「くらし」一覧
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最終回 日常の料理(12月28日筆)
日常の料理はレシピに頼らない。それじゃ現代人は何もできないという人があるが、私たちはそうして、何かに託してばかりいたから、何にも自分でできなくなった。人間は料……
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第12回 万延元年、未知との遭遇
ここを靴で歩けるのか 咸臨丸という船については、歴史の好きな人なら、たいてい承知していよう。19世紀のなかばすぎ、つまり江戸末期に太平洋を横断した。日本史上最初……
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はじめに――『すごい長崎』試し読み
長崎はどこにある? 世界地図を広げると、ユーラシア大陸東岸の極東と呼ばれるエリアに、細長い島国の日本が見える。北東から南西にかけて、北海道、本州、四国、九州の四……
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五、根拠への「欲望」としてのペット
私の先輩である住職は、世に言う「ペット葬儀」を始めた草分けの一人だろう。50年近く前から行っていたはずである。 本人がやろうとして始めたわけではない。彼の妻が……
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第24回 餅つき(12月14日筆)
餅はつくもの。米の心白と言われる芯部を杵でつきこむことで、粘りやコシが出るので、断然だ。今では、機械で餅にしたもので済ますことも多いよう。でも、杵で……
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第23回 菜っ葉は冬(12月7日筆)
白菜、葱、ほうれん草、キャベツ、小松菜。これらは気温が下がるほどにうまくなる。冬は菜っ葉の季節だと知っておれば迷いはいらない。 それぞれの土地に独特の菜っ葉……
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正月から大変だな、介護って
村井家の年末年始といえば、義理の両親がなぜだか大晦日にわが家に布団と共にやって来て、数日宿泊していくというのが恒例だった。しかし、義母が認知症になってからとい……
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15. わからなさを受け入れる――「わか……
前回も書いたが、ジェーン・スーさんとふたりで雑談しているPodcast「となりの雑談」の中で、よく起こる現象がある。わたしが「こういうことってあるよね」と話すと、ス……
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第22回 蓮根(11月30日筆)
蓮池の水が凍るくらいになると、蓮根は糸を引くように粘りが強くなる。 そういえば、蓮根は根っこだと思っていたが、地下の茎らしい。茎の穴に空気を入れて、美しい花……
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第11回 ロシアから英米へ
ペリーの場合 いわゆるペリー艦隊は、1853年の7月8日に浦賀へやってきた。14日には、久里浜で浦賀奉行へ、アメリカ大統領の親書をわたしている。アメリカとも外交関係を……
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第21回 サラダ(11月23日筆)
この頃、夜の食事を軽くしたいと思って、サラダをよく作る。 片っぱしから野菜を切っていく。清潔なまな板、よく切れる包丁で、胡瓜やパプリカ、人参、トマト、キャベ……
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四、生涯最高の「説教」
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。 とはいえ、これを書いているのは、旧年の12月下旬である。これから1月上旬まで、私は福井の住……
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村井はもう詰んでいる
連日、やることが多すぎて、人生が辛くなってきた。仕事だけならまだいいけれど、18歳の双子の息子たちにはまだまだ気が抜けないし、なんといっても義理の両親の問題が山……
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第20回 料理の極意(11月16日筆)
北大路魯山人は料理ができたのだろうか。 大正から昭和にかけての時代、赤坂の料亭、星岡茶寮のお料理やサービスを、魯山人は監修、指導していた。食通の財界人、文化……
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14. 「当たり前」を疑う――ケーキの話……
雑談の仕事をしている中で、「自分がこれをできるのは、当たり前ではなくて、単に得意だからなのだな」とわかることがある。 たとえば、優先順位をつけること。わたし……
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第19回 料理は構想と実行が分離しない(……
学問と生活が乖離している。栄養士や管理栄養士の免許をもっていても、料理をしたことがなければ、調理者を指導し、食の教育を子どもにするのは無理だろう。 今は建築……
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第10回 ブーツ、そして靴袋
ショート・シューズではどうか 日本に拉致された船長のゴロウニンらを、とりもどす。ディアナ号にのこされた部下のリコルドは、そのため日本側との交渉へのりだした。松……
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第18回 鰯(11月2日筆)
鰯(いわし)を塩焼きにして大根おろしで食べる。鰯の腸(はらわた)は何度か食べてみたが、頭を落として腹を切り、内臓を除いた方が食べやすい。よく焼いた丸干しは腸もろと……
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三、修行をなめるな!――「厳しさ中毒」と……
今もそうかどうかは知らないが、「禅」とか「修行」とか言うと、それなりの年齢の日本人には何か響くものがあるような気がする。そしてそれは、ご多分に漏れず、世上に流……
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第17回 自然と東アジアの孤島の人々(1……
私たちは、大自然を中心に物事を考えてきた。自然は私たちに豊かな恵みを与えてくれると信じ、疑うことがなかった。この自然の豊かな列島は、ホットスポットといわれるほ……
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第16回 味見(10月19日筆)
「おぜんざい」は、小豆が柔らかく煮えたら、砂糖で吸い加減(すいかげん)に整える。小皿に小豆の茹で汁をとり、味見する。「吸い加減」とは、飲んでちょうどいいなと思……
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大きな声では言えない、介護費用の話
大きな声では言えないが、地味に私を追いつめつつある問題がある。ずばり、どんどん高額になってきた介護費用だ。 わが家のケースは、なかなか複雑だ。まず、義母の認……
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13.なぜ自分を責めるのか――自分の価値……
「なんでそんなふうに捻じ曲げた解釈するの?」とか「もっと素直に話を聞きなよ」などと感じたこと、または言われたことはないだろうか。 話を聞く側の解釈の仕方に、話……
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第15回 新小豆(10月12日筆)
北海道、美瑛のマーケットで新小豆を見つけた。関西よりひと月くらい早いだろうか。新物だとすぐにわかるのは、ピカピカに光ってきれいだから。求めてすぐ煮た。 朝ご……
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とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥

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