての艶……

小林秀雄賞
  • こころ
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  • 評論

第21回(2022年度)小林秀雄賞 受賞……

 8月25日午後、一般財団法人 新潮文芸振興会と新潮社の主催による「小林秀雄賞」「新潮ドキュメント賞」選考会がオークラ東京にて行なわれ、受賞作品が決定しましたので、……

文学は予言する
  • ことば
  • 世の中のうごき
  • 評論

第2回 女性と子どもにとってのリアルなデ……

(*本連載について) SFから日常へ――ディストピアの曲がり角  ここで、ディストピアとSFの関係に少し触れておきたい。  ディストピア文学はもともと未来を舞台にするこ……

北島三郎論 艶歌を生きた男
  • まなぶ
  • ことば
  • 評論

第2回 ひとりぐらいはこういう馬鹿が

第1回はこちら 承前:連載の意図  本連載で私が試みるのは、演歌(というよりここはあえて「艶歌」と表記したい)を、「北島三郎的なもの」として再想像、もっといえば再……

北島三郎論 艶歌を生きた男
  • まなぶ
  • ことば
  • 評論

第1回 俺がやらなきゃ誰がやる

音楽学者、北島三郎に挑む  これから北島三郎について論じる。  いうまでもなく北島三郎は、現在日本で活動する演歌歌手のなかでおそらく最も有名な、そして圧倒的に「大……

文学は予言する
  • ことば
  • 世の中のうごき
  • 評論

第1回 ディストピア文学はなぜ長年流行し……

*本連載について  わたしは翻訳業と並行して、2000年頃から新聞や雑誌で書評の執筆を始めましたが、気づいたら、書評や評論のほうが仕事の大部分を占めるようになってい……

東畑開人『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』書評
  • こころ
  • ことば
  • 内容紹介

荒海に小舟の時代に

東畑開人『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』 2022/03/16 公式HPはこちら。  多くの編集者は、あとがきから本を読む、と思う。少なくとも私はそうだ。ど……

水野良樹×柴那典「ヒットは難しいけれど」
  • ことば
  • 世の中のうごき
  • 対談

『犬は歌わないけれど』&『平成のヒット曲……

(前回の記事へ) ヒット曲=オルゴールになる歌 柴 水野さんの『犬は歌わないけれど』(新潮社)を読んで、強く印象に残ったのは印税について書かれたところです(「印税……

水野良樹×柴那典「ヒットは難しいけれど」
  • ことば
  • 世の中のうごき
  • 対談

『犬は歌わないけれど』&『平成のヒット曲……

時代を超えた『世界に一つだけの花』 水野 柴さんの『平成のヒット曲』(新潮新書)では、1989年から2019年まで平成の30年間、それぞれの年にヒットした曲や話題になった……

川添愛×高野秀行「知れば知るほどわからない! 言語探偵、「ことば」の不思議に迫る」
  • ことば
  • まなぶ
  • 対談

後編 「は」か、「が」か?――それが問題……

(前回の記事へ) 川添愛『ふだん使いの言語学』 2021/01/27 公式HPはこちら。 「語彙」に厳しくても「文法」には寛容な人々 川添 人が「その日本語はおかしい」と言って……

川添愛×高野秀行「知れば知るほどわからない! 言語探偵、「ことば」の不思議に迫る」
  • ことば
  • まなぶ
  • 対談

前編 「正しくない」方が面白い!?

