シンプルな暮らし、自分の頭で考える力。
知の楽しみにあふれたWebマガジン。
 
 

「安田菜津紀の写真日記」一覧

安田菜津紀の写真日記
  • 世の中のうごき
  • ルポ

花が咲いている方がいいね

 国道を絶えず、巨大なダンプカーが行きかっていた。海からは金属や岩がぶつかるような音が陸地まで響く。「まるで外国の海みたいね。このフロートとか、おっきな船の群れ……

安田菜津紀の写真日記
  • 世の中のうごき
  • ルポ

おはよう、コバニの街

 朝、体の芯までじわじわと届く寒さで目を覚ます。シリア北部、トルコ国境を目の前にするコバニの街は、天気がいい日は雪を被った山の頂が望める。電気の供給が安定せず、……

安田菜津紀の写真日記
  • 世の中のうごき
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平成とは何だったのだろう

 1月6日、いつもお邪魔しているテレビ番組「サンデーモーニング新春スペシャル」で、VTRと共に平成の30年間を振り返った。いよいよ、平成が終わる。昭和の終わりに生まれ……

安田菜津紀の写真日記
  • 世の中のうごき
  • ルポ

「後ろめたさ」から逃げない

 年末年始、久しぶりに日本で過ごせることもあり、岩手、福島の沿岸の街を巡った。東日本大震災から間もなく8年。変わらず受け継がれてきた宝物もあれば、あの日から時が……

安田菜津紀の写真日記

13歳で被爆 それでも光へ、這ってでも進んだ

 それは大学時代にさかのぼる。たまたま足を運んだイベントで、「フラッシュ・オブ・ホープ」という映画が上映された。その中に登場した、一人の女性に釘付けとなった。世……

安田菜津紀の写真日記

サヘル・ローズさん主演『恭しき娼婦』を観て

 今年の10月、女優のサヘル・ローズさんが主演した『恭しき娼婦』という舞台を、東京芸術劇場に観に行った。舞台の原作はフランスの文学者サルトルの小説だ。それは叫びた……

安田菜津紀の写真日記
  • 思い出すこと
  • 世の中のうごき
  • エッセイ

あの日の小学生が、高校生になった

 ここには一体、どんな人々が暮らし、どんな営みがあったのだろうか。時折高台からそれぞれの街を眺め、静かに思いを馳せることがある。震災直後の海沿いの街はどこも、累……

安田菜津紀の写真日記
  • くらし
  • ことば
  • 世の中のうごき
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ジャーナリストは「危険」「辛い」「苦しい」だけの仕事か

 シリアで3年4カ月にもわたり拘束されていた安田純平さんが解放され、帰国した。様々な声が飛び交っているものの、まずはご家族との時間を大切に、ゆっくり心と体を休めて……

安田菜津紀の写真日記

死者に生かされた「今」 父の命日に

 毎年のように10月の末には、近づく父の命日のことをここに書かせてもらってきた。「節目」だけが大切なのではないと分かりつつも、年に一度は言葉にすることによって、呼……

安田菜津紀の写真日記

LGBTをタブー視する国から日本を見て

 イラク北部の街で取材中のこと。縁あってゲイである男性に話を伺うことになった。イスラム教徒が大半を占めるこの地で、宗教的にも文化的にもLGBTを語ることさえタブーだ……

安田菜津紀の写真日記
  • 世の中のうごき
  • ルポ

イランからのミサイル、爆撃の爪痕

 ブルドーザーが瓦礫の中に食い込む度、爆撃直後の独特の臭いが砂ぼこりと共に立ち込めた。汚泥のような、生ごみのような、なんとも言えないこの臭いを、イラクに通いはじ……

安田菜津紀の写真日記
  • 世の中のうごき
  • くらし
  • エッセイ

雨にも負けず? いや、休もう。

 まずは台風21号、そして北海道での地震の被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。関西での台風通過が日中だったこともあり、次々とネット上で拡散されていく……

安田菜津紀の写真日記
  • 世の中のうごき
  • くらし
  • エッセイ

カンボジアと日本、「出会う」という架け橋

 今でも目を閉じれば、昨日のことのようによみがえる風景がある。土埃に霞んだ赤土の道、所狭しと並ぶ果物や魚の匂い、そして裸足で駆けまわる子どもたち。15年前、私が初……

安田菜津紀の写真日記

被害の苦しみ、加害の記憶

 夏。73年前の8月も、こんな蒸し暑さに覆われていたのだろうか。心の中がどこかざわざわとする。この“ざわざわ”の正体は一体何だろうか。探ろうと目を閉じたとき、ふと一……

安田菜津紀の写真日記
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  • こころ
  • 世の中のうごき
  • ルポ

「生産性」と、無知は差別を呼ぶこと。

 大学に入学して間もない時だった。新入生同士が一人一人自己紹介をし、和気あいあいとした空気の中、一人の男の子がふざけ半分にこう言った。「俺、男が好きやからー!」……

安田菜津紀の写真日記
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故郷シリアを、日本から想うとき

 昼の日差しの熱気が残る夕暮れ時、いつものようにネオンのきらびやかな光の中を、せわしなく人々が行き交う。そんな東京の喧騒を眺めながら、「日本の人々はいつも忙しそ……

安田菜津紀の写真日記

災害から考える、言葉の壁

 朝から落ち着かず、何が起きているか少しでもつかもうと、スマホやPCの画面に飛び交う情報を追い続けた。大阪北部地震の朝、周辺に住む知人たちからも次々と無事の報告が……

安田菜津紀の写真日記

「死にたい」は自己責任なのか

 ネット上で「過労自殺は自己責任」という言葉が物議をかもしている。心がずきずきと痛んでいる人も少なくないはずだ。  私は大学生時代、あしなが育英会という団体でボ……

安田菜津紀の写真日記

”りんご猫ちゃん”ってご存知ですか?

 ひょんなことから家族の家に、猫ちゃんをお迎えする、という話が持ち上がった。小さな頃になりたかった将来の夢が「猫」だったほど大の猫好きを自負しながらも、一度も猫……

安田菜津紀の写真日記
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シリアから帰国、共に生きる道

 3月に続き、5月頭に渡航したシリア北部は今実質、クルドの人々が統制する自治区となっている。この国でクルドの人々がたどってきた歴史は熾烈なものだった。一部の人々は……

安田菜津紀の写真日記
  • くらし
  • 世の中のうごき
  • エッセイ

素敵な大人とはなんだろう

 ラジオなどを通してニュースにかかわる仕事をしていることもあり、とりわけこの1カ月、あまりに慌ただしく、揺さぶられる情報がふりかかってくる日々だった。セクハラ問……

安田菜津紀の写真日記
  • くらし
  • 世の中のうごき
  • エッセイ

「日本に行きたい」というシリアの友人に

 4月14日、アメリカ、フランス、イギリスがシリアへの空爆に踏み切った。あの日からずっと、言葉にならない感情が心の中にうずまいている。その一年前にもアメリカは、化……

安田菜津紀の写真日記

イラクの空、打ち上げ花火が語るもの

 今年3月20日、イラク戦争の開戦から15年という月日が経った。この日私はイラクの北部、クルド人自治区のアクレという街を訪れた。ちょうど季節はクルドの人々にとっての……

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「考える人」から生まれた本

  • 春間豪太郎草原の国キルギスで勇者になった男

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考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥


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