シンプルな暮らし、自分の頭で考える力。
知の楽しみにあふれたWebマガジン。
 
 

「エッセイ」一覧

村井さんちの生活
  • こころ
  • 思い出すこと
  • エッセイ

翻訳家は長距離ランナー

 長くてハードな翻訳作業が続いている。指折り数えつつ考えてみたら、半年以上、切れ目なく作業を続けているようだ。自由業(になるのか?)には週末もへったくれもないか……

安田菜津紀の写真日記
  • 世の中のうごき
  • ことば
  • エッセイ

「自分さえよければ」ではなく NPOを立……

 10月、私や同じくフォトジャーナリストの佐藤慧、そして仲間たちと共に、NPO法人Dialogue for Peopleを立ち上げました。ジャーナリズムや写真だけではなく、法学や音楽、……

最後の読書
  • ことば
  • からだ
  • エッセイ

27 もし目が見えなくなったら

 この夏、メッケル憩室炎症という奇病で短期の入院をした。そのさい、場合によっては手術が必要になるかもしれないと、いろいろ検査をうけた。そこに眼の検査がはいってい……

おんなのじかん
  • こころ
  • くらし
  • エッセイ

5.不妊治療するつもりじゃなかった

 いざとなったら子どもなんてすぐできると思っていた。  この世には不妊でつらい思いをしている人が山ほどいて、とんでもない額のお金をかけて治療をしていることはうっ……

おかぽん先生青春記
  • 思い出すこと
  • こころ
  • エッセイ

バスタオル男の恐怖

 吉祥寺の不動産屋で外国人(日本語を話さない人)に間違えられた俺だが、その後めでたく俺を住まわせてくれるアパートを見つけることができた。研究員としての勤務先は上……

たいせつな本 ―とっておきの10冊―
  • こころ
  • エッセイ

「対話」によって人間関係と自分自身を変え……

(7)精神科医・斎藤環の10冊

 私は現在、医療を含む学際的な領域で「オープンダイアローグ(以下OD)」の普及啓発に勤しんでいる。ODはフィンランドで開発された精神病のケア技法であり、同時にケア提……

おかしなまち、おかしなたび 続・地元菓子
  • たべる
  • くらし
  • エッセイ

休日は力餅

和歌山県和歌山

 仕事で和歌山市に行った折り、私が甘いもの好きだと知った街の人は、誰もが皆、男の人も女の人も「それなら『力餅』に行くといい」と口を揃えて言った。  『力餅』は関西……

おかぽん先生青春記
  • 思い出すこと
  • こころ
  • エッセイ

帰ってきた”異邦人”

 俺の学位論文の審査は、1989年の2月に行われた。日本では昭和が終わり平成が始まったばかりだったが、アメリカの大学院生にとってはほとんど関係のないことだった。キン……

村井さんちの生活
  • こころ
  • 思い出すこと
  • エッセイ

電話しないでって言ったでしょ!?

 東京滞在四日目。出版されたばかりの訳本(『黄金州の殺人鬼―凶悪犯を追いつめた執念の捜査録』)のプロモーションイベントも、この日が最後だった。編集者と待ち合わせ……

最後の読書
  • ことば
  • からだ
  • エッセイ

26 高級な読者と低級な読者

 敗戦の年に小学校にはいり、その年末、樺太から祖父母とともに引き揚げてきた5歳上の叔父(母の末弟)のリュックの中にあった江戸川乱歩の『少年探偵団』を読んだ。それ……

安田菜津紀の写真日記
  • 世の中のうごき
  • ことば
  • エッセイ

命を頂くということ

 10月頭、イラク取材のパートナーの実家に一年ぶりにお邪魔した。8人きょうだいとさらにその家族、両親が集まって暮らす大家族で、ありがたいことに私たちが泊まった日の……

おかしなまち、おかしなたび 続・地元菓子
  • たべる
  • くらし
  • エッセイ

稚内 その2

おかしなたび

おかしなまち、おかしなたび 続・地元菓子
  • たべる
  • くらし
  • エッセイ

稚内 その1

おかしなたび

おかぽん先生青春記
  • 思い出すこと
  • こころ
  • エッセイ

黄色人種としての自覚

 俺が住んでいた大学院生用のアパートの近所には、食材を買える店は何もなかった。自動車を買ったのはメリーランド大学に来て3年目で、それまでは、リュックを背負い、自……

