シンプルな暮らし、自分の頭で考える力。
知の楽しみにあふれたWebマガジン。
 
 

「亀のみぞ知る―海外文学定期便―」一覧

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(番外篇その2)「スプーン」

 まず映画の製作が一時的に中断された。それからプロジェクトが丸ごと破棄された。  映画のセットは放置された。地元民をタダ同然で雇って作ったので、その大きさはすさ……

バリー・ユアグロー
柴田元幸
亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(28)Don’t call me anything

 アメリカにおいて、人を区別する上での最重要要素は性差と人種と貧富である。特に最初の二つは線も比較的引きやすいから、小説を読んでいてもこれらについては、登場人物……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(27)中篇小説の意外な爆発力

 スコットランドのグラスゴーに生まれ、イングランドのマンチェスターで育ち、現在はアイルランドのダブリンに住む作家セアラ・モスの2018年刊中篇のタイトルはGhost Wall……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(26)切実な漫才

 2018年秋にケヴィン・バリーが日本に来てイベントを一緒にやってものすごく面白かったのだが、そのとき印象的だったのは、初対面の僕相手でも、ケヴィンがセンテンスの終……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(25)青と白の出版社

 フィッツカラルド・エディションズは2014年に設立されたイギリスの小さな出版社である。まだ全部で60数冊しか刊行していないにもかかわらず、すでにノーベル賞作家を二人……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(24)笑っていいとも?

 「カルト的人気」とか「忘れられた古典」とかいう宣伝文句を見ると、つい買ってしまう。買ってしまうのだけれども、結局ツン読で終わってしまうことも多い。これではいけ……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(23)人格者の選んだ怪奇譚集

 レアード・ハントは内容的にも文体的にもいまアメリカでもっとも興味深い作家の一人である。彼の最新作In the House in the Dark of the Woodsについてはこの連載の第5回……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(22)もっと注目されるべき作家、嫌でも注目されるだろう……

 自分の翻訳の話で恐縮ですが、去年12月に東京創元社から出した、カナダ人作家エリック・マコーマックの『雲』が少部数ながら増刷になった。一部にファンがいることは知っ……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(21)創作科元学科長と地球物理学科長の意外な共通点

 Your Fault(君のせいだ)と題されたこの小説は、各章に年号が付いている。第1章は1962年、章題は‘your earliest memory’(君の一番最初の記憶)。最終章は1973年、章題……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(20)ブランズウィック・シチューの作り方 レイチェル・……

 レイチェル・クッシュナーのThe Mars Roomは、女性刑務所の話である。当然ながら半端でない悲惨と怒りと哀しみがあるが、と同時に何度も笑ってしまう。悲惨のあいまに笑……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(19)Brian Evenson says

 2017年に伊藤比呂美、小山田浩子、マシュー・シャープ、ブライアン・エヴンソンというメンバーで英語文芸誌Monkey Businessの刊行記念イベントをボストンとニューヨーク……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(18)コルソン・ホワイトヘッド+ルシア・ベルリン

 今回は、日本ですでに定評を得ている作家二人の新刊を。  谷崎由依さんが訳したコルソン・ホワイトヘッドの『地下鉄道』(The Underground Railroad, 2016)は、逃亡奴……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(17)インディーで行こう

 作家のケリー・リンクが夫と経営しているSmall Beer Press(small beerとはアルコール分の薄い安価なビール。「つまらないもの」の比喩として使われたりする)や、文芸誌……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(16)外の現実を増幅するか、一から現実を組み立てるか―……

Fela, the headless girl, walked toward Emmanuel. Her neck jagged with rich savagery. She was silent, but he co […]

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(15)世界がすべて紙だったら――カナダの漫画家が描く扇……

 20年近く前にアメリカの漫画家アート・スピーゲルマンをインタビューしたとき、威勢のいい言葉がポンポン飛び出すなかで「絵を描くと画家と呼ばれて尊敬される。字を書く……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(14)名文芸誌の最終号とカレン・ラッセルの新作

 僕がアメリカ現代文学を読みはじめた1990年ごろ、女性作家の、特に短篇小説に関してしばしば不満を感じたことを覚えている。  ひとことでいうと、誰もが「感性」で勝負……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(13)怒りと記憶――シリ・ハストヴェットの新作

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(12)365×365

 英語で書かれたショートショートで僕が一番好きな作品は、日本ではかつて「回転ドア」のタイトルで訳された作品である。回転ドアにどうしても入れない男が、ある日意を決……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(11)いまごろの発見で恐縮ですが――ジョン・キーン、す……

 ニュー・ディレクションズといえば海外の文学を積極的に出版していることで知られるアメリカの出版社で、これまで出版してきた作家のリストを見てみると、ボルヘス、ボラ……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(10)特異な若手作家二人の特異な第二作

 今回は、以前に特異なデビュー作で感銘を受けた若手作家二人の、やはり特異な第二作を取り上げる。  まずは、カナダの作家ジェイソン・フリヴナク。第一作『苦境の家』……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(9)ロックンロール、フォークナー、ディラン

 1950年代アメリカは、ロックンロールが生まれた時期であり、と同時にフラナリー・オコナー、カーソン・マッカラーズ、ウィリアム・スタイロン、トルーマン・カポーティと……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(8)読んでよかったと思えるエドワード・ゴーリー伝

 自分が訳しているのであまり持ち上げるのも気が引けるのだが、エドワード・ゴーリーがアメリカン・アートの世界においてone-of-a-kind(唯一無二)と言うしかないユニー……

亀のみぞ知る―海外文学定期便―
  • ことば
  • 文学

(7)遍在するブライアン・ウィルソン

 無茶振りというのも時には有難いものである。昨年11月に東京で開かれたヨーロッパ文芸フェスティバルで、アイルランド人作家ケヴィン・バリーの朗読会に飛び入りで参加す……

MAIL MAGAZINE

「考える人」から生まれた本

  • 春間豪太郎草原の国キルギスで勇者になった男

もっとみる

テーマ

  • くらし
  • たべる
  • ことば
  • 自然
  • まなぶ
  • 仕事
  • 思い出すこと
  • からだ
  • こころ
  • 世の中のうごき

考える人とはとは

何かについて考え、それが「わかる」とはどういうことでしょうか。

「わかる」のが当然だった時代は終わり、平成も終わり、現在は「わからない」が当然な時代です。わからないことを前提として、自分なりの考え方を模索するしかありません。

わかるとは、いわば自分の外側にあるものを、自分の尺度に照らして新しく再構成していくこと。

"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)*を編集理念に、Webメディア「考える人」は、わかりたい読者に向けて、知の楽しみにあふれたコンテンツをお届けします。

*産業革命後に急速な都市化が進むロンドンで、イギリスの詩人ワーズワースが書き遺した言葉。

 

 

「考える人」編集長
松村 正樹


ランキング

「考える人」から生まれた本

イベント

テーマ

  • くらし
  • たべる
  • ことば
  • 自然
  • まなぶ
  • 思い出すこと
  • からだ
  • こころ
  • 世の中のうごき

  • ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号第6091713号)です。ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら