「エッセイ」一覧
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十三、「自分」はむずかしい
この前、恐山の受付に坐っていたら、信楽焼の狸にちょっと似た雰囲気の、丸刈りでポロシャツ&ジーンズ、大きい鞄ナナメ掛けの「オニイサン」推定30歳くらいがニコニコし……
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4.ロセッラはご機嫌ななめ
「異端の私」に戻る場所はない 当時のイタリアには、まだ高速鉄道というものは存在しておらず、ローマから530キロ離れたヴェネチアまで列車で移動するのに8時間は必要だ……
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まえがき&第一章「少年時代」
まえがき 青春とはいつからいつまでか。よくわからない。たとえば思春期から結婚するまでを青春とすると、僕は四七歳で結婚したので、小学校高学年から四七歳までが青春……
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第7回 さようなら、先輩ママ。「良かれと……
地方都市の郊外に暮らす亜季子さん(40)は、夫婦でベーカリーを複数店舗営んでいる。マッシュルームカットがよく似合う、童顔の女性だ。小学生の子どもを2人育てている……
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義母、ついにグループホームに入居する
緊急で動画を回しています。前回の「村井さんちの生活」では、「義母の入居はたぶん八月末になるだろう」とお伝えしていた。実際は、九月六日に無事、認知症特化型グルー……
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十二、母は「命の恩人」にして「最高の教師……
本を書いたり原稿を書いたり、世間に文章を出すようになってから、かれこれ30年になる。そうすると、ありがたいことに、ご覧の通りの愚考・駄文の類でも、継続的に読んで……
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どこから書いていいのかわからないほどの急……
どこから書いていいのかわからないほど、わが家の義父母の介護は大きな動きを見せている。わかりやすいように箇条書きにしてみる。 まずは義母だ。 ・認知症対応グルー……
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3.終着駅のミネストローネ
胃腸の拒絶 ヤギ肉の串焼きに塩漬けの豚肉、中東産の珍しい香辛料を塗(まぶ)して調理された猪肉、鶏肉や兎の肉にバターと蜂蜜――。16世紀後半、天正遣欧少年使節の4人がイ……
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第6回 1999年7の月、恐怖の大王とと……
弁護士資格を持ち、企業の法務部に勤務する浩一さん(47)は、男の子2人のパパ。子どものころ仲良くしていた、忘れられない友達がいるという。秀明さん(ヒデ君)とは幼……
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はじめに――七転八倒の5年間
2025年8月現在、87歳。年老いた父を、私は大切に思っている。長生きしてほしい。愛情もある。しかし、これらの気持ちに常に行動が伴っているかと言えば、そんなわけはな……
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十一、信じるか、賭けるか
今から20年ほど前、私はまだ修行道場に在籍したまま、寺の住職になった。檀家が30軒ほどで、浄土真宗の金城湯池(きんじょうとうち)とも言われる北陸の地、本山のお膝元で……
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2.暗夜のローマ、17歳の憂愁
「アウェイ」の解放感 中学生のころ、所属していたブラスバンド部でリーダー格の女子と彼女の取り巻きが、突然私と口を利いてくれなくなったことがあった。理由は、リー……
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第5回 ハンドメイドマルシェの相棒は“フ……
40代で美術作家に転身した咲子さん(50)。毎年個展を開催し、インテリア会社とコラボするなど、順調に活躍の場を広げている。足がかりは、地元のハンドメイドマルシェだ……
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緊急で動画を回しています
「今、緊急で動画を回しています」とは、動画配信者が、急ぎのお知らせをするときとか、何か事件が勃発したときに使う言い回しだが、私は今、まさにそんな気持ちでこの原……
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十、平たいファンがいい
私のようなものでも、それなりの年月、人前で話をしたり、本を書いたりしていると、中には「面白かった」とか、「勉強になった」と言って下さる方がいる。恥ずかしさ半分……
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外食は諦めた
先日、泊まりがけの出張があり、東京に滞在していた。息子たちはすでに19歳で手がかからなくなっているので心配はないが、子育てが終わったと思ったら急に始まるのが高齢……
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1.「全ての道」が通じる場所へ
1584年のリスボン、1984年のローマ 1584年8月、天正遣欧使節団を乗せたサンティアゴ号は、長崎を発ってから2年半の時を経て、漸くポルトガルのリスボンに到着した。 目……
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第4回 「ニューノーマル」の彼方に消えた……
<藤山家>と<田中家>は、ともに一人息子を育てる共働きファミリーで、子どもが0歳児のときからの保育園仲間。一緒に初めての子育てを楽しみながら、心地よい関係を続け……
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「賭ける」ことの意味を考える10冊
(21)文化人類学者・師田史子の10冊
私は文化人類学者で、賭博を研究している。賭博、ギャンブルと聞いて何を連想するだろうか。「オンラインカジノ」や「大阪IR」など、最近よく耳にするトピックを想起する……
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九、小指の折れたダースベイダー
肋骨を2本、折ってしまった。面目ない話である。 この原稿を書いているのは5月15日、今のところ、額を畳に着けての、正式な礼拝ができない。情けないことである。 骨……
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親って大変だ
先日、「親って本当に大変だ」という出来事を目撃したので、今回は介護から少し離れて、それについて書いてみようと思う。 先代の愛犬ハリーが亡くなって早一年。保護……
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第3回 「優しさの毒」が全身に回るその前……
実年齢を聞いて、その若々しさに驚いた。艶やかなロングヘアが印象的な百合さんは55歳。現在NPOの仕事で日々忙しくしているが、結婚後は20年近く専業主婦だった。 転機……
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八、親の「良かれと思って」は逆効果?
時は5月、ゴールデンウィーク。新入社員や新入学生が、新しい環境に少しは馴染んできて、ここで一段落、と思いたいところなのだが、一昔前から言われ続ける「5月病」は今……
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義母の痛々しい傷
とにかく、大変な一日だった。 その日は京都のNHK文化センターで岸田奈美さんとのトークショーが開催された。慣れ親しんだ京都の街に久しぶりに行くことも楽しみだった……
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MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2026年7月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、松本太郎と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
2002年7月4日、季刊誌「考える人」が創刊されました。
目次には当代随一の執筆陣がずらりと並び、B5判240ページの誌面の隅々から知の香りが立ちのぼってくるかのようでした。
当時、入社3か月の営業部員だった私は、見上げるような思いで手に取り、発売日には編集長の松家仁之さんと創刊のご挨拶のために書店にうかがいました。
まだ書店訪問にも慣れておらず、編集長ともほぼ初対面の中、次のお店の約束の時間に間に合うだろうかと時計ばかりが気になって、終始、そわそわしていました。そんな私に松家さんがやわらかな笑顔で接してくれたこと、そして、新雑誌の門出を祝うようなすっきりと晴れた一日だったことを覚えています。
あれから四半世紀が過ぎ、ウェブマガジンとして衣替えした今でも、創刊時に掲げられた「Plain living, high thinking(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という言葉は古びていません。AIに尋ねれば瞬時に答えが返ってくる時代だからこそ、それらしい言葉に飛びつくのではなく、自分の頭で考え、心の声に耳を澄ませることの大切さは増しているように感じます。
創刊号には、養老孟司さんのロングインタビューが掲載されています。養老さんはその中で、恩師である中井準之助先生の口癖だった「人の心がわかる心を教養という」という言葉を紹介しています。
読んだ瞬間に立ち止まり、さまざまな思いが湧き上がってくるような文章に、楽しみながら出会える場であり続けたいと思っています。
「考える人」編集長
松本太郎

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