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「まなぶ」一覧

土足の限界 日本人はなぜ靴を脱ぐのか
  • まなぶ
  • くらし
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第10回 ブーツ、そして靴袋

ショート・シューズではどうか  日本に拉致された船長のゴロウニンらを、とりもどす。ディアナ号にのこされた部下のリコルドは、そのため日本側との交渉へのりだした。松……

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  • まなぶ
  • 世の中のうごき
  • 評論

トランプとロベスピエール――狂気に通ずる……

髙山裕二『ロベスピエール――民主主義を信じた「独裁者」』刊行記念エッセイ

現代世界の「専制化」の傾向  2022年5月、本サイトの連載「ロスベピエール 民主主義の殉教者」、第1回「真の民主主義を求めて」の冒頭で、わたしは次のように書いている……

土足の限界 日本人はなぜ靴を脱ぐのか
  • まなぶ
  • くらし
  • 評論

第8回 オランダか中国か

蘭学者たちの新年会  オランダ正月という言葉がある。  長崎出島のオランダ商館では、しばしば正月に祝宴をもよおした。その日程は日本の元旦とくいちがう。江戸時代の日……

土足の限界 日本人はなぜ靴を脱ぐのか
  • まなぶ
  • くらし
  • 評論

第7回 スリッパをはいて庭へでる

オランダのスリッパは  日本のホテルは、たいてい客室にスリッパをそなえている。宿泊者は部屋へはいると靴をぬぎ、すぐスリッパにはきかえることができる。その提供は、……

土足の限界 日本人はなぜ靴を脱ぐのか
  • まなぶ
  • くらし
  • 評論

第6回 スリッパの使い道

靴とスリッパ  南蛮時代の日本へやってきた西洋の宣教師たちは、畳の部屋でミサをとりおこなった。靴は、まずはいていない。日本の生活に、その点ではあわせながら、聖祭……

土足の限界 日本人はなぜ靴を脱ぐのか
  • まなぶ
  • くらし
  • 評論

第5回 日本の風俗とむきあって

陋屋で下駄をはく  いわゆる南蛮時代に来日した宣教師は、日本家屋でくらしていた。教会や修道院、そして神学校などをたてるさいにも、日本建築をもうけている。本格的な……

土足の限界 日本人はなぜ靴を脱ぐのか
  • まなぶ
  • くらし
  • 評論

第4回 南蛮時代のミサ聖祭

畳とカトリック  天橋立は、京都府の宮津市にひろがる名勝である。そして、同市には、ヨハネの天主堂がある。こちらはカトリックの教会である。建物は1896(明治29)年に……

土足の限界 日本人はなぜ靴を脱ぐのか
  • まなぶ
  • くらし
  • 評論

第3回 住まいの近代

下駄箱と下足番  下足番という言葉がある。屋外用の履物で、なかへはいることをゆるさない。そんな施設では、外履きの靴や草履などを、入口であずかる場合がある。そして……

たいせつな本 ―とっておきの10冊―
  • こころ
  • まなぶ
  • エッセイ

松本清張はよみがえる!「嫉妬」と「格差」……

(20)批評家・酒井信の10冊

 週刊誌をめくり、ワイドショーにチャンネルを合わせれば、現代でも松本清張(1909~1992)が描いたような「嫉妬」や「復讐心」、「格差」や「生きづらさ」に起因する事件……

マンガで歴史を描くということ
  • まなぶ
  • 対談

マンガで歴史を描くということ

毒だらけのマンガ 出口 「プリニウス」は、僕のような歴史好きにはたまらないマンガですね。学生の頃から「歴史・宗教・美術史」が大好きで、それぞれのオタクを自称して……

土足の限界 日本人はなぜ靴を脱ぐのか
  • まなぶ
  • くらし
  • 評論

第2回 階層や地域をのりこえて

ハラスメントの可能性  家を出て、わすれものに気がついた。いそいで、とりにかえる。あわてていたので、靴をぬがず、そのまま玄関からなかにあがった。土足で床の上をあ……

土足の限界 日本人はなぜ靴を脱ぐのか
  • まなぶ
  • くらし
  • 評論

第1回 ベッドで靴をぬがないで

ブラジルの病院では  外国の病院で、手術をうけたことがおありだろうか。私はある。  二〇〇四(平成一六)年のことであった。場所はブラジルのリオデジャネイロ。私は街……

たいせつな本 ―とっておきの10冊―
  • こころ
  • まなぶ
  • エッセイ

深みある〈強さ〉って何? 高校生に読んで……

(19)評論家&高校教員・林晟一の10冊

 心の奥に良性のひっかき傷を残しつつ、知的な背伸びを歓迎してくれるような本がある。教員として高校生と斬り結ぶ中、私はそんな本を大切に思ってきた。  私の知る高校……

三島由紀夫はなぜあのように生き、死んだのか
  • ことば
  • まなぶ
  • 対談

三島由紀夫はなぜあのように生き、死んだの……

平野 本日は、ケア論をはじめとして現在大活躍中の、小川公代さんに来ていただきました。どうぞよろしくお願いします。 小川 よろしくお願いします。『三島由紀夫論』、……

北島三郎論 艶歌を生きた男
  • まなぶ
  • ことば
  • 評論

第9回 北島三郎の移籍

「北島くん、きみがクラウンへ行ってくれないかね」  ようやく我らがサブちゃん自身の日本クラウンへの移籍について記すときがきた。  奥山弘による馬淵玄三の伝記『「艶……

北島三郎論 艶歌を生きた男
  • まなぶ
  • ことば
  • 評論

第8回 「日本クラウン」の誕生

クラウン設立のキーパーソン  さて、長沼と対立して辞職し、クラウンを設立することになる伊藤正憲は、1926年に日本コロムビアの前身、日本蓄音機商会に入社している。三……

たいせつな本 ―とっておきの10冊―
  • こころ
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  • エッセイ

広島に気づく10冊

(18)小説家・小山田浩子の10冊

 サミットもありますし広島の本を、と依頼されました。私は広島に生まれ育ちいまも住んで今年で40年、たまにこういう広島に関する依頼があります。もちろんとてもありがた……

たいせつな本 ―とっておきの10冊―
  • まなぶ
  • 世の中のうごき
  • エッセイ

通史の味わい方を教えてくれる10冊

(17)中国史家・岡本隆司の10冊

 昨年『明代とは何か』(名古屋大学出版会)という書物を著した。一地域の一時代に焦点をあてた著述ながら、全体を視野に入れたつもり、世界史上の「明代」を問いなおす通……

北島三郎論 艶歌を生きた男
  • まなぶ
  • ことば
  • 評論

第7回 分裂――機械屋vs.レコード屋

1963年、日本クラウンへ移籍  前回から間が空いてしまった。前回は、デビューから1963年の紅白初出場までを駆け足で辿ってきた。勢いがつきすぎて、きわめて重要なトピッ……

國分功一郎『目的への抵抗 シリーズ哲学講話』試し読み
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  • 世の中のうごき
  • 評論

目的に抗する<自由>

國分功一郎『目的への抵抗―シリーズ哲学講話―』 2023/4/17 公式HPはこちら。 はじめに――目的に抗する<自由>  自由は目的に抵抗する。自由は目的を拒み、目的を逃れ、目……

北島三郎論 艶歌を生きた男
  • まなぶ
  • ことば
  • 評論

第6回 上京・流し・デビュー

美空ひばりに憧れて  北島三郎は1936年10月4日に北海道上磯郡知内(しりうち)村(現在は知内町)で、7人きょうだいの長男として生まれた。知内は函館から50kmほど西の津軽……

北島三郎論 艶歌を生きた男
  • まなぶ
  • ことば
  • 評論

第5回 「流行歌」の誕生――浪曲からロカ……

録音と実演の分裂――「はやり唄」から「はやらせ唄」へ  今回は、昭和初期における外資系レコード産業の日本市場参入と、「声はすれども姿は見えず」を特徴とする「流行歌……

北島三郎論 艶歌を生きた男
  • まなぶ
  • ことば
  • 評論

第4回 「音盤=音楽」からこぼれてしまう……

「西洋とそれ以外」の再生産  前回は勢いまかせにかなり大きな話をしてしまったので、端折ったところも多く、われながら説明不足の感は否めない。先行研究と学説史の迷宮……

呉座勇一『武士とは何か』
  • まなぶ
  • こころ

呉座勇一さんの連載が『武士とは何か』とし……

「考える人」で連載されていた呉座勇一さんの「名ぜりふで読み解く日本史」が、大幅加筆のうえ、『武士とは何か』というタイトルで、10月27日(木)に新潮選書から刊行され……

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考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう―。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか―手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥


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