「たべる」一覧
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第2夜 そうだ、亀有は交番だけじゃない
亀有である。亀有が葛飾区にあることは、漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のおかげで、30代以上は誰でも知っている(と思う)。告白すると、実はちゃんと読んだこと……
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呉のクリームパイ
2010年に新潮新人賞を同時受賞した太田靖久さんとオンラインでトークイベントをした。イベントは大阪の書店toi booksさん主催で、太田さんの単行本『ののの』の出版を記……
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第1夜 やっぱり、そこは胸のエンジンに火……
もう十数年、ロビンソン酒場を探し歩いている。 ロビンソン酒場というのは「あら、どうしてこんなところにあるの?」と見た瞬間、そわそわさせてくれる居酒屋のことで……
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山の公園の麺類
涼しくなってきた。山にある公園にきのこを見に出かけた。屋内より屋外の方が、都会より田舎の方がより人の密度が低いだろうという判断だが、皆が同じようなことを考えて……
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ねったぼの正体
鹿児島県さつま町
九州は餅文化の深く根づく地だが、鹿児島のそれにはちょっと変わった餅がある。餅ではあるが、餅米だけの餅ではなく、別のものが混じっている。別のものを餅に混ぜる文化……
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愛する地元アイス
おかしなたび
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第1章 謎のアフリカ納豆
(プロローグに戻る) 1.幼なじみとイスラム過激派 「秀(ひで)ちゃん、ダワダワの製造農家取材、9月の下旬に行ってきま~す。西アフリカ共通のうま味調味料ということが……
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プロローグ
私の人生の裏で糸を引く怪しいやつがいる。それは納豆だ。 納豆の恐ろしい魔の手に私が気づいたのは、大学を卒業し、東南アジア方面へ行くようになってからだ。タイ北……
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中華の黄ニラ
夫が救急車で運ばれたと電話があった。交通事故だという。電話は本人からで、病院へ来てくれとのこと、事情はわからないが、本人が電話をかけてきた以上命に別状ないのだ……
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お盆さんの安倍川餅
山梨県塩山
7月の初めに奥秩父の前衛峰に行った帰りに山梨県甲州市の塩山(えんざん)のスーパーに寄ると、入ってすぐのところにお盆用品の特設コーナーがあった。盆ござだのおがらだ……
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スタッフによるビュッフェ
用事があり人と会った。「あーどうも! ご無沙汰してます」あ、え、4ヶ月ぶりとか?「久々ですよねー」彼女も個人事業主、新型コロナウイルス感染症の影響で2ヶ月くらい……
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信長に光秀に家康、戦国武将は羊羹でおもて……
――時代考証をきちんとした時代劇では、食事場面が多いですね。和菓子も出てきますか? 大河ドラマで、食事場面など出ると、いつも手に汗を握って和菓子が出てくるかどう……
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20. ダイエット・ア・ラ・モード
ダイエットをはじめてかれこれ20年近くになる。 しかし、一向に痩せる気配がない。それどころか年を追うごとに体重・体脂肪ともに右肩あがりの第二の成長期(俗に中年……
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ラーメン屋の肉野菜炒め麺
衣替えのときに入れておいた防虫剤が効果切れになっているのに気づいた。ドラッグストアへ買いに行く。この前室内でヒメマルカツオブシムシの成虫を見た。極小のてんとう……
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江戸でも京都でもない、粋な和菓子
東京都神保町
神保町に行って甘いものを買いたいなと思ったときに必ず足が向くのは『さゝま』である。古本屋やスポーツ用品店や飲食店が雑然と建ち並ぶ靖国通りを駿河台下で曲がるとす……
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水ようかん食べ比べ
栃木県日光
水のきれいな地域は水ようかんがおいしい。福井の小浜、岐阜の大垣、埼玉の秩父、いずれも山が近く、湧き水が豊富で冬に寒く、空気の澄んだ土地柄である。町のなかを清冽……
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お肉の弁当
お昼のお弁当を買いに行こうと子供を誘った。先月から引き続き、子供がずっと家にいる。仕事の都合で実家に預ける日も多いが今日は1日2人で家にいる予定だった。夫は仕事……
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雨の海峡と赤巻
鹿児島県長島
長島は熊本から鹿児島にかけて連なる天草諸島のひとつで、島々のいちばん南にあって、天草と九州本土を橋でつなぐ島である。長島へは天草上島、下島と車で旅しながら南下……
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焼き米とほとぎ
広島県庄原
たしかそのときも広島の山間部で買ったのだが、焼き米という加工食品を数年前にカナダでキャンプ生活をした際に食べたことがある。むろん現地でも食材は手に入るのだが、……
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ディストピア、ブリトーとビーフンとピザ
4月、子供がしばらくずっと家にいることとなった。それはいい。とてもいい。いま子供に集団生活をさせるのは不安だ。広島もどんどん新型コロナウイルスの感染者が増えて……
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冬のミル金
岡山県岡山
その日は岡山で少し時間があったので、十年ほど前に一度訪れた、街の中心部に行ってみることにした。岡山の街は街路が碁盤目状に整備されていて、おおまかな目印と方向を……
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イギリスでサンドイッチと機内食
2月にイギリスにいった。初めてのイギリス、文学など日本文化を紹介するイベントに参加するためだ。コロナウィルスの件があってどうなるか心配だったが中止という話はな……
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素焼きの型で作る、華やかな花もち
島根県松江
ひな祭りもまた、端午の節句と並ぶ桃の節句として、季節になるとさまざまな祝い菓子が作られる。はぜたお米に色づけした砂糖をかけたひなあられがもっとも一般的だが、地……
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タイの町にて葉で包む その2
おかしなたび番外編
タイの地元菓子には甘いココナッツ味が断然多いが、特筆すべきはその食感である。彼らの好む食感は圧倒的にむにゅむにゅ系である。ゼリーよりも弾力があり、寒天よりもや……
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MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