村井さんちの生活
  • こころ
  • 思い出すこと
  • エッセイ

義父、倒れる

 夏の盛りの八月中旬、その日は突然訪れた。いつものように子どもたちを送り出し、締め切り迫る原稿を必死に書いていたそのとき、義母から入電したのである。しかし、その……

安田菜津紀の写真日記
  • 世の中のうごき
  • ことば
  • エッセイ

昨日見た夢、「強者」のふるまい

 「自分たちの村は、朝起きたら、夜に見た夢を家族に話す習慣がある」。そんな話をカメルーン出身の方から伺ったことがある。実は我が家でも、朝起きて、前夜どんな夢を見……

おかしなまち、おかしなたび 続・地元菓子
  • たべる
  • くらし
  • エッセイ

八丈富士と牛乳せんべい

東京都八丈島

 東京湾の沖合に点々と浮かぶ伊豆諸島。東京からみると8番目に遠い島、羽田から飛行機なら1時間だが船で行けば一晩かかる八丈島には、八丈富士という山がある。標高854m……

おんなのじかん
  • こころ
  • くらし
  • エッセイ

1.やさしさまでの距離

 行きつけの鶏料理屋さんで夫と夕食を食べていたら、隣に座った五十歳前後の男女二人連れが話しているのが聞こえてきた。夫婦なのか友人同士なのか上司と部下なのか、ちょ……

最後の読書
  • ことば
  • からだ
  • エッセイ

25 黄色いアロハの夏がきた(読書日記)

 2014年、76歳の春に人生初の入院体験(胆嚢摘出手術)をして以来、この時期になると、心臓冠動脈のカテーテル手術とか、自宅の階段から落っこちて肋骨を7本折るとか、私……

随筆 小林秀雄
  • ことば
  • まなぶ
  • 思い出すこと
  • エッセイ

最終回 時間をかけるということ

 これまでにも何度か書いてきたように、人生いかに生きるべきか、これが、六十年にわたって展開された小林先生の文筆活動の根本テーマであった。だが、それは、けっして先……

おかしなまち、おかしなたび 続・地元菓子
  • たべる
  • くらし
  • エッセイ

古都の菓子箱

奈良県奈良

 お菓子を買うときに気になるのはその包みである。ふだんづかいのおまんじゅうやおだんごは小さな紙袋に入れてもらうだけで充分なのだが、老舗の和菓子店の店頭で、意匠を……

村井さんちの生活
  • こころ
  • 思い出すこと
  • エッセイ

面倒くさい女

 たぶん他人からすれば些細なできごとに対して過剰に気に病むようになってしまった私は、そんな些細なできごとで誰かを傷つけることがないように、常に必要のない配慮をす……

おかぽん先生青春記
  • 思い出すこと
  • こころ
  • エッセイ

スーザンを探して

 前回は、トム・ロビンズの小説をスーザンに貸したところまで語った。トム・ロビンズの小説は日本ではほとんど知られていないが、少なくとも2つは翻訳されている。「カウ……

安田菜津紀の写真日記
  • 世の中のうごき
  • ことば
  • エッセイ

ネット時代に、なぜ直接訪れ、出会うのか

「現地のことは海外メディアからも伝わる。なぜ日本から行く必要があるのですか?」、そんな投げかけを受けたのは、一度や二度ではない。「ネットでその地域に住む人たちが……

ランキング

MAIL MAGAZINE

「考える人」から生まれた本

もっとみる

テーマ

  • くらし
  • たべる
  • ことば
  • 自然
  • まなぶ
  • 思い出すこと
  • からだ
  • こころ
  • 世の中のうごき
  •  

考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
 「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
 どうして自分が「考える人」なんだろう―。
 手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか―手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
 それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥


ランキング

「考える人」から生まれた本

テーマ

  • くらし
  • たべる
  • ことば
  • 自然
  • まなぶ
  • 思い出すこと
  • からだ
  • こころ
  • 世の中のうごき

  • ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号第6091713号)です。ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら