「親子」一覧
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はじめに――七転八倒の5年間
2025年8月現在、87歳。年老いた父を、私は大切に思っている。長生きしてほしい。愛情もある。しかし、これらの気持ちに常に行動が伴っているかと言えば、そんなわけはな……
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後篇 目指すは「かわいらしい」年寄り
(「前篇 認知症になってわかった「本来の姿」」はこちら) 親の「声」を残す 村井 映画の中で、まだお元気だったころのお母さんが買い物しているところを遠くから撮影し……
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認知症を少しでも避けたいのなら
二回目のショートステイに義父と義母を送り出しただけで、どっと疲れてしまった私と夫は、自宅リビングでコーヒーを飲みつつ、話し込んでいた。 「いやあ、それにしても……
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義母、はじめてのショートステイに挑戦
愛犬ハリーが亡くなり、もう何もかも投げ出して寝ていたいと思う日々なのだが、後期高齢者介護は私を待ってはくれない。ほぼ連日、ヘルパーステーションから、デイサービ……
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さようなら、ハリー
突然のことで驚かせてしまうかもしれないが、愛犬ハリーが亡くなった。 今年2月に癌が発覚した時点ですでに末期で、手の施しようもなく、余命はわずかだろうと獣医師に……
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祝100回!
様々な事件が勃発する村井家、ハプニングの神様に愛されている村井家、大ピンチなのになんとなく逃げ切る村井家……そんな村井家の日常を綴ってまいりました『村井さんちの……
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私が認知症になったら
昨年まで、義母は週に三回、デイサービスに通っていた。三回とも、義父の通うデイサービスとは別の場所で、過ごす時間の長さも、受けるサービスもまったく異なる施設だ。……
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フードファイター義父
義父が元気だ。年始から大変めでたい。もうすぐ91歳にもなろうかという彼だが、確かに体力は落ちたし、足腰は弱ったものの、「死ぬかもしれない」と弱音を口にしつつ、非……
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夫が介護に参加し始めた、けれど……
「そろそろ、実の子の出番ですよ」ということで、夫が介護に積極的に参加するようになって数か月が経過した。週末になると実家に行き、食料を調達し、家のメンテナンス(……
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そろそろ、実の子の出番ですよ
先日のことだ。実家に両親を訪ね、戻って来た夫曰く、義父が「最近、来てくれなくなったなあ……」と言っていたそうだ。私のことである。「なにそれ! はぁ!?」と夫に言う……
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高齢者を騙す悪徳業者との闘い
ここのところ、あまり大きな事件もなく、平穏な生活を送ってくれているはずと思っていた義理の両親だったのだが……。先日、夫の実家に立ち寄った際に義父から聞いた話が若……
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叶わなかった両親との食事会
先日、義母の誕生日だったため、数年ぶりに義理の両親、そして夫と私という四人のメンバーで外出した。それも夜の居酒屋である。私からすると、本当に久しぶりのちゃんと……
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義父から逃げたくて、夏
私は大変疲れている。七月の後半から怒濤のようなスケジュールをこなしてきた。仕事はいつものことだから慣れているけれど、自分の用事以外の用事、それもビッグイベント……
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それが一番アカンやつ
今回は、認知症の高齢者介護の現実のようなものに、一歩踏み込んだ内容を書くつもりなので少し気が重いが、先日起きたことを正直にお伝えしようと思う。私はこの数日、こ……
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義父のお尻が大事件!?
その日、私は急ぎの翻訳原稿の見直し作業に追われていた。訳しているのはとても長く、難解な一冊で、ここ数ヶ月間、ノンストップで訳し続けているがなかなかどうして手強……
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歯医者に行くだけなのに
先日突然義父から電話があり、またしても「お母さんを歯医者に連れて行きたい」と相談された。 「奥歯が痛いって言ってるんや」ということだったので、翌日、仕事を終え……
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愛だろ、愛っ。
先日、久しぶりにケアマネさんから電話がかかってきた。「理子さぁん……」と、何か事件があったことを匂わせるトーン。まずい、また何かあったのか!? と非常に焦った。 ……
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認知症に備わった「能力」
すっかり春めいてきて、近隣の山から黄色い煙が吐き出されるようになった。花粉だ。庭の雑草もじわじわと伸びてきて、冬の終わりを告げている。そろそろ本格的なリゾート……
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「ぼけますから、よろしくお願いします。」……
義母が認知症になってからというもの、認知症関連の書籍やドキュメンタリーを山ほど読んだり視聴したりしてきた。そのなかで、私がいちばん好きな作品は、信友直子監督が……
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月300冊の読み聞かせ
幼い頃、母は絵本の読み聞かせにこだわる人だった。人を無為に傷つける人間とならないよう、内面を豊かにするには絵本が必要だと思い立ったらしい。その数は月に300冊、1……
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僕の部屋
先日、大急ぎで学校から戻ってきた次男が、玄関で叫んだ。「かあさん! 俺、自分の部屋が欲しいわ! そろそろ俺も六年やしな!」 いつの間に、「ママ」から「かあ……
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途中下車
私の住む琵琶湖周辺も、先日梅雨入りした。今のところ湿度、気温ともに低めで、梅雨とはいえ快適な日々を過ごしている。家族はそれぞれ皆元気にしているし、愛犬のハリー……
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MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥

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