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「対談」一覧

今福龍太×真木悠介「宮沢賢治の気流に吹かれて」
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第2回 人類の絶滅への想像力

(第1回へ戻る) 今福 現代を生きるわれわれは人命の喪失にたいして過度に感情的な受けとめをしがちで、自分の肉親、とりわけ子供の命が失われることが究極の悲劇として捉……

今福龍太×真木悠介「宮沢賢治の気流に吹かれて」
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第1回 互いの湖を呼応させる

今福 はじめまして。今日は必然と偶然の錯綜する環が巡り巡って、ついに真木悠介(見田宗介)さんとの邂逅が叶い、心が昂ぶっています。本来なら真木さんとはもう二○年も……

村井理子×宮下奈都「村井さんちと宮下さんちの生活」
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後編 私のもとに、私が帰ってきた!

(前回の記事に戻る) ――お話も盛り上がってきましたが、きょうご参加のみなさまから事前に寄せられた質問にお答えいただければと思います。 Q. お仕事と育児のバランスは……

村井理子×宮下奈都「村井さんちと宮下さんちの生活」
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前編 子育てほど、正解がわからないものは……

村井 はじめまして……と言いつつ、数年前から宮下さんとはTwitterでやりとりをしているので、初対面の感じがしませんね。 宮下 そうですね、私もずいぶん前からよく知って……

今福龍太×小川洋子「デクノボーという知恵をさがして」
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後編 風から聞いたきれぎれの物語

(前回の記事へ) 「生前の死」にさかのぼる時間感覚 今福 もうひとつ『小箱』の中の一節で、印象に残ったところなのですが、乳母車が出てきます。これも小箱の一種なんで……

今福龍太×小川洋子「デクノボーという知恵をさがして」
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中編 「小さい」という世界

(前回の記事へ) でこ、ぼこ、きなきな、こけし 今福 デクノボーという言葉は、あの「雨ニモマケズ」に使われているので、賢治について考えるためのキーワードのようにな……

今福龍太×小川洋子「デクノボーという知恵をさがして」
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前編 デクノボーは「言葉以前の人」

『ヘンリー・ソロー』と『小箱』のつながり 今福 僕の『宮沢賢治 デクノボーの叡知』は昨年9月末に出ましたが、ちょうど同じ頃に、小川さんの久しぶりの長編小説『小箱……

斎藤環×與那覇潤『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』刊行記念特別企画
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「よりよいコミュニケーション」を考える映……

(前回の記事へ) 幸せは「操作主義」にはない 與那覇 私がお薦めする「よりよいコミュニケーションを考える映画」の二本目は、ラブ・コメディの『エターナル・サンシャイ……

斎藤環×與那覇潤『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』刊行記念特別企画
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「よりよいコミュニケーション」を考える映……

「共有される文脈」で伝え方が変わる 與那覇 コミュニケーションの問題を考えるさいに、私たちの対談本では「ハイコンテクストとローコンテクスト」の二分法を使いました……

斎藤環×與那覇潤『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』刊行記念特別企画
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「病気を理解したい人」にお薦めの映画(後……

(前回へ戻る) 相手を「ジャッジ(judge)」してはいけない 與那覇 前回は、病気の人に対して「絶対にしてはいけない、悪い対応」を描いた映画を紹介してしまったので、……

斎藤環×與那覇潤『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』刊行記念特別企画
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「病気を理解したい人」にお薦めの映画(前……

「うつ」を切り口に映画を見ると 與那覇 うつになって「よかった」と思うことは普通ないでしょうけれども、ぼくにとっての貴重な例外は「映画に出てくるうつ」がわかるよ……

斎藤環×與那覇潤『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』刊行記念特別企画
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「病気から回復中の人」にお薦めの映画(後……

(前編へ) 「自己啓発」へのカウンター 與那覇 「病気から回復中の人」に薦めたい映画、私の二本目は、優れたホーム・コメディにしてロードムービーである『リトル・ミス……

斎藤環×與那覇潤『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』刊行記念特別企画
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「病気から回復中の人」にお薦めの映画(前……

「明るい映画」がいいわけではない 與那覇 病気の人、特にうつの人に映画を薦めると聞くと、「ハッピーになれる」「元気が出る」みたいなタグが付いているポジティヴな作……

斎藤環×與那覇潤『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』刊行記念特別企画
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「コミュ力」が高い人は「共感力」が低い?

