「評論」一覧
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第19回 失脚
最後の演説 ひと月以上にわたって姿を見せなかったロベスピエールが議場に現れた。1794年7月26日、テルミドール(熱月)8日のことである。これまで、議会やジャコバン・……
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第18回 大恐怖政治
それはプレリアル22日法から始まった 「ジェルミナルのドラマ」のあとも有力者の処刑は相次いだ。1794年4月22日、憲法制定議会の議長にして、労働者の団結を禁止した法(9……
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第17回 革命宗教の創生
革命の再編と「制度化」 1794年4月1日(ジェルミナル12日)、政府にあたる執行会議を廃止、代わりに12の委員会が設置され、公安委員会が名実ともに執行権力機関となった……
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第16回 ジェルミナルのドラマ
旧友の批判 1793年3月、のちに革命裁判所と呼ばれる特別刑事裁判所が設置された(第12回)。それは戦況が悪化して30万人動員令が出され、国内では食糧騒擾が起こる中、革……
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第22回(2023年度)小林秀雄賞 受賞……
8月24日午後、一般財団法人 新潮文芸振興会と新潮社の主催による「小林秀雄賞」「新潮ドキュメント賞」選考会がオークラ東京にて行なわれ、受賞作品が決定しましたので、……
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第15回 恐怖政治の由来
〈恐怖を日常に〉 1793年10月、国民公会が「革命政府」を宣言し、マリー=アントワネットやジロンド派指導者を処刑した背景には、国内外の混乱と鬱積する民衆の不満があ……
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第14回 革命政府の成立
マラ暗殺 1793年春から夏にかけて、首相ピット率いるイギリスがスペインやオランダ、ロシアなどとともに対仏同盟を結成し、フランスは全ヨーロッパとの全面戦争に突入し……
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第9回 北島三郎の移籍
「北島くん、きみがクラウンへ行ってくれないかね」 ようやく我らがサブちゃん自身の日本クラウンへの移籍について記すときがきた。 奥山弘による馬淵玄三の伝記『「艶……
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第8回 「日本クラウン」の誕生
クラウン設立のキーパーソン さて、長沼と対立して辞職し、クラウンを設立することになる伊藤正憲は、1926年に日本コロムビアの前身、日本蓄音機商会に入社している。三……
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第13回 「生存権」の優位
突然の「引退」宣言 1793年6月6日、国民公会では5月31日〜6月2日事件の報告がされたあと、パリ・セクションは共和国を救ったという動議がジョルジュ・クートンによって提……
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第7回 分裂――機械屋vs.レコード屋
1963年、日本クラウンへ移籍 前回から間が空いてしまった。前回は、デビューから1963年の紅白初出場までを駆け足で辿ってきた。勢いがつきすぎて、きわめて重要なトピッ……
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目的に抗する<自由>
國分功一郎『目的への抵抗―シリーズ哲学講話―』 2023/4/17 公式HPはこちら。 はじめに――目的に抗する<自由> 自由は目的に抵抗する。自由は目的を拒み、目的を逃れ、目……
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第10回 「陰謀」への強迫
宣戦布告 1792年3月、ルイ16世はブリソ派に内閣を組織させた。そして、革命の理念を世界に広めようとする同派と、逆に敗戦によって革命を止めようとする国王の思惑が一……
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第9回 帰郷
最後の帰郷 ヴァレンヌ事件の直前、ロベスピエールは予期せずパリ県の検察官(革命期の役職)に選出され、代わりに前年の1790年10月から議員と兼務していたヴェルサイユ……
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第6回 上京・流し・デビュー
美空ひばりに憧れて 北島三郎は1936年10月4日に北海道上磯郡知内(しりうち)村(現在は知内町)で、7人きょうだいの長男として生まれた。知内は函館から50kmほど西の津軽……
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第8回 堕ちた〈象徴〉
国王の逃亡 フランス革命では民主主義が目指されたが、それは当初国王の存在と矛盾するものとは考えられていなかった。むしろ、ある面では補完し合うものと考えられてい……
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最終回 パンデミックの世界に響く詩の言葉
(*本連載について) 閉塞と分断の時代に求められるもの アマンダ・ゴーマンという詩人は彗星のごとく現れたようだが、そのブレイクの背景には詩のブームがあった。とく……
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第7回 能動国民と受動国民
「10月事件」という衝撃 バスティーユ監獄襲撃から3ヶ月、「第2の革命」と呼ばれる事件が勃発する。 議会では、国王の暫定的(停止的)拒否権が承認される一方で、二……
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第5回 アマンダ・ゴーマンの詩が提起し……
(*本連載について) 大統領就任式で披露された「言葉と声の力」 ここからは、現代を象徴するもうひとつの特徴である「多様性と他者性」、つまり異なる人種や文化、言語……
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第5回 「流行歌」の誕生――浪曲からロカ……
録音と実演の分裂――「はやり唄」から「はやらせ唄」へ 今回は、昭和初期における外資系レコード産業の日本市場参入と、「声はすれども姿は見えず」を特徴とする「流行歌……
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第4回 「音盤=音楽」からこぼれてしまう……
「西洋とそれ以外」の再生産 前回は勢いまかせにかなり大きな話をしてしまったので、端折ったところも多く、われながら説明不足の感は否めない。先行研究と学説史の迷宮……
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第6回 ヴェルサイユの華
全国三部会の開催 当時、ヴェルサイユは人口およそ5万5千、約60万人のパリに比べれば少ないが、アラスのほぼ3倍の人口を抱える都市だった。パリから南西へ20キロほど……
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第4回 「ミューズ」になるか、自分で書く……
(*本連載について) 女性を型にはめる「聖と魔」の理論 父権社会で男性たちが自分の理解を超えた女性の力に出会ったとき、対処に困った彼らは女性たちにレッテルを貼っ……
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第5回 「幸福の革命」に向けた3つの矢
「世論」の法廷 生まれる時代が少しでもずれていれば、〈本来の自己を知ることが本来の社会を知ることにつながる〉というルソーから学んだ発想が、実際に社会を変革しよ……
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MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