「村井さんちの生活」一覧
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今を生きる義母と、過去を追う義父
とにかくすべて夫に丸投げして東京に向かった。 夫に頼んだのは二点だ。転院を視野に入れ、わが家に近い(送迎しやすい)総合病院で予定されていた精密検査に義父を必……
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夫、ついに雄たけびを上げる
デイサービスの職員さんの証言 デイサービスへの準備と送り出しを担当してくれているヘルパーさんによると、毎朝「デイって何ですか?」と義母は確認するらしいが、顔な……
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「わしの気持ちを考えたことがあるのか!?」と義父は叫んだ
夏休みが終わり、息子たちの新学期が始まった。暑く、長く、楽しい夏を経験した二人は、特に大きな問題もなく、それぞれが高校生としての生活を楽しんでいる様子だ。しか……
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義母が重い
今年の夏は酷暑だが、このとんでもない暑さは果たして、全国の認知症患者に何らかの影響を及ぼしているのだろうか? わが家のケースで言えば、その影響は大きい。 暑……
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義父が暗い
後期高齢者には、「介護を受けるのが上手な人」と「介護を受けるのが下手な人」がいると私は思う。わが家の場合、前者が義母、後者が義父だ。 私の勝手な基準で申し訳……
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「もうこんな生き方辞めます」宣言
(前回のつづき) 義父母の介護で頼りにしていた若き看護師が去り、新たな看護師さんと顔合わせをするタイミングで、私はPCR検査を受けることになった。なぜPCRなのかと……
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あの真面目そうな青年が
事件勃発である。どれだけ事件勃発するんだよと言われそうだが、実際に勃発である。 この連載でも何度か書いてきたことではあるけれど、義母の認知症の症状には浮気妄……
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「お客さん」になった義母
去年の年末から最近まで、多忙を極めた。いつも遅れ気味の原稿だとか、なかなか減らない原書のページ数だとか(一応、翻訳家なので)、そういった問題には慣れているが、……
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動物好きのパン屋さん
十年ほど前、わが家の近くに小さなパン屋がオープンした。本当に小さな店舗で、店舗というよりはむしろ、自宅の一部を改装してとりあえずパンを置くスペースを作ったよう……
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少しずつ、でも確実に変わりゆく日々
デイサービスが苦痛だと義父に訴えられ、苦肉の策で正月明けからお休みして、しばらく経過した。しっかり休んで自宅での自由時間を満喫した義父は、再びチャレンジする気……
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辛いなら、やめてしまえばいいんじゃないか?
今年のお正月は、村井家恒例「なぜだが義理の両親がわが家で宿泊&年越し」という私にとって地獄イベントが開催されなくなって三年目ということで、穏やかに、楽しく、自……
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オープンスクールからの帰り道
年末も押し迫り、受験生のいるわが家の緊張感も徐々に増しているはずだったのだが……ここにきて、一周回って達成感が出てきている。まだ受験もしていないのに、まるですべ……
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大晦日の税込み税抜き大激論、その意外な結末
(前回の記事を読む) 私にとって悪夢のような行事。それはわが家の年越しイベントだった。なぜだかわからないけれど、義理の両親が大晦日からわが家に泊まり込んで正月……
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税込みと税抜き、どちらになさいますか?
義理の両親の介護がはじまって、はや三年。私も夫も、義父の体調の悪化と、義母の認知症の進行に全く気づくことができず、一体なにが起きているのかと首をひねるばかりだ……
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きょうだいの手紙
先日、どうにもこうにも仕事が手につかないので、エクササイズを兼ねて家の大掃除をした。だいたい、仕事が手につかないときは、外に出てウォーキングなんてポジティブな……
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義父母、ショートステイに行ってみる
義理の両親のコロナワクチン接種が無事終了し、ひと安心といったところだが、そうそう長い間ほっとしているわけにもいかない。車がなければ生活が成り立たない田舎に住む……
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いままでどおり、これからも~義父母ワクチン接種完了報告
後期高齢者新型コロナワクチン接種奮闘記、とうとう最終回となった。今回は義母二回目。報告します。 接種前日、義母より電話があった。 「明日は接種よね?」 「そ……
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行ってねえし、その気もねえ~義父、二回目のワクチンを接種……
後期高齢者である両親のワクチン接種、義母一回目に引き続きまして義父二回目。大波乱。報告します。 認知症患者特有の症状として知られる「物取られ妄想」と「浮気妄……
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遊びじゃねえんだよ~認知症の義母、ワクチンを接種する
後期高齢者である両親のワクチン接種、義父に続いて義母の一回目。間違いなく死闘。報告します。 正直な話、私にとっては義父よりも義母の方がよっぽど楽だ。認知症と……
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義父、ワクチンを接種する
先日、義父の新型コロナウイルスワクチン接種1回目が無事終了した。予約段階から1回目接種終了まで死闘続きだったので、その詳細を報告したい。 義父は現在87歳で、滋……
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不安を先取りして抱える
とうとう恐れていた日が来てしまった。わが家の息子たちが揃って中学三年生に進級した。私はこの日が来るのをもう何年も前から恐れていて、できればこのまま何ごともなか……
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私は飢えている
自宅勤務歴15年以上の私にとって、コロナ禍での自粛生活は、慣れた勤務形態の延長線上の暮らしのようなものだと考えていたし、私にとって、さほど大きな問題ではないと思……
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中2男子の塩対応
仕事の合間にSNSを覗いていたら、偏食の子どもの子育ては大変という書き込みを偶然発見した。「わ・か・る・わ~」と思わず声が出た。ものすごい共感だった。そうだよね……
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MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥
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