「こころ」一覧
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1.はじめに――脳の多様性と見えない壁
「次の信号、右に曲がって!」と言われた瞬間、頭の中が真っ白になる。「右」という音は聞こえているのに、身体がどちらへ動けばいいのかわからない。 目を閉じて、昨日……
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二十、「サザエさん的家」の崩壊
福井の寺の住職になってしばらくしてだから、かれこれ30年近く前の話である。 戸や窓を開け放って、本堂の掃除をしていたら、 「あ、いたあ!」 いきなりの甲高い声……
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この介護は、終わるのですか?
夫の話によると、義父、物盗られ妄想が始まっているらしい。私は昨年末に発生したメンタル崩壊大事件「おとうちゃんを捨てないで」以来、義父には一度も会っていないので……
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十九、右腕がけの修行
当時は「豪雪地帯」と言われた北陸山中の修行道場に私が入門したのは、極寒の二月下旬である。山門で上山の許可を待って立ち続けている間に、履いている草鞋が凍り付いて……
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介護は傷つく
先日、数か月ぶりに義母に面会するため、グループホームに行ってきた。最後に彼女に会ったのは、年末に義母が搬送された総合病院の病室だった。穏やかな表情はしていたも……
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嶋田俊平に聞く、地域をワクワクさせるには……
(前編はこちら) 移住のしやすい地域とは? 堀部 地方へ移住してみようと考える際、最大のハードルは人なのではないかと思うのですが、そのあたりはいかがですか? 既得……
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嶋田俊平に聞く、地域をワクワクさせるには……
若松英輔さんと中島岳志さんがコロナ禍のときに行った対談をまとめた『いのちの政治学』は大変興味深い本でした。世界中の人々が無力を感じ、困惑し、苛立ち、悲しみ、苦……
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十八、「諸行無常」の民主主義
およそひと月前、「厳冬期の短期決戦」と言われた例の選挙で、「中道」を名乗る急ごしらえの政党が、それまでの議席の3分の2以上を失う破局的な負け方をして、メディアは……
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第19夜 ゆずの里でタレを纏えば
坂なのである。とにかく坂なのである。 編集Mさんと待ち合わせたのは横浜の南部、港南区にある上大岡駅である。下大岡駅などはないので間違えようがないが、学生時代、……
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末期がんの実母に、私は何ができたのか?
義父母の介護を経験してからというもの(一応継続中)、認知症関連のご質問を頂く機会が増えた。それも最近は認知症のスタート、つまり初期の症状がどんなものであったか……
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自分と他人の境界線、そのあいまいさをどう……
自他の境界線をしっかり引く ジェーン・スー(以下スー) もともと鳥羽さんと私は、鳥羽さんがBTSのファンで、「推し活とファンダム」の危うさについて書いていら……
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十七、AIに「意識」が生じる条件とは?
今やコンピューターの進化はAIに達し、さらに生成AIが登場するに及んで、人間の振る舞いに比して、遜色ない会話や行動をするものまで現れている。 その上、世間には……
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おとうちゃんを捨てないで……!
昨年の年末、義父の入居しているグループホームから連絡が入るたび、ドキドキしていた。もしかして年末年始のことを聞かれるのではないかと恐れていたのだ(年越しは家で……
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十六、「無」の一歩手前
温暖化とか、気候変動などという言葉を、聞いたこともなかったような時代の話である。 当時豪雪地帯と言われた北陸の修行道場の冬は、まさに雪との戦いであった。 11月……
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やっぱり私は所詮他人
義父母がそれぞれグループホームに入居して数か月経過し、私はすっかり介護から縁遠い人になってしまった……と、書きたいところだが、現実はそう甘くはない。施設から山の……
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第4回 私たちは「老後」をどう生きるか
(第1回 介護と家族の境界線)はこちらへ (第2回 介護が「女らしさ」の落とし前?)はこちらへ (第3回 介護の苦労を浄化するための方法)はこちらへ 理想の老人ホー……
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十五、先生、ごもっともです!
およそ学校と相性の良くなかった私は、懐かしい思い出などひとつもない上に、親が教員だったせいか、小学校から大学まで、「恩師」はおろか、記憶に残る教師もほとんどい……
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施設に入れたのはよいけれど
義父母が二人ともグループホームに入居して、一カ月が経過しようとしている。私たち夫婦の負担は明らかに軽くなり、義父母のために使う時間も減り、仕事の途中で急にデイ……
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第3回 介護の苦労を浄化するための方法
(第1回 介護と家族の境界線)はこちらへ (第2回 介護が「女らしさ」の落とし前?)はこちらへ 介護をテーマに「書く」ということ 村井 私が2024年に『義父母の介護』……
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第2回 介護が「女らしさ」の落とし前?
(第1回 介護と家族の境界線)はこちらへ ケアする能力がプリセットされた女性たち 村井 私は19歳のときに実父を亡くしています。だから「自分の父親っていうのがよくわ……
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第1回 介護と家族の境界線
それで、私たちの「老後」は? ジェーン・スー(以下スー) ごぶさたをしております。私の新刊『介護未満の父に起きたこと』にすてきな書評を寄せていただきありがとうご……
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締め切りと爆弾
締め切りを守れない、というのが、実はよく分からない。だから、『なぜ人は締め切りを守れないのか』(堀之内出版、2025年10月)という本を書くことになった。 思い返せ……
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十四、ブッダが「ブッダ」になるとき
とある水曜日の昼下がり。バスに乗っていると、目の前の「優先席」に坐っていたご婦人ふたりが、 「この時間は空いてるわねえ」 「病院は混んでるのにねえ。私、明日病院……
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義父、とうとうグループホームに入居する
義父がグループホームに入居した。義母とは別の施設だ。義母が入居してから、ちょうど一カ月後というタイミングでの入居で、私も夫も、二カ月連続でこのような状況になる……
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MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2026年7月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、松本太郎と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
2002年7月4日、季刊誌「考える人」が創刊されました。
目次には当代随一の執筆陣がずらりと並び、B5判240ページの誌面の隅々から知の香りが立ちのぼってくるかのようでした。
当時、入社3か月の営業部員だった私は、見上げるような思いで手に取り、発売日には編集長の松家仁之さんと創刊のご挨拶のために書店にうかがいました。
まだ書店訪問にも慣れておらず、編集長ともほぼ初対面の中、次のお店の約束の時間に間に合うだろうかと時計ばかりが気になって、終始、そわそわしていました。そんな私に松家さんがやわらかな笑顔で接してくれたこと、そして、新雑誌の門出を祝うようなすっきりと晴れた一日だったことを覚えています。
あれから四半世紀が過ぎ、ウェブマガジンとして衣替えした今でも、創刊時に掲げられた「Plain living, high thinking(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という言葉は古びていません。AIに尋ねれば瞬時に答えが返ってくる時代だからこそ、それらしい言葉に飛びつくのではなく、自分の頭で考え、心の声に耳を澄ませることの大切さは増しているように感じます。
創刊号には、養老孟司さんのロングインタビューが掲載されています。養老さんはその中で、恩師である中井準之助先生の口癖だった「人の心がわかる心を教養という」という言葉を紹介しています。
読んだ瞬間に立ち止まり、さまざまな思いが湧き上がってくるような文章に、楽しみながら出会える場であり続けたいと思っています。
「考える人」編集長
松本太郎

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「考える人」から生まれた本





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