「納豆(ナットウ)」には方言がない 川添  (画面に高野さんが映るなり)ああ、高野さんだ……! はじめまして、きょうは対面でお会いできれば嬉しかったんですけれど。あ……

鴻巣友季子×竹内康浩『謎ときサリンジャー 「自殺」したのは誰なのか』刊行記念対談
  • ことば
  • まなぶ
  • 対談

謎とき対談 風と共にサリンジャー

最高に遅い読書が謎を解く 竹内 『謎ときサリンジャー』……いかがでしたか? 鴻巣 とにかく圧倒されました! 「バナナフィッシュ」の主人公、グラス家の長兄シーモアの死……

封印された分断 ブラジル勝ち負け抗争――小説『灼熱』刊行記念
  • 世の中のうごき
  • ことば
  • エッセイ

第1回 5分でわかる〝ブラジル勝ち負け抗……

まえがき  こんにちは。作家の葉(は)真(ま)中(なか)顕(あき)です。  みなさんはこんなニュースを目にしたり耳にしたことはないでしょうか。 「2020年のアメリカ大統領選……

山本芳久『世界は善に満ちている』試し読み
  • こころ
  • ことば
  • 内容紹介

本を読んだぐらいで人生は変わるのか

読書が人生に与える変化  一冊の書物を読んで人生が変わる。本当にそんなことがあるだろうか。どんな書物を読んだって、ものの見方はほんの少し変わるだけであって、苦し……

分け入っても分け入っても日本語
  • ことば
  • くらし
  • エッセイ

「ホルモン焼き」

 ブタなどの内臓を切って焼く料理を「ホルモン焼き」と言います。この「ホルモン」は、ドイツ語のHormon(内分泌物質)から来たと考えられます。ところが、「実は日本語だ……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(最終回)チャールズ・ユウの〈唐人街内部……

 昨年の全米図書賞(the National Book Award)は、翻訳文学部門については柳美里(著者)とモーガン・ジャイルズ(訳者)がTokyo Ueno Stationで受賞したので日本でも話……

狂気と執念の「明石家さんま研究」 エムカク『明石家さんまヒストリー1 1955~1981 「明石家さんま」の誕生』
  • こころ
  • ことば

日本一有名な芸人の、日本一深い評伝

正体不明の「研究家」  2ヶ月連続の『波』での書評になる。  先月に紹介した、細田昌志著『沢村忠に真空を飛ばせた男/昭和のプロモーター・野口修 評伝』(新潮社)に続……

分け入っても分け入っても日本語
  • ことば
  • くらし
  • エッセイ

「シルバー」「シルバーシート」

 高齢者に関することばに「シルバー」を冠することがあります。「シルバー世代」「シルバー産業」「シルバー人材センター」など。その理由について、テレビ番組からコメン……

最後の読書
  • ことば
  • こころ

34 わが人生の映画ベスト10 その1

 過ぎし春の某日、ベッドに横になって考えた。  ――暇だし、じぶんが生涯に見た「映画ベスト10」でもえらんでみるか。  なぜそんなことを思いついたのだろう。新型コロナ……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
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  • 文学

(29)クリスマスは幽霊の季節

 “Marley was dead, to begin with”(まず第一に、マーリーは死んでいた)――世界でおそらく一番有名なクリスマス・ストーリーはこう書きはじめられる。主人公エベニーザー……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
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  • 文学

(番外篇その1)バリー・ユアグロー、『ボ……

 それから、寒さに唇も青ざめた女が〔……〕私の耳許でささやいた(私たちはそこでは皆ささやいていたのだ)――  「あなた、これを言葉にできます?」  私は答えた。「でき……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(番外篇その2)「スプーン」

 まず映画の製作が一時的に中断された。それからプロジェクトが丸ごと破棄された。  映画のセットは放置された。地元民をタダ同然で雇って作ったので、その大きさはすさ……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
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  • 文学

(28)Don’t call me an……

 アメリカにおいて、人を区別する上での最重要要素は性差と人種と貧富である。特に最初の二つは線も比較的引きやすいから、小説を読んでいてもこれらについては、登場人物……

今福龍太×真木悠介「宮沢賢治の気流に吹かれて」
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  • こころ
  • 対談

第3回 賢治が夢見たユートピア

(第2回へ戻る) 今福 『気流の鳴る音』には、「統(とう)禦(ぎょ)された愚」と題された章がありますね。人間が何かをするということはそれ自体すでに愚行なのだけれども、……

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考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう―。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか―手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥


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