「考える四季」一覧
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四国遍路を世界遺産に!――札所住職の考えるその魅力と課題
白川密成『マイ遍路』 2023/03/17 公式HPはこちら。 四国にある八十八の霊場を巡礼するお遍路。本書は、そのひとつ第五十七番札所・栄福寺の住職が、六十八日をかけてじっ……
白川密成
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「慈母としての政治家」大久保利通
瀧井一博『大久保利通 「知」を結ぶ指導者』 2022/07/27 公式HPはこちら。 旧君を裏切り、親友を見捨てた「冷酷なリアリスト」という評価は正当なのか? 富国強兵と殖産……
瀧井一博
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死んだら「無」なのか、それとも「霊魂」になるのか
「死生観」を考える この5月に新潮選書で『死にかた論』という本を出版した。といっても偉人奇人凡人の「死にざま」の研究書というわけではないし、ご臨終の心構えなどと……
佐伯啓思
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100万人が苦しむ吃音 新人看護師を自死に追いつめた困難……
7年越しの労災認定 札幌の病院に看護師として勤務していた飯山博己さん(享年34)が2013年7月に自死したことについて、2020年10月14日、札幌地方裁判所は、労災と認定し……
近藤雄生
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日本翻訳大賞——駅・港・空港
賞のなりたち 日本翻訳大賞という賞をご存知だろうか。設立が2014年、今年の4月に第5回の授賞式が御茶ノ水で開催された。対象は翻訳者で、年間の翻訳公刊物のなかで「も……
西崎憲
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歴史研究は何の役に立つのか
「有用性」をめぐる葛藤 歴史家であれば誰しも、あるときは他人から、あるときは自分自身から突きつけられる問いがある。歴史研究は何の役に立つのか、という問いである……
熊谷英人
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書き終わらない本――辛島デイヴィッド vs. David……
"Are you still writing that book?"(その本まだ書いているの?) 自宅近くのカフェで数カ月前に出した本のプルーフ版にメモを書き込んでいると、隣で宿題をしていた……
辛島デイヴィッド
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こころソリューション
東京の通信会社で会社員をしていた14年前、お寺に戻るかどうか考えていた。山間にある寺に次男として生まれ、寺を継ぐこともなく、関西の大学を出て会社員となった40歳過……
宗元英敏
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「オトナ」と「かあちゃん」のはざまで
7月に初めて子ども向けの絵本を出版した。『みえるとかみえないとか』(アリス館)という本で、私の『目の見えない人は世界をどう見ているのか』(光文社)という本に、ヨ……
伊藤亜紗
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- たべる
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『珈琲屋』という生き方
「“伝説”とか“レジェンド”とか言われると、ちょっとねえ……」 「大坊珈琲店」店主の大坊勝次さんが、決まりが悪そうに下を向き、自分の手をじっと見ている。 ご本人はそう……
小坂章子
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綾滝にて
丸太でできた小橋を渡り、足もとから目を上げて沢沿いの新緑の木々を見ると、その奥に白い滝が見えた。おや、あんなところに滝がある。まるで滝に呼ばれたかのような気さ……
若菜晃子
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キャッチャー・イン・ザ・法学部
今の職場に来て間もなくだったと思う。何か他の話をしている際、同僚からぽつりと「僕たちは、ライ麦畑のキャッチャーだからねえ」と言われたことがあるのを覚えている。……
河野有理
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PTAは私にとって、いい修業の場でした
8:3。なるほどそうか、8対3なのか。 これは何かというと、「読書メーター」における『ある日うっかりPTA』感想の男女比率なのである。 読書メーターは本を読……
杉江松恋
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国家の壁とパスポート
あなたはパスポートを持っているだろうか? 持っているなら、それは〝自分のモノ〟だと思ってはいないだろうか? あまり知られていない事実だが、私たちが持つ自分名義……
陳天璽
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歓待と無関心のあいだ
小北駅を降りると、道行く人々の多くがアフリカ人だ。ここは、中国の広東省広州市。二〇〇〇年頃から中国に様々な商品を買い付けに向かうアフリカ系交易人達が急増し、広……
小川さやか
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ポケモンGOと時間眼鏡
娘が珍しく話しかけてくれたと思ったら、ポケモンGOの使い方についての質問だった。日本でポケモンGOがリリースされたのは七月二十二日のことであった。何の変哲もな……
廣瀬通孝
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明日への武器
少年鑑別所と聞いたとき、浮かんできたのは『あしたのジョー』だった。 ドヤ街にやって来た不良少年矢吹丈が、アル中の元ボクサー丹下段平に見込まれ、拳闘をやらない……
北村浩子
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おっさんと「かわいい」
数年前から「かわいい」に関する議論が盛んになっているけれども、アニメやキャラクターものに関心のないふつうのおっさんである私はとりたてて注意を払っていなかった。……
宮田珠己
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数学者へのオーラル・ヒストリー
二〇一五年半ば、得難い体験をした。六十四歳でバリバリの文系・政治学専攻の私が、およそ分野的には程遠い理系・数学専攻の研究現場に迷い込んだのだ。おっと迷い込んだ……
御厨貴
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「誤用」表現は本当に誤りなのか?
辞書は版によって変わります。私が編纂に携わる『三省堂国語辞典』(三国・さんこく)は、最新版の第7版で「的を得る」という項目を立てました。「的を得た表現」などと……
飯間浩明
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「ザ・男弁」から「モテ弁」へ?
試しに「方言&人気」「方言&モテる」でネット検索すると、軽く百万件以上ヒットしてくる。高度経済成長期の上京青年たちを悩ませた、「方言」を「恥ずかしい」「隠した……
田中ゆかり
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カウチサーフィンが開く出会いの扉
昨年九月、インターネットを通じて一人のベルギー人女性から連絡をもらった。 「亡き祖父に、日本の女性との間に息子がいたということを最近、母から聞きました。その……
近藤雄生
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底引き網にはかなわない
国立国会図書館で今、起きていること、それはちょっとした革命だ。「デジタル化」と呼ばれる作業のことであるが、これは私にはあまりピンと来ない言い方で、昔の本や雑誌……
武藤康史
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MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥
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「考える人」から生まれた本
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