シンプルな暮らし、自分の頭で考える力。
知の楽しみにあふれたWebマガジン。
 
 

「ことば」一覧

山本芳久『世界は善に満ちている』試し読み
  • こころ
  • ことば
  • 内容紹介

本を読んだぐらいで人生は変わるのか

読書が人生に与える変化  一冊の書物を読んで人生が変わる。本当にそんなことがあるだろうか。どんな書物を読んだって、ものの見方はほんの少し変わるだけであって、苦し……

分け入っても分け入っても日本語
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  • くらし
  • エッセイ

「ホルモン焼き」

 ブタなどの内臓を切って焼く料理を「ホルモン焼き」と言います。この「ホルモン」は、ドイツ語のHormon(内分泌物質)から来たと考えられます。ところが、「実は日本語だ……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
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  • 文学

(最終回)チャールズ・ユウの〈唐人街内部……

 昨年の全米図書賞(the National Book Award)は、翻訳文学部門については柳美里(著者)とモーガン・ジャイルズ(訳者)がTokyo Ueno Stationで受賞したので日本でも話……

やりなおし世界文学
  • まなぶ
  • ことば
  • エッセイ

(最終回) フレイザーとパーティを組んで……

 年末からなんだかものすごく疲れていて、年賀状は一通も書いていないしメールでの年始のあいさつすらほとんどしていない。ずっとぼーっとしている。理由はわかっている。……

狂気と執念の「明石家さんま研究」 エムカク『明石家さんまヒストリー1 1955~1981 「明石家さんま」の誕生』
  • こころ
  • ことば

日本一有名な芸人の、日本一深い評伝

正体不明の「研究家」  2ヶ月連続の『波』での書評になる。  先月に紹介した、細田昌志著『沢村忠に真空を飛ばせた男/昭和のプロモーター・野口修 評伝』(新潮社)に続……

やりなおし世界文学
  • まなぶ
  • ことば
  • エッセイ

(25) 謎のナゾベーム――シュテュンプ……

 「尾が四メートルある。屁で持ち上げて果実を採る」。なんなんだこのメモは。ハラルト・シュテュンプケの『鼻行類』におけるナゾベーム類についての記述だ。説明しても未……

分け入っても分け入っても日本語
  • ことば
  • くらし
  • エッセイ

「シルバー」「シルバーシート」

 高齢者に関することばに「シルバー」を冠することがあります。「シルバー世代」「シルバー産業」「シルバー人材センター」など。その理由について、テレビ番組からコメン……

最後の読書
  • ことば
  • こころ

34 わが人生の映画ベスト10 その1

 過ぎし春の某日、ベッドに横になって考えた。  ――暇だし、じぶんが生涯に見た「映画ベスト10」でもえらんでみるか。  なぜそんなことを思いついたのだろう。新型コロナ……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(29)クリスマスは幽霊の季節

 “Marley was dead, to begin with”(まず第一に、マーリーは死んでいた)――世界でおそらく一番有名なクリスマス・ストーリーはこう書きはじめられる。主人公エベニーザー……

やりなおし世界文学
  • ことば
  • 文学

(24)ボヘミアンたちの金策と住宅事情―……

 オペラのことなど何にもわからないわたしでも、名前だけは知っている『ラ・ボエーム』である。かなり長い間、オペラは基本的に権力者の物語を取り扱ったお金持ちのための……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(番外篇その1)バリー・ユアグロー、『ボ……

 それから、寒さに唇も青ざめた女が〔……〕私の耳許でささやいた(私たちはそこでは皆ささやいていたのだ)――  「あなた、これを言葉にできます?」  私は答えた。「でき……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(番外篇その2)「スプーン」

 まず映画の製作が一時的に中断された。それからプロジェクトが丸ごと破棄された。  映画のセットは放置された。地元民をタダ同然で雇って作ったので、その大きさはすさ……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(28)Don’t call me an……

 アメリカにおいて、人を区別する上での最重要要素は性差と人種と貧富である。特に最初の二つは線も比較的引きやすいから、小説を読んでいてもこれらについては、登場人物……

小さい午餐
  • たべる
  • くらし
  • ことば
  • エッセイ

呉のクリームパイ

 2010年に新潮新人賞を同時受賞した太田靖久さんとオンラインでトークイベントをした。イベントは大阪の書店toi booksさん主催で、太田さんの単行本『ののの』の出版を記……

今福龍太×真木悠介「宮沢賢治の気流に吹かれて」
  • ことば
  • こころ
  • 対談

第3回 賢治が夢見たユートピア

(第2回へ戻る) 今福 『気流の鳴る音』には、「統(とう)禦(ぎょ)された愚」と題された章がありますね。人間が何かをするということはそれ自体すでに愚行なのだけれども、……

今福龍太×真木悠介「宮沢賢治の気流に吹かれて」
  • ことば
  • こころ
  • 対談

第2回 人類の絶滅への想像力

(第1回へ戻る) 今福 現代を生きるわれわれは人命の喪失にたいして過度に感情的な受けとめをしがちで、自分の肉親、とりわけ子供の命が失われることが究極の悲劇として捉……

今福龍太×真木悠介「宮沢賢治の気流に吹かれて」
  • ことば
  • こころ
  • 対談

第1回 互いの湖を呼応させる

今福 はじめまして。今日は必然と偶然の錯綜する環が巡り巡って、ついに真木悠介(見田宗介)さんとの邂逅が叶い、心が昂ぶっています。本来なら真木さんとはもう二○年も……

やりなおし世界文学
  • ことば
  • 文学

(23) やがて幸福な太宰の津軽――太宰……

 太宰治賞出身であるにもかかわらず、太宰治を苦手としている。文章はすごくおもしろくて好きだけれども、本人がかなり苦手だ。理由はめちゃくちゃ単純で、ものすごくもて……

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  • 思い出すこと
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  • エッセイ

坪内さんがどうしても書きたかった物語

 そのタイトルを耳にしたのは、いつのことだったか。おそらく神保町か、新宿の酒場での雑談の中で、坪内さんの口から囁かれたように記憶している。しかしその囁き具合はあ……

最後の読書
  • ことば
  • こころ

33 「こんどは熱中症かよ」の夏(読書日……

8月7日(金)  1938年生まれの私が、もっとも熱心に映画館にかよっていたのが1950年代から60年代にかけて――。  そしてこれは、つい最近、ちくま文庫で刊行された濵田研吾……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(27)中篇小説の意外な爆発力

 スコットランドのグラスゴーに生まれ、イングランドのマンチェスターで育ち、現在はアイルランドのダブリンに住む作家セアラ・モスの2018年刊中篇のタイトルはGhost Wall……

小さい午餐
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山の公園の麺類

 涼しくなってきた。山にある公園にきのこを見に出かけた。屋内より屋外の方が、都会より田舎の方がより人の密度が低いだろうという判断だが、皆が同じようなことを考えて……

やりなおし世界文学
  • ことば
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(22) 乾いた不思議が漂うハーンの日本……

 島根県の松江市には、一度だけ取材で出かけたことがある。J2のサポーターの小説を書いていた頃で、日本のいろいろな所に行って、日本という国の中の大変な多様性にひた……

釈徹宗『天才 富永仲基 独創の町人学者』試し読み
  • こころ
  • ことば
  • 内容紹介

序 早すぎた天才

天才の条件  富永(とみなが)仲基(なかもと)は天才である──。  それを最初に言ったのは内藤湖(こ)南(なん)でしょう。内藤は仲基のことを「日本が生み出した第一流の天才」……

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「考える人」から生まれた本

  • 春間豪太郎草原の国キルギスで勇者になった男

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考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥


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