シンプルな暮らし、自分の頭で考える力。
知の楽しみにあふれたWebマガジン。
 
 

「こころ」一覧

没イチ、カンボジアでパン屋はじめます!
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28. コロナに翻弄されたけれど、これか……

チャンティの両親がやって来た  ある時、スタッフのチャンティの両親が田舎から、娘の様子を見にやってくることになった。乗合ミニバンを乗り継ぎ、プノンペンまで3時間……

よりみち日記2
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18. 今沢さんのことば

おかぽん先生青春記
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岡ノ谷研究室を作る

 問題は鳥小屋だった。確かに、俺は面接でこう言った。「2畳分のスペースさえいただければ、十分研究できます」と。これは言葉の綾ってやつだ。まさか本当に2畳分しかも……

お客さん物語
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1.客、お客さん、お客様

 かれこれ20~30年も前、僕がいろんな飲食店を掛け持ちし次々とアルバイトに精を出していた頃、お店の裏ではお客さんのことを「客」と呼ぶのは割と当たり前でした。 「ウ……

ふしぎな中国語――日本語からその謎を解く
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第9回 アメリカはなぜ「美しい国」なのか

なぜ「美国」と「法国」なのか  中国語を勉強し始めると、アメリカが“美国”で、フランスが“法国”となっていて、日本語の「米国」「仏国」とは異なっていることに気づく。……

マイ・フェア・ダディ! 介護未満の父に娘ができること
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13.結果オーライ!

 9月某日。私の二度目のワクチン接種から2週間が経過し、ようやく父の家を訪ねられるタイミングがやってきた。二度目の副反応では39.5度まで発熱したので、しっかり抗体が……

村井さんちの生活
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税込みと税抜き、どちらになさいますか?

 義理の両親の介護がはじまって、はや三年。私も夫も、義父の体調の悪化と、義母の認知症の進行に全く気づくことができず、一体なにが起きているのかと首をひねるばかりだ……

碧海寿広『考える親鸞 「私は間違っている」から始まる思想』試し読み
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なぜ親鸞は、人気なのか?

碧海寿広『考える親鸞』 2021/10/27 公式HPはこちら。 親鸞の人気の理由  なぜ、親鸞は人気なのか。一つの理由として、真宗が日本で広範に普及したことがあるだろう。日本……

没イチ、カンボジアでパン屋はじめます!
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27. カンボジアの若者のためになるなら……

納得しない物件に手付金を払ってはいけない  今の店は、もともと家主の妻が自宅の一階でカフェを経営していた場所なので、キッチン以外に広いカフェスペースがあった。ス……

考える四季
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死んだら「無」なのか、それとも「霊魂」に……

「死生観」を考える  この5月に新潮選書で『死にかた論』という本を出版した。といっても偉人奇人凡人の「死にざま」の研究書というわけではないし、ご臨終の心構えなどと……

よりみち日記2
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17. バイトふっき

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受賞のことばと選評

第二十回小林秀雄賞

受賞作品 『音楽の危機 《第九》が歌えなくなった日』(2020年9月 中央公論新社) 受賞のことば  この本は「生の音楽」が世界中で消えた状況の中で書かれました。あれか……

マイ・フェア・ダディ! 介護未満の父に娘ができること
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12.我慢と焦燥の夏

 さて、困った。書くことがない。父とは1か月以上会えておらず、目立った進捗もほとんどないのだ。  本来なら、7月半ばにお盆の墓参りに行くのが我が家の恒例。しかし、……

没イチ、カンボジアでパン屋はじめます!
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26. 日本大好き青年が見る夢とアフター……

ビボルが目指すスタッフ改革――元気な挨拶と「報・連・相(ほうれんそう)」  店でいまや通訳係兼スタッフ統括のようになっているビボルは、広島の会社で電気工事の技能実……

村井さんちの生活
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  • エッセイ

きょうだいの手紙

 先日、どうにもこうにも仕事が手につかないので、エクササイズを兼ねて家の大掃除をした。だいたい、仕事が手につかないときは、外に出てウォーキングなんてポジティブな……

おかぽん先生青春記
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大学教員になる

 俺の情熱的な公募書類と34歳にしては充実した研究業績のおかげで、千葉大学は俺を面接に呼んでくれた。正確には呼んでくれたのは千葉大学ではなくHM先生とST先生である。……

中野翠×佐久間文子 『ツボちゃんの話 夫・坪内祐三』をめぐって
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  • 対談

ずっと不思議な人だった。

記憶をたくさん貯め込んで 中野 『ツボちゃんの話 夫・坪内祐三』はすぐに読んで、「佐久間さん、よくぞお書きになりました!」と感心したのよ。生きている坪内さんが目……

没イチ、カンボジアでパン屋はじめます!
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25. 心を鬼にして……「さらば、スレイ……

 不器用で不甲斐ないのに家族を支える彼女を、どうにか助けたかった  毎朝、菓子パンを届けるカフェの仕事はまったくの赤字ではあるが、いろんな経験ができるという意味で……

ふしぎな中国語――日本語からその謎を解く
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第5回 日本語の漢字音と現代中国語音の関……

昔の中国語の発音  私の研究室があるお茶の水女子大学の建物は、だいぶ老朽化が進んでいる。特に授業の行われる教室が並ぶ3階はなぜか吹きさらしになっており、ひときわ傷……

マイ・フェア・ダディ! 介護未満の父に娘ができること
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11.心と体重をすり減らし

 なにをどう頑張っても父の体重が増えない。むしろ少しずつ減っていく。これから梅雨がきて夏がきて、老人でなくとも体力が削がれがちになるというのに。  体格を表す指……

小林秀雄賞
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  • 評論

第20回(2021年度)小林秀雄賞 受賞……

8月26日午後、一般財団法人 新潮文芸振興会の主催による「小林秀雄賞」「新潮ドキュメント賞」選考会がオークラ東京にておこなわれ、小林秀雄賞受賞作品が決定しましたので……

没イチ、カンボジアでパン屋はじめます!
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24. われらオオサカベーカリー の「……

「甘いパン」のトラウマ  ある日、私の友人バナリーが、「友人が経営しているカフェに、オオサカベーカリーの菓子パンを置いてくれるかも」と連絡をくれた。経営者は30代……

磯野真穂×與那覇潤「コロナ禍に人文学は役に立つのか?」
  • こころ
  • くらし
  • 対談

第2回 「いのちの現場」はどこにあるのか

(前回の記事へ) コロナ禍が生んだ「科学という名の宗教」 與那覇 前半で議論したように、日本のコロナ対策にはパチンコや居酒屋の狙い撃ちなど、少し調べるだけでも「お……

磯野真穂×與那覇潤「コロナ禍に人文学は役に立つのか?」
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  • 対談

第1回 パチンコと居酒屋と「共感格差」

西村コロナ担当相は「悪人」なのか? 與那覇 今年、私はジュンク堂書店池袋本店で「與那覇潤書店」という“書店内の個人書店”を出しています(9月5日まで)。今回は関連イ……

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考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう―。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか―手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥


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