「発達障害バブル」を考える 與那覇 「時代を象徴する病」であるかのように、この十年間で一気に注目度が上がったメンタルの病気は発達障害ですね。「アスペ」(アスペル……

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トイレットペーパーはなぜ消えたのか?

エビデンス主義の限界 與那覇 この春の新型コロナ騒動でトイレットペーパーがあっという間に売り場から消えたのを見て、改めて本書で論じた「うつ病社会」の問題点が浮き……

千葉雅也×岸政彦「書くってどういうこと?――学問と文学の間で」
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第3回 大阪に来て初めて書けたこと

(前回の記事へ) 抽象次元での形の操作 千葉 学問と文学ということでちょっと違う角度から話をすると、最初に西さんがカチッとした論文から崩していく中で小説の文体を発……

千葉雅也×岸政彦「書くってどういうこと?――学問と文学の間で」
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第2回 あり得たかもしれない、もうひとり……

(前回の記事へ) 中間の秩序をどう作るか 千葉 僕は普段からツイッターで細かな気付きをメモし、それをもとに執筆に取り掛かることが多いのですが、ひとつのツイートの字……

千葉雅也×岸政彦「書くってどういうこと?――学問と文学の間で」
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第1回 小説と論文では、どう違う?

文章に滲み出る自我 西 我々三人は、立命館大学の先端総合学術研究科で教員をしています。ここは火山が海底から噴き出すように2003年に生まれた大学院で、分野ごとのディ……

古井由吉×蓮實重彦「終わらない世界へ」
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第3回 辻とは何か

(前回の記事へ) 蓮實 たとえば、「草原」の中で安居という男が智恵という女に、松山という知人を「あなたが殺したのではないの」と言われますね。殺めたのか殺めてない……

古井由吉×蓮實重彦「終わらない世界へ」
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第2回 驚くべき方法的な賭け

(前回の記事へ) 古井 僕はドイツ文学の翻訳をやっていて、いつのまにか作家になった人間なんですが、ドイツ文学を訳している時に感じたのは、ヨーロッパの近代の散文っ……

古井由吉×蓮實重彦「終わらない世界へ」
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第1回 「この人枯れてない」

古井 蓮實さんとは初めての対談になりますが、大学では同級生ですね。 蓮實 そう。東大では駒場の二年間同じクラスだったわけだし、立教大学では紛争中に教員として同僚……

菅付雅信×山本貴光「AIを魔術化しないために」
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後編 コンピューターに田舎道を歩かせるこ……

(前回はこちら) AIの「権内」と「権外」 菅付 先ほども話に出ましたが、AI 肯定論者には果てしない全能感があります。本の中にも書いたエピソードで、レイ・カーツワイ……

菅付雅信×山本貴光「AIを魔術化しないために」
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前編 アルゴリズム・リテラシーを高めよ

『動物と機械から離れて AIが変える世界と人間の未来』刊行記念対談

山本 『動物と機械から離れて』は、数あるAIに関する本の中で、あまり類のない一冊です。アメリカだけでなく、中国やロシアまで、多くのAI研究者らを訪ね歩き、彼らの楽観……

柴崎友香×滝口悠生「作家が街に滞在するということ」
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第3回 青森県八戸に作家を集めるために

(前回はこちら) 誰もが自由に過ごせる場所があること ――この八戸も、市長が「本のまち八戸にする」と公約に掲げたところから八戸ブックセンターという場所が誕生し、様々……

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考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう―。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか―手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥


